埋火 ドイツ語メモ 自重しないオタクによる辞書もどき |
またしてもどいっちゅ。
志方さ〜ん・・歌詞カードあっても聴き取れませ〜ん・・
「風と羅針盤」に比べたら、こちら「埋火」のドイツ語はお堅いです。
試験に出て来そうな構文。いや、こんな物騒な文章問題ないけど。
・fühle(フューレ)・・「(私は)〜と感じるだろうか」。他動詞fühlen(感じる)の一人称単数現在形。ここでは再帰動詞。
Ich fühle mich〜.で、「私は(自分自身を)〜と感じる」。英語同様、基本の語順はSVO。
主語と動詞を引っくり返して文末に?をつければ、Ja(Yes)かNein(No)で答えられる疑問文。doみたいなのは使わない。
・ich(イヒ)・・「私が」。人称代名詞一人称単数1格(主格)。
・mich(ミヒ)・・「私自身を」。ここでは再帰代名詞一人称単数4格(直接目的格)。
・besser(ベッサー)・・「より良い」。"better"。gutの比較級。
・wenn(ヴェン)・・「もし〜であれば」。接続詞。"when"もしくは"if"の意味を持つ。
・ich(イヒ)・・「私が」。人称代名詞一人称単数1格。
・alles(アレス)・・「全てのものを」。定冠詞類all(全ての)の中性単数1格もしくは4格。ここでは4格。
{・niederbrenne(ニーダー・ブレンネ)・・「(私が)焼き払う」。他動詞niederbrennen(焼き払う)の一人称単数現在形。wennと結びついて「もし(私が)焼き払ったら」。}
※歌詞カードだと↑なんだけど、なんかこっち↓に聞こえます。
{・niederbrante(ニーダー・ブランテ)・・「(私が)焼き払った」。他動詞niederbrennen(焼き払う)の一人称単数過去形。wennと結びついて「もし(私が)焼き払っていたら」。}
『(私が)全てを焼き払ったら、(私は)より良い気分になるだろうか?』
・fühle(フューレ)・・「(私は)〜と感じるだろうか」。他動詞fühlen(感じる)の一人称単数現在形。ここでは再帰動詞。そう言えばドイツ語の動詞は人称によって変化するけど、イタリア語みたいに主語を省略することはできない。
・ich(イヒ)・・「私が」。人称代名詞一人称単数1格(主格)。
・mich(ミヒ)・・「私自身を」。ここでは再帰代名詞一人称単数4格(直接目的格)。
・frei(フライ)・・「自由な」。"free"。形容詞の原形。
・wenn(ヴェン)・・「もし〜であれば」。接続詞。"when"もしくは"if"の意味を持つ。
・ich(イヒ)・・「私が」。人称代名詞一人称単数1格。
・alles(アレス)・・「全てのものを」。定冠詞類all(全ての)の中性単数1格もしくは4格。ここでは4格。
{・niederbrenne(ニーダー・ブレンネ)・・「(私が)焼き払う」。他動詞niederbrennen(焼き払う)の一人称単数現在形。wennと結びついて「もし(私が)焼き払ったら」。}
※上に同じ。
{・niederbrante(ニーダー・ブランテ)・・「(私が)焼き払った」。他動詞niederbrennen(焼き払う)の一人称単数過去形。wennと結びついて「もし(私が)焼き払っていたら」。}
『(私が)全てを焼き払ったら、(私は)自由だと感じるだろうか?』
・wird(ヴィルト)・・「(それは)〜になるか」。自動詞として"become"、助動詞として"will"とか"shall"の意味を持つwerdenの三人称単数現在形。ここでは自動詞の方。やっぱり疑問文。
・es(エス)・・「それは」。三人称単数中性1格(もしくは4格)を指す代名詞。
・wie(ヴィー)・・「〜のように」。接続詞。
・früher(フリューアー)・・「以前、かつて」。副詞。
・wenn(ヴェン)・・「もし〜であれば」。接続詞。"when"もしくは"if"の意味を持つ。
・ich(イヒ)・・「私が」。人称代名詞一人称単数1格。
・alles(アレス)・・「全てのものを」。定冠詞類all(全ての)の中性単数1格もしくは4格。ここでは4格。
・verliere(フェアリーレ)・・「(私が)失う」。他動詞verlieren(失う)の一人称単数現在形。
※語末のeが落ちてるようにも聞こえます。
『(私が)全てを失ったら、(それは)かつてのようになるだろうか?』
・die(ディ)・・「それ(女)は」。ここでは1格(主格)か4格(直接目的格)の女性(名詞)単数形を指す指示代名詞。この場合は1格。
・durch(ドゥルヒ)・・「〜を通して、〜によって」。4格の名詞や代名詞につく前置詞。
・den(デン)・・"that"。ここでは4格の男性(名詞)単数形につく関係代名詞。
・Wind(ヴィント)・・「風」。男性名詞。Wは常に大文字。
・flatternde(フラッターンデ)・・「ゆらゆら踊る」。自動詞flattern(ひらひら飛んでいく、はためく)の現在分詞flatterndの形容詞的用法。英語の-ing動詞みたいなもん。
女性1格(もしくは4格)強変化(形容詞が冠詞の代わりに名詞の性、数、格を示す)。
・Flamme(フランメ)・・「火炎」。女性名詞。
・weiß(ヴァイス)・・「(それは)知っている」。他動詞wissen(知っている)の三人称単数現在形。
・nicht(ニヒト)・・"not"。否定の副詞。
『風によって揺らめき踊る炎は 知らない』
・Wie(ヴィー)・・「方法、いかにということ」。中性名詞。Wは常に大文字。
