Istoria~Kalliope~ ギリシア語(ギリシャ語)メモ8.エウリュディケ-Μοναδική αγάπη-


 
 Ευρυδίκη
Μοναδική αγάπη
 

※志方さんのδはやっぱり「ザ、ズィ、ズ、ゼ、ゾ」より「ダ、ディ、デュ、デ、ド」の方が近いよなぁ。公式でδのルビはダ行になってるもんなぁ・・と思いつつ、相変わらずザ行で読み仮名振ってます。気になる方は適当に置き換えてお読み下さい。
※動詞の相(アスペクト)は、「アオリスト相」とか「完了相」とか書いてない限り継続相、態(ヴォイス)は特に断りがない限り能動態です。
※ここでは、「古典語」=「だいたいコイネー、そのちょっと前後も含む」、「現代語」=「基本的にディモティキ」です。授業科目の「古文」と「現代文」ぐらいざっくり。

Εὐρυδίκη(エゥリュディケー)・・「エウリュディケ」。古典ギリシア語の女性固有名詞。
   ギリシア・ローマ神話における森のニュンペー(ニンフ)。トラキアのチート過ぎる楽人オルフェウスの妻。
   ラテン語ではEurydicē(エゥリュディケー)、現代ギリシア語ではΕυρυδίκη(エヴリズィキ)。
   ※古希:Ὀρφεύς(オルペゥス)/羅:Orpheus(ルペゥス)/現希:Ορφέας(オルフェアス)

 『とある丘があって、その丘のうえは、大そう平らな野原になっている。ここには、一面に青草が茂っているが、日よけになるようなものが、何ひとつない。だが、神々の血を引く楽人オルペウスがここに坐って、響きのよい弦をかき鳴らすと、たちまち木々が飛来して、陰ができるのだ』(P64)

 『このような歌によって、トラキアの楽人オルペウスは、森の木々や、獣たちの心を引きつけていた。岩石までもが、引き寄せられて、彼のあとを慕っている』(P111)
(『変身物語(下)中村善也訳』 岩波文庫 1984 より引用)。

μοναδική(モナズィ)・・「唯一の、唯一人の」。形容詞μοναδικόςモナズィ(唯一の、類稀な)の女性単数主格形または対格形。
αγάπη(アピ)・・「愛、愛しい人」。女性名詞単数主格または対格。「愛、愛情、恋、愛しい人」を意味する。

η(イ)・・女性名詞の単数主格につく定冠詞。
καρδιά(カルズィ)・・「心は」。女性名詞単数主格か対格。ここでは主格。「心臓、気力、やる気、元気、勇気」などを意味する。
μου(ム)・・「私の」。一人称単数の所有代名詞。属格弱形。
είναιーネ)・・「(それは)~である」。連辞動詞είμαιーメ(存在する、~だ:be動詞的なもの)の現在三人称単数もしくは複数形。ここでは単数現在形。
σαν(サン)・・「~のように、~みたいな」。ここでは比較・類似の接続詞。
έναナ)「ひとつの」。基数詞の1、または不定冠詞の中性(単数)主格か対格または男性(単数)対格。
πουλί(プ)・・「鳥(を)」。中性名詞単数主格または対格。ここでは対格。
※なんか「ペイ」とか「メイ」に聞こえます。あれ?

που(プ)・・「~するところの、that」。関係代名詞。
πετάει(ペイ)・・「(それは)飛ぶ」。自・他動詞πετώ(飛ぶ、飛行する、投げる)の現在三人称単数形。
στον(ストン)・・「~に、~で、~において、~の中で」。対格につく前置詞σε(幅広くat in onの意味を持つ)と定冠詞τονトン(男性単数対格につく)の省略形。
ουρανό(ウラ)・・「天(を)」。男性名詞ουρανόςウラ(空、天空)の単数対格。

『私の心はまるで 空を飛ぶ鳥のよう』

ο(オ)・・男性名詞の単数主格につく定冠詞。
ήλιοςリオス)・・「太陽が」。男性名詞単数主格。
λάμπειンビ)・・「(それは)照る」。自動詞λάμπωンボ(輝く、光る、照る)の現在三人称単数形。
   ・λάμπειンビ)
όμορφαモルファ)・・「美しい」。形容詞όμορφοςモルフォス(美しい、きれいな)の中性複数主格形または対格形。
   ・όμορφαモルファ)
λουλούδια(ルズィア)・・「花々(が)」。中性名詞λουλούδιズィ{花、(人生や文化の)盛り}の複数主格または対格。ここでは主格。
παντού(パンデュ)・・「どこでも、いたるところに」。副詞。
   ・λουλούδια(ルズィア)
   ・παντού(パンデュ

