リカオン ドイツ語メモ
love solfege 『スト・ナ・クヱタ』より
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作詞&歌唱、坂田みどりさん。
メモはちょこっとだけあるドイツ語部分のみ。
何とbandcampで無料で聴けます!
勿論惚れたらお金も払えます!
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・folge(フォルゲ)・・「(君が)従え」。自他動詞folgen{(3格)について行く、の後を追う、(3格/auf 4格)に続く、の後を継ぐ、(3格)に従う、の言うことを聞く、(aus 3格)から推論される}の命令法(二人称)単数形。
・deinem(ダイネム)・・「君の」。二人称単数の所有冠詞。ここでは男性単数3格形。
・Trieb(トリープ)・・「本能、欲動に」。男性名詞。ここでは単数3格。他に「衝動、欲求、やる気、新芽、若枝、(機械の)駆動」などの意味も。精神分析学用語だと大体「欲動」と訳される。「人が生まれながらに持つエネルギーで、人を何らかの行動へと駆り立てる無意識の衝動」みたいなやつ。
『お前の欲動に従え』
・spür(シュピューア)・・「(君が)感じろ」。自他動詞spürenの{(4格を)感じる、感知する、(猟犬が)(nach 3格/4格)のにおいを追う}の命令法(二人称)単数形。
・den(デン)・・ここでは男性単数4格を示す定冠詞。
・Ruf(ルーフ)・・「呼び声、叫び声、鳴き声を」。男性名詞。ここでは単数4格。他に「評判、名声、呼びかけ、招聘」の意味も。
『その呼び声を感じ取れ』
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・der(デア)・・ここでは男性単数1格を示す定冠詞。
・Urschrei(ウーア・シュライ)・・「原始の絶叫(primal scream)(は)」。男性名詞。ここでは単数1格。心理学用語。感情のままに放つ叫び声。抑圧された感情を叫び声の形で解放することによってトラウマの解消や精神的苦痛の軽減を目指す心理療法とかがあるらしい。接頭辞ur(原初の、根源の)+男性名詞Schrei(叫び声、悲鳴、金切り声)。
『原始の絶叫』
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・der(デア)・・ここでは男性単数1格を示す定冠詞。
・Urtrieb(ウーア・トリープ)・・「原欲動(は)」。男性名詞。ここでは単数1格。精神分析学用語。Trieb(欲動)の中で最も基本的なもの。生物としての根源的欲求。自己保存欲(お腹空いたら食べるとか喉渇いたら飲む)とか性衝動とか。フロイトさんはもうちょいあれこれ定義してた気がしなくもないけど、だいたいそんな感じ。
『原始の欲動』
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坂田みどりさんによるちょっとベルカントを混ぜたポップス歌唱。冒頭40秒を超えるくらしかるーなピアノ演奏からガラッと切り替わるシンセ音、からのするりと心地良いドイツ語!
「主の祈り」ならぬ「種の祈り」。坂田さんの歌声って、こんな歌詞や曲調が強くても、ガンって衝撃で圧す感じじゃなくて、そよ風のように柔らかくするっと耳に入って来る感じがする。不思議。
「スト・ナ・クヱタ」リリース前特別配信ラジオ第4回で、坂田さんとオーギュスト棒さんがこの曲について色々語って下さっているので聞くべし。さかたんポップス良い響き。
あと、坂田さんに限ったことじゃないけど、歌詞を追ってるとラブジュの作詞担当者様方の高い教養を感じる。ついて行けてる気がしないぜまいんごーと!
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この文章書いてる人はドイツ語に関してド素人です。
心理学とか精神分析学はもっと分かりません。
このページはあくまで『スト・ナ・クヱタ』CD等買った人向け、
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著作権侵害の意図はありません。が、もし怒られたら消えます。
参考文献
『新アクセス独和辞典』(三修社 2004)