Book of Days アイルランド(・ゲール)語メモ

Enya 『Shepherd Moons』より

1991年のアルバム"Shepherd Moons"に最初に収録されたオリジナル・ゲール語版の他、
1992年の映画"Far and Away"(邦題:『遥かなる大地へ』)の主題歌となった英語/ゲール語版があります。
日本では2001年頃に生茶のCMでゲール語版が使われて以来、何かと耳にするようになりました。
世界的にも大人気で、主に英語版が色んなCDに入っています。
メモはゲール語部分のみ。


 ※単語ごとにカナ読みを当てていますが、あくまで目安程度のものです。ぶっちゃけ、カナ読みなんぞ土台無理です。
  辞書等を参考に発音記号っぽいものも書いてみましたが、これも目安程度のものです。分からないところも適当に書いていたりします。分からないところも適当に書いていたりします!

ó(オー/o:)・・「~から」。前置詞。
ー/la:)・・「日、一日、昼間」。男性名詞単数形。方言によって(ー[lɑ:])、(ー[læ:])みたいにも発音する。
 ※ここでは非円唇前舌[læ:]じゃないっぽい。
go(ゴァ/gə)・・「~まで」。前置詞。
 ※[ə]は曖昧母音。
ー/la:)・・「日、一日、昼間」。男性名詞単数形。
mo(モァ/mə)・・「私の」。一人称単数の所有形容詞。これがかかる名詞や形容詞の頭語を軟音化(hを挿入して軟らかい音に)する。
thurasルァス/horəs)・・「旅」。男性名詞単数形turas(ルァ[torəs]/旅、長旅)の語頭が軟音化。方言によって(トゥロス[turos)、([trus])みたいに発音する。英語のjourneyに当たる比較的長い旅、pilgrimageに当たる特別な旅を意味する。

『その日その日が 私の旅』

an(アン/ən)・・単数定冠詞。
bealachラハ/b'aləx)・・「道」。男性名詞。方言によって(バェーラ[b'æ:ləx])みたいに発音する。
fadaファーダ/fa:də)・・「長い」。形容詞。
romham/ro:m)・・「私の前に」。前置詞roimh(リ[riw']/~の前に、~より前に)の前置代名詞一人称単数形。方言によって(ーム[ru:m])みたいに発音する。

『私の前には長い旅路』

ó(オー/o:)・・「~から」。前置詞。
oícheーヒャ/i:x'ə)・・「夜」。女性名詞単数形。
go(ゴァ/gə)・・「~まで」。前置詞。母音で始まる単語が続く場合、頭にhをつける。
hoícheー/hi:)・・「夜」。女性名詞単数形oíche(ーヒャ[i:x'ə]/夜、夜中)の語頭にhがついた形。
 語尾のcheがほとんど聞こえない。

mo(モァ/mə)・・「私の」。一人称単数の所有形容詞。これがかかる名詞や形容詞の頭語を軟音化(hを挿入して軟らかい音に)する。
thurasルァス/horəs)・・「旅」。男性名詞単数形turas(ルァ[torəs]/旅、長旅)の語頭が軟音化。

『その夜その夜が 私の旅』

na(ナ/nə)・・複数定冠詞。
scéaltaシュタ/s'k'ialtə)・・「物語(複)、記録(複)」。男性名詞scéal(シュ[s'k'ial]/物語、記述、記録)の複数形。方言によって(シュキェ[s'k'e:l]みたいに発音する。
na/na)・・「~でないところの~、which... not」。否定の直接・間接関係小辞nach(/nax)の異形。過去形以外の動詞につく。nachは続く動詞の語頭を暗音化(子音をつけて元の音を消去)するんだけど、辞書によると、こいつは続く語頭を変化させないらしい。けど、ここでは何か暗音化してる。方言によって(ー[nɑ:])、(ー[na:])みたいに発音する。
 ※辞書の表記だと長音記号付のná。こう書いてある場合でも、アルスター・ドニゴール方言では短音で発音することがあるらしい。
mbeidhヴェイ/w'ei)・・「存在するだろう、あるだろう」。存在動詞bí(ビー/bi:)の未来形beidh(ベイ/b'ei)の語頭が暗音化。
a choích(ア フー/ə xui:)・・「(肯定文で)常に、いつか ever、永久に forever/(否定文で)決して never」。未来の副詞。a choícheと綴って(ア フーヒャ[ə xui:x'ə])、(ア フー[ə xui:])とも。アルスター方言以外ではaなしのchoíche(フーヒャ[xui:x'ə])。"~ ná mbeidh a choích"で「(未来において)決して存在しないだろう~」。

『二度とはない物語たち』

 ゲール語版、英語版共に、↑の歌詞を歌っているのは00:42~1:01辺り。ちなみにゲール語版は、この箇所以外は特に意味がないコーラス(リルティング)になっています。
 "Shepherd Moons"の歌詞カードでは"Ó lá go lá"と"Ó oíche go hoíche"が逆になってるけど、Ó lá~の方を先に歌っています。


↑素材をお借りしています

参考文献

ネイティブの歌うアイルランド・ゲール語(ドニゴール方言)に、
ボロ耳ド素人の日本人が発音記号やらカタカナ読みやらを当てたらこうなった。
ドニゴール、グウィードア方言ってどこで習えますかね?
このページはあくまで"Shepherd Moons"その他この曲買った人向け、
参考にならない辞書もどきであって、
著作権侵害の意図はありません。が、怒られたら消します。


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