『太陽は照り輝き いたるところに美しい花々』

τα(タ)・・中性名詞の複数主格か対格につく定冠詞。
τοπία(トア)・・「風景は」。中性名詞τοπίο(風景、景色)の複数主格または対格。ここでは主格。
που(プ)・・「~するところの、that」。関係代名詞。
βλέπω(ヴポ)・・「(私が)見る」。自・他動詞βλέπω(見る、見える)の現在一人称単数形。
   ・τα(タ)
   ・τοπία(トア)
   ・που(プ)
   ・βλέπω(ヴポ)
με(メ)・・「~と共に」。対格につく前置詞。
σέναナ)・・「君に」。εσέναの語頭母音が消えた形。二人称単数の人称代名詞。属格または対格強勢形。ここでは対格。
   ・με(メ)
   ・σέναナ)
είναιーネ)・・「(それは)~である」。連辞動詞είμαιーメ(存在する、~だ:be動詞的なもの)の現在三人称単数もしくは複数形。ここでは単数現在形。
υπέροχα(イロハ)・・「この上なく素晴らしい」。形容詞υπέροχοςロホス(他の何よりも優れた、素晴らしい、豪華な)の女性複数主格形または対格形。中性複数主格形または対格形。
   ・είναιーネ)
   ・υπέροχα(イロハ)

『あなたと共に見る景色は 何よりも綺麗』

μέχριフリ)・・「~まで、~までに」。前置詞。
τώραーラ)・・「今、現在」。副詞。
υπήρχανε(イルハネ)・・「(それらが)あった」。自動詞υπάρχωルホ(存在する、生きている、在る)の過去三人称複数形。
※継続相の過去形なので、「ずっと(何度も)あった」、「あり続けてきた」ぐらいのニュアンス。
   ・υπήρχανε(イルハネ)
θλιμμένα(スリナ)・・「悲しい、悲しみの」。他動詞θλίβωーボ(押しつぶす、握り締める、悲しませる)の受動分詞θλυμμένοςスリノスの中性複数主格形か対格形。
γεγονότα(ゲゴータ)・・「出来事(複)は」。中性名詞γεγονόςゲゴ(出来事、事件、事実)の複数主格または対格。ここでは主格。

και(キェ)・・「~さえ」。接続詞。ここでは強意。
οδυνηρές(オズィニス)・・「辛い」。形容詞οδυνηρόςオズィニ(心身を痛める、苦しめる、悲しむべき、辛い)の女性複数主格形か対格形。
   ・και(キェ)
   ・οδυνηρές(オズィニス)
και(キェ)
οδυνηρές(オズィニス)
μνήμες(ムメス)・・「記憶(複)は」。女性名詞μνήμη(記憶、記憶力、記念)の複数主格か対格。ここでは主格。

『今までにあった悲しい出来事 辛い記憶さえも』

όλαーラ)・・「全ては」。形容詞όλοςーロス(すべての)の中性複数主格形か対格形。ここでは中性複数名詞として使われている。
αυτά(アフ)・・「その」。三人称複数中性の指示代名詞。主格もしくは対格形。
όμωςモス)・・「けれども、だが、それでもやはり」。接続詞。

   ・όλαーラ)
   ・αυτά(アフ
όλαーラ)
αυτά(アフ
   ・όμωςモス)
   ・ήτανタン)・・「(それらは)~であった」。連辞動詞είμαιーメ(存在する、~だ:be動詞的なもの)の過去三人称単数形または複数形。ここでは複数形。
όμως ήταν(オモスィタン)
μεγάλο(メロ)・・「長い」。形容詞μεγάλοςロス(大きな、高い、偉大な、長い)の男性または中性単数対格形。
ταξίδι(タクスィズィ)・・「旅(が)」。中性名詞単数主格または対格。
για(ヤ)・・「~のための」。前置詞。
να(ナ)・・動詞の接続法につく小辞。
σε(セ)・・「君に」。二人称単数の人称代名詞。対格弱形。
συναντήσω(スィナンディソ)・・他動詞συναντώスィナン(会う、出会う、直面する)の接続法アオリスト相一人称単数形。"για να σε συναντήσω"で「(私が)君に出会うための」。
   ・συναντήσω(スィナンディソ)
για(ヤ)
να(ナ)
σε(セ)
συναντήσω(スィナンディソ)

