黎明
(
れいめい
)
の書
〜
創世
そうせい
の章〜
混沌
こんとん
の
静
しずか
に 乙女があった
混沌の静に 男があった
神なる乙女は
孤高
ここう
の者 その名の
如
ごと
く闇なる者
神なる男は孤高の者 その名の如く冷たき者
神なる乙女は男に
逢
あ
った 彼女を見る唯一の男に
神なる男は乙女に逢った 命失わぬ唯一の乙女に
神なる
二柱
ふたはしら
は望んだ
互いが共に在るところ 互いが共に在る世界を
かくして世界は
創
つく
られた
夜
シェイト
の名を持つ乙女
死
ディーシェ
の名を持つ男によって
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