Or ch'io non seguo più

Raffaello Rontani(15?? - 1622) :作曲
作詞者不明

Or ch'io non seguo più
il dispietato amore,
non sento più dolor.
E il cor, che in doglia fu,
allegro, allegro sta,
che vive in libertà!

Or ch'io non seguo più
i finti suoi sospir,
non posso più morir.

E il cor, che in doglia fu,
allegro, allegro sta,
che vive in libertà!

 
 

 原曲はSe bel rioと同じくラファエロ・ロンターニさん作曲。ちなみにぐーぐる先生経由の2ch情報。
 
 志方さんが歌う宵森人の歌詞の中に、黄色部分っぽく聴こえるところがあります。具体的に言うと、終盤の"Esser pianta..."に入る前。
 それと二番のAメロ(と言っていいのか?)でも、

 Or ch'io ---
 il finto respiro,
 non posso più morir.

 って感じに聴こえる場所が。---部分は分かりません。すみません。

ーオ グォ
Or ch'io non seguo più
副詞 接続詞+人称代名詞 副詞 他動詞(原形:seguire) 副詞
che io  〜ということ 私は 〜ない (私は)後を追う、辿る もっと
私が追随しない今、もはや

oraがトロンカメント(語尾脱落)。"ora che..."で「〜した今では、〜したからには」。
"non... più"で「もう〜でない、これ以上〜ない」。

イル ディスピエート ーレ
il dispietato amore,
冠詞 形容詞 名詞
無慈悲な、冷酷な
冷酷な愛に

dispietatoはspietatoと同じ意味らしい。

セント ール
non sento più dolor.
副詞 他動詞(原形:sentire) 副詞 名詞
〜ない (私は)感じる もっと 苦痛
私はもう痛みを感じない。

ここも"non... più" 「もう〜でない」。
doloreがトロンカメント。

イル ール イン ッリャ
E il cor, che in doglia fu,
接続詞 冠詞 名詞 関係代名詞 前置詞 名詞 自動詞(原形:essere)
そして 〜であるところの 〜の中に 苦痛 (それは)あった
そして、内に苦痛を抱えていた心は、

cuoreの詩形coreがトロンカメント。ほんとよく出て来るなぁ。
doglia・・冠詞ないけど名詞だよね?複数形doglieで「陣痛」。「内から訴える痛み」ってニュアンス。
他動詞dolereの接続法現在単数形じゃないよな?fuと繋がらないし。
fuは直説法遠過去。今となっては遠い話さ・・なニュアンス。

アッーグロ アッーグロ スタ
allegro, allegro sta,
形容詞 形容詞 自動詞(原形:stare)
陽気な、快活な (それは)〜の状態でいる
陽気で、陽気でいて、


ヴィーヴェ イン リベル
che vive in libertà!
関係代名詞 自動詞(原形:vivere) 前置詞 名詞
そしてそれが (それは)生きている 〜に 自由
自由に生きている。

主語はil cor。


ーオ グォ
Or ch'io non seguo più
副詞 接続詞+人称代名詞 副詞 他動詞(原形:seguire) 副詞
che io  〜ということ 私は 〜ない (私は)後を追う、辿る もっと
私が追随しない今はもう

oraがトロンカメント。"ora che..."で「〜した今では、〜したからには」。
"non... più"で「もう〜でない、これ以上〜ない」。

フィンティ ソスール
i finti suoi sospir,
冠詞 形容詞 所有形容詞 名詞
偽物の、うわべだけの それ(彼、彼女)の、あなたの ため息、願い事(複)
(彼の/彼女の/あなたの)うわべだけの溜め息に

sospiroの複数形sospiriがトロンカメント。
suoiはさて、三人称単数なのか?それともかつて好きだった相手を突き放す意味でよそよそしく二人称単数敬称なのか?
三人称なら彼なのか彼女なのか・・語り手の性別が分からん。
宵森人では、ここをちょっと変えて"il finto respiro,(イル・フィント・レスーロ:偽物の呼吸に)"と歌っている・・かもしれない。
うん、自信はない。

ッソ ール
non posso più morir.
副詞 他動詞(原形:potere) 副詞 自動詞
〜ない (私は)〜できる もっと 死ぬこと
私はもはや死ぬはずがない。

ここも"non... più" 「もう〜でない」。
morireがトロンカメント。
"potere+不定詞"で「〜できる、〜するかもしれない」。否定文だと「〜のはずがない」。

イル ール イン ッリャ
E il cor, che in doglia fu,
接続詞 冠詞 名詞 関係代名詞 前置詞 名詞 自動詞(原形:essere)
そして 〜であるところの 〜の中に 苦痛 (それは)あった
そして、内に苦痛を抱えていた心は、

cuoreの詩形coreがトロンカメント。

アッーグロ アッーグロ スタ
allegro, allegro sta,
形容詞 形容詞 自動詞(原形:stare)
陽気な、快活な (それは)〜の状態でいる
陽気で、陽気でいて、


ヴィーヴェ イン リベル
che vive in libertà!
関係代名詞 自動詞(原形:vivere) 前置詞 名詞
そしてそれが (それは)生きている 〜に 自由
自由に生きている。


以下、意訳。
歌の雰囲気から歌い手を勝手に男だと仮定して、suoiは「彼女」にしました。
 

残酷な愛を
追い求めない今となっては
もはや私は痛みを患わない
内なる苦悩に疼いた心もまた
晴れやかに 快活に
自由を謳歌している

彼女の思わせぶりな溜め息を
信じていない今となっては
もはや私が死ぬわけはない
内なる苦悩に疼いた心もまた
晴れやかに 快活に
自由を謳歌している



歌詞は以下のサイト様から↓
http://www.recmusic.org/lieder/get_text.html?TextId=1416