『その全てはやはり あなたに巡り逢うための長い旅だった』

ευλογία(エヴロア)・・「祝福、恵みが」。女性名詞単数主格または対格。ここでは主格。
και(キェ)・・「~と、そして」。接続詞。
φωςフォース)・・「光、灯が」。中性名詞単数主格または対格。ここでは主格。
   ・ευλογία(エヴロア)
   ・και(キェ)
   ・φωςフォース)
μας(マス)・・「私たちを」。一人称複数の人称代名詞。属格または対格弱形。
πλυμηρίζουν(プリミーズン)・・「?(それらは)浸す、満たす?」。自・他動詞πλημμυρίζωプリミーゾ(氾濫する、水浸しになる、溢れる、水浸しにする、溢れさせる)の現在三人称複数形πλημμυρίζουνプリミーズンの別形?
※う~ん・・πλυμηρίζουνで言語をギリシャ語に絞ってぐぐったら、使用例があるにはあるけど重複込みで202件。しかもこの歌詞関連含む(ちなみにπλημμυρίζουνで検索かけると27万件ぐらい)。他に使われてる文脈からしてπλημμυρίζουνに置き換えて問題なさそうなんだけど、書き間違いじゃないよね?
από(ア)・・「~から」。対格(たまに主格)につく前置詞。
όλοーロ)・・「全ての~、~じゅう」。形容詞όλοςーロス(すべての)の男性単数対格形(または中性単数主格形か対格形)。
   ・πλυμηρίζουν(プリミーズン)
   ・από(ア
   ・όλοーロ)
τον(トン)・・男性名詞の単数対格につく定冠詞。
κόσμοズモ)・・「世界(に)」。男性名詞κόσμοςズモス(宇宙、世界)の単数対格。

『世界中の祝福と光が 私たちを包み込んでいる』

γεννήθηκα(ゲスィカ)・・「(私は)生まれた」。他動詞γεννώ(生む)の中動態アオリスト相過去一人称単数形。
για(ヤ)・・「~のために」。前置詞。
να(ナ)・・動詞の接続法につく小辞。
σου(ス)・・「君に」。二人称単数の人称代名詞。属格弱形。

πω(ポ)・・他動詞λέωーオ(言う、話す、告げる、呼ぶ)の接続法アオリスト相一人称単数形。"για να σου πω"で「(私が)君に言うために」。
το(ト)・・「~と」。中性単数主格か対格につく定冠詞。ここではセリフを示している。
σ᾿αγαπώ(サガ)・・「(私が)君を愛している」。二人称単数の人称代名詞対格弱形σε(君を)+他動詞αγαπώアガ(愛する、恋する)の現在一人称単数形。

『あなたに「愛してる」と告げるために 私は生まれてきた』

γεννήθηκα(ゲスィカ)・・「(私は)生まれた」。他動詞γεννώ(生む)の中動態アオリスト相過去一人称単数形。
για(ヤ)・・「~のために」。前置詞。
να(ナ)・・動詞の接続法につく小辞。
σου(ス)・・「君に」。二人称単数の人称代名詞。属格弱形。

πω(ポ)・・他動詞λέωーオ(言う、話す、告げる、呼ぶ)の接続法アオリスト相一人称単数形。"για να σου πω"で「(私が)君に言うために」。
το(ト)・・「~と」。中性単数主格か対格につく定冠詞。ここではセリフを示している。
σ᾿αγαπώ(サガ)・・「(私が)君を愛している」。二人称単数の人称代名詞対格弱形σε(君を)+他動詞αγαπώアガ(愛する、恋する)の現在一人称単数形。

『あなたに「愛してる」と告げるために 私は生まれてきた』

είσαιーセ)・・「(君は)~である」。連辞動詞είμαιーメ(存在する、~だ:be動詞的なもの)の現在二人称単数形。
το(ト)・・中性名詞の単数主格か対格につく定冠詞。
μόνοノ)・・「ただ~だけ、たった」。副詞。
μου(ム)・・「私の」。一人称単数の所有代名詞。属格弱形。
καμάρι(カリ)・・「誇り(が)」。中性名詞単数主格または対格。「得意、自慢、自慢の種、~の誇り」などを意味する。