・sie(ズィー)・・「それ(彼女)が」。ここでは1格(主格)か4格(直接目的格)の女性(名詞)単数形を指す人称代名詞。この場合は4格。
・sich(ズィヒ)・・「(それ)自身を」。3格(間接目的格)か4格の三人称(もしくは二人称の敬称)を指す再帰代名詞。
・erlöschen(エアレッシェン)・・「消える」。不定詞。
・kann(カン)・・「(それは)〜できる」。助動詞können("can")の三人称単数現在形。erlöschenと結びついて「消せる」。ここでは再帰動詞でもあるので、「それ(彼女)自身を消せる」。
基本の構文なら、助動詞は主語の次に来て結びつく不定詞が文末に来る。しかしながらここは関係文なので、「副文の定動詞は文末に来る法則」が優先されて、不定詞の更に後ろにこいつがいる。
『自分を消すすべを』
・wäre(ヴェーレ)・・「もしや(それは)〜であろうか」。英語のbe動詞に当たる助動詞seinの、接続法第U式三人称(もしくは一人称)単数形。非現実的な仮定を表す表現で、ここも疑問文。
・es(エス)・・「それが」。三人称単数中性1格(もしくは4格)を指す代名詞。
・besser(ベッサー)・・「より良い」。"better"。gutの比較級。
『もしや(それは)より良い(こと)だろうか?』
・alles(アレス)・・「全てのものを」。定冠詞類all(全ての)の中性単数1格(主格)もしくは4格(直接目的格)。ここでは4格。
・in(イン)・・「〜へ」。"in"3格(間接目的格)か4格につく前置詞。この場合は4格について物事の結果を表している。
・Schutt(シュット)・・「瓦礫」。男性名詞。Sは常に大文字。
・und(ウント)・・"and"。接続詞。
・Asche(アッシェ)・・「灰」。女性名詞。Aは常に大文字。
・zu(ツー)・・「〜すること」。"to"。ここでは不定詞と結びついてzu不定句(英語のto+不定詞みたいなもの)を作っている。zu不定句は基本的に文末に来る。
{・ah(アー)・・「ああ」。感嘆詞。}
※歌詞カードにないけど歌ってるように聞こえます。
・legen(レーゲン)・・「置く」。不定詞。"4格+in Schutt und Asche legen."で、「〜を完全に破壊する」という決まり文句。
『全てを瓦礫と灰と化すのは』
・ist(イスト)・・「(それは)〜であるか」。"is"。英語のbe動詞に当たる自動詞seinの、三人称単数現在形。ここも疑問文。
・diese(ディーゼ)・・「この」。定冠詞類dieser(この、これらの)の女性単数1格(主格)もしくは4格(直接目的格)。この場合は1格。
・Flamme(フランメ)・・「火炎」。女性名詞。
・heiß(ハイス)・・「熱い」。形容詞の原形。
『この炎は熱いか?』
・oder(オーダー)・・「あるいは」。"or"。接続詞。
・kalt(カルト)・・「冷たい」。形容詞の原形。
『あるいは冷たいか?』
・hast(ハスト)・・「(君は)持っているか」。英語のhave動詞に当たる他動詞habenの二人称単数現在形。疑問文。
・Du(ドゥー)・・「君は」。人称代名詞二人称(親称)単数1格(主格)。昔の正書法では常に頭のDが大文字だったけど、今は文の頭に来る時以外は小文字で書くのが普通。「あなたは」と敬って呼ぶ場合はSie。こっちの頭は常に大文字。
・immer(インマー)・・「常に」。"always"の意味を持つ副詞。
・noch(ノホ)・・「まだ」。副詞。
・das(ダス)・・「〜を」。中性名詞単数形の1格、もしくは4格(直接目的格)を指示する定冠詞。この場合4格。
・Feuer(フォイアー)・・「火」。中性名詞。頭のFは常に大文字。
・der(デア)・・「〜の」。女性名詞単数形の2格(属格)、もしくは3格(間接目的格)を指示する定冠詞。この場合2格。
・Liebe(リーベ)・・「愛情」。女性名詞。頭のLは常に大文字。
・für(フューア)・・「〜への、〜のために」。"for"。4格につく前置詞。
・mich(ミヒ)・・「私を」。人称代名詞一人称単数4格。
『君はまだずっと私への愛情の火を持っているのか?』
・oder(オーダー)・・「あるいは」。"or"。接続詞。
・ist(イスト)・・"is"。英語のbe動詞に当たる助動詞seinの三人称単数現在形。ここでは過去分詞と一緒に現在完了を作っている。なおかつ疑問文。
・das(ダス)・・「〜は」。中性名詞単数形の1格(主格)、もしくは4格(直接目的格)を指示する定冠詞。この場合1格。
・Feuer(フォイアー)・・「火」。中性名詞。頭のFは常に大文字。
・erloschen(エアロッシェン)・・自動詞erlöschen(消える)の過去分詞。ここではistと結びついて「消えたのだろうか?」
『あるいはその火は消えてしまったのか?』
※なんか歌ってるように聴こえるもの↓
{・erlösche(エアレッシェ)
・・「(私が)消える」。自動詞erlöschen(消える)の一人称単数現在形。
・・あるいは、「もし(私がorそれが)消えたならば」。接続法第U式一人称単数形もしくは三人称単数形。}
『それ(その火)が消えたならば』の意味だったら、後の日本語にも繋がるような。まあ空耳なんで当てにはなりません。
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参考文献
『新アクセス独和辞典』(三修社 2004)