『あなたは私のただ一つの誇り』

η(イ)・・女性名詞の単数主格につく定冠詞。
ίδιαズィア)・・「自身の」。形容詞ίδιοςズィオス(本来の、自分自身の、まさにその、特別の、同じの)の女性単数主格形か対格形(または中性複数主格形か対格形)。
μου(ム)・・「私の」。一人称単数の所有代名詞。属格弱形。
η(イ)・・女性名詞の単数主格につく定冠詞。
ζωή(ゾー)・・「命(が)」。女性名詞単数主格または対格。ここでは主格。

『私自身の命そのもの』

είσαιーセ)・・「(君は)~である」。連辞動詞είμαιーメ(存在する、~だ:be動詞的なもの)の現在二人称単数形。
το(ト)・・中性名詞の単数主格か対格につく定冠詞。
μόνοノ)・・「ただ~だけ、たった」。副詞。
μου(ム)・・「私の」。一人称単数の所有代名詞。属格弱形。
καμάρι(カリ)・・「誇り(が)」。中性名詞単数主格または対格。「得意、自慢、自慢の種、~の誇り」などを意味する。

『あなたは私のただ一つの誇り』

η(イ)・・女性名詞の単数主格につく定冠詞。
ίδιαズィア)・・「自身の」。形容詞ίδιοςズィオス(本来の、自分自身の、まさにその、特別の、同じの)の女性単数主格形か対格形(または中性複数主格形か対格形)。
μου(ム)・・「私の」。一人称単数の所有代名詞。属格弱形。
η(イ)・・女性名詞の単数主格につく定冠詞。
ζωή(ゾー)・・「命(が)」。女性名詞単数主格または対格。ここでは主格。

『私自身の命そのもの』

ας(アス)・・命令、勧誘、仮定の小辞。現代ギリシア語には二人称の命令形しかないので、一、三人称に対する命令を表現する時などに使う。
※μの前なのでσが有声化する(カタカナ的には濁点つく)んだけど、志方さんは濁ってないかも。
μην(ミン)・・「~ない」。動詞の接続法や分詞につく否定の小辞。
※母音や有声子音(β,γ,δ,ζ,λ,μ,ν,ρ)の前でこの形。他の場合はμη。
   ・αποχωριστούμε(アポホリストゥメ)
αποχωριστούμε(アポホリストゥメ)・・他動詞αποχωρίζωアポホーゾ(分離する、分ける、引き離す)の中動態接続法アオリスト相一人称複数形。
ποτέ(ポ)・・過去や未来の副詞。「いつか、かつて、そのうち」。ここでは否定辞と共に「決して~でない、一度も~でない」。"Ας μην αποχωριστούμε ποτέ"で「(私たちは)決して別れずにいよう」。

αλλά(ア)・・「しかし、だが、そして、それから」。接続詞。
να(ナ)・・動詞の接続法につく小辞。
δεθούμε(ゼメ)・・自・他動詞δένω(~を結ぶ、縛る、取りつける、濃厚にする、実をつける、濃厚になる)の中・受動態接続法アオリスト相一人称複数形。ここにも小辞αςがかかってくる。"Ας να δεθούμε"で「(私たちが)結びつこう、結ばれよう」。
   ・δεθούμε(ゼメ)
γερά(ゲ)・・「頑丈に、しっかりと、健やかに」。形容詞γερόςイェ(健康な、無事な、丈夫な)の中性複数主格形(か対格形)。ここでは副詞。
※形容詞の中性複数主格形は副詞としても使える。
   ・γερά(ゲ
σαν(サン)・・「~のように、~みたいな」。ここでは比較・類似の接続詞。
έναナ)「ひとつの」。基数詞の1、または不定冠詞の中性(単数)主格か対格または男性(単数)対格。
ζευγάρι(ゼヴリ)・・「一対(に)」。中性名詞単数主格または対格。ここでは対格。「夫婦、カップル、つがい、一対」など、二つ一組のものを指す。
   ・ζευγάρι(ゼヴリ)
φτερούγες(フテゲス)・・「(双)翼(に)」。女性名詞φτερούγαフテ(翼)の複数主格または対格。

『もう絶対に離れない 一対の翼のように強く結ばれよう』

ευλογία(エヴロア)・・「祝福、恵みが」。女性名詞単数主格または対格。ここでは主格。
και(キェ)・・「~と、そして」。接続詞。
φωςフォース)・・「光、灯が」。中性名詞単数主格または対格。ここでは主格。
μας(マス)・・「私たちを」。一人称複数の人称代名詞。属格または対格弱形。

πλυμηρίζουν(プリミーズン)・・「?(それらは)浸す、満たす?」。自・他動詞πλημμυρίζωプリミーゾ(氾濫する、水浸しになる、溢れる、水浸しにする、溢れさせる)の現在三人称複数形πλημμυρίζουνプリミーズンの別形?
από(ア)・・「~から」。対格(たまに主格)につく前置詞。
όλοーロ)・・「全ての~、~じゅう」。形容詞όλοςーロス(すべての)の男性単数対格形(または中性単数主格形か対格形)。
τον(トン)・・男性名詞の単数対格につく定冠詞。
κόσμοズモ)・・「世界(に)」。男性名詞κόσμοςズモス(宇宙、世界)の単数対格。

『世界中の祝福と光が 私たちを包み込んでいる』

γεννήθηκα(ゲスィカ)・・「(私は)生まれた」。他動詞γεννώ(生む)の中動態アオリスト相過去一人称単数形。

για(ヤ)・・「~のために」。前置詞。
να(ナ)・・動詞の接続法につく小辞。
σου(ス)・・「君に」。二人称単数の人称代名詞。属格弱形。
πω(ポ)・・他動詞λέωーオ(言う、話す、告げる、呼ぶ)の接続法アオリスト相一人称単数形。"για να σου πω"で「(私が)君に言うために」。
το(ト)・・「~と」。中性単数主格か対格につく定冠詞。ここではセリフを示している。
σ᾿αγαπώ(サガ)・・「(私が)君を愛している」。二人称単数の人称代名詞対格弱形σε(君を)+他動詞αγαπώアガ(愛する、恋する)の現在一人称単数形。

『あなたに「愛してる」と告げるために 私は生まれてきた』

η(イ)・・女性名詞の単数主格につく定冠詞。
καρδιά(カルズィ)・・「心は」。女性名詞単数主格か対格。ここでは主格。「心臓、気力、やる気、元気、勇気」などを意味する。
μου(ム)・・「私の」。一人称単数の所有代名詞。属格弱形。
είναιーネ)・・「(それは)~である」。連辞動詞είμαιーメ(存在する、~だ:be動詞的なもの)の現在三人称単数もしくは複数形。ここでは単数現在形。
σαν(サン)・・「~のように、~みたいな」。ここでは比較・類似の接続詞。
έναナ)「ひとつの」。基数詞の1、または不定冠詞の中性(単数)主格か対格または男性(単数)対格。
πουλί(プ)・・「鳥(を)」。中性名詞単数主格または対格。ここでは対格。
※「ペイ」とか「メイ」に聞こえます。

που(プ)・・「~するところの、that」。関係代名詞。
πετάει(ペイ)・・「(それは)飛ぶ」。自・他動詞πετώ(飛ぶ、飛行する、投げる)の現在三人称単数形。
στον(ストン)・・「~に、~で、~において、~の中で」。対格につく前置詞σε(幅広くat in onの意味を持つ)と定冠詞τονトン(男性単数対格につく)の省略形。
ουρανό(ウラ)・・「天(を)」。男性名詞ουρανόςウラ(空、天空)の単数対格。

『私の心はまるで 空を飛ぶ鳥のよう』



素材を加工の上お借りしています

この文章書いてる人は素人です。結構適当書いてます。
このページはあくまで『Istoria~Kalliope~』買った人向け、参考にならない辞書もどきであって、
著作権侵害の意図はこれっぽっちもありません。が、もし怒られたら消えます。

主要引用・参考資料
 1.『現代ギリシア語辞典』(リーベル出版 第3版増補版 2004)

 2.『現代ギリシア語文法ハンドブック』(白水社 2009)

 3."Pocket Oxford Greek Dictionary"(Oxford Univ Pr. 2000 2nd Edition)
 現代ギリシア語⇔英語辞書 

 4.『羅和辞典 田中秀央編』(研究社 2005 第39刷)

 5.『変身物語(下)中村善也訳』(岩波文庫 1984)

 スルモー生まれの詩人プブリウス・オウィディウス・ナーソーさん(Publius Ovidius Naso:BC43~AD17)による叙事詩メタモルポーセース(Metamorphoses)の邦訳版。ラテン文学の傑作で、いわゆる「ギリシア神話」原典の一つ。タイトルの通り「変身」をメインテーマに、ギリシア・ローマの神々や人々が織り成す交々を描いている。
 6."An intermediate LIDELL AND SCOTT'S Greek-English Lexicon"(Oxford Univ Pr. 1945 7th Edition)
 古典ギリシア語→英語辞書。