Istoria~Kalliope~ ギリシア語(ギリシャ語)メモ9.激情-Άδης-
激情 Άδης |
※志方さんのδはやっぱり「ザ、ズィ、ズ、ゼ、ゾ」より「ダ、ディ、デュ、デ、ド」の方が近いよなぁ。公式でδのルビはダ行になってるもんなぁ・・と思いつつ、相変わらずザ行で読み仮名振ってます。気になる方は適当に置き換えてお読み下さい。
※動詞の相(アスペクト)は、「アオリスト相」とか「完了相」とか書いてない限り継続相、態(ヴォイス)は特に断りがない限り能動態です。
※ここでは、「古典語」=「だいたいコイネー、そのちょっと前後も含む」、「現代語」=「基本的にディモティキ」です。授業科目の「古文」と「現代文」ぐらいざっくり。
・Άδης(アズィス)・・「ハデス」。男性固有名詞。
ギリシア神話における冥府と地下の神。古典語ではἍιδης(ハーィデース)とかᾍδης(ハーデース)とか※二重母音αι[āi]は、かなり昔の段階(少なくとも紀元前1世紀頃には)[ā]と読まれるようになっていたみたい。ビザンティン時代(12世紀頃)になって、「発音はしないけど昔はここにιがあった印」ってことでᾳと書くようになった。大文字で書く時にはΑΙ。更に古くは、ホメーロスさんがἈΐδης「アイデース」、ヘーシオドスさんがἈϊδωνεύς「アイドーネゥス」とも呼んでいる。原意は「目に見えない」とか「死に絶えた」とかそんな感じ?
別名は他にもあるけど、アポロドーロスさんはΠλούτων(プルートーン:富を与える者)とも呼んでいる。ローマ神話(ラテン語)ではPlūtō(プルートー)またはPlūtōn(プルートーン)と呼ばれることが多い・・かな。
『オルペウスはその妻エウリュディケーが蛇に噛まれてなくなった時に、彼女を連れ戻そうと思って冥府に降り、彼女を地上にかえすようにとプルートーンを説き伏せた。プルートーンはオルペウスが自分の家に着くまで途上で後を振りむかないという条件で、そうしようと約束した』
(『ギリシア神話 高津春繁訳』 岩波文庫 1984 P32より引用)
・τα(タ)・・中性名詞の複数主格か対格につく定冠詞。
・πάντα(パンダ)・・「全てのもの、全部が」。複数形のみの中性名詞。主格か対格。ここでは主格。
・φαίνονται(フェノンデ)・・「(それらは)見える」。異態動詞φαίνομαι(見える、見えてくる、姿を見せる、~のようだ)の現在三人称複数形。
・σαν(サン)・・「~のように、~みたいな」。ここでは比較・類似の接続詞。
・επακόλουθο(エパコルソ)・・「結果、成り行き(に)」。中性名詞単数主格または対格。ここでは対格。
・ενός(エノス)・・基数詞の1、または不定冠詞の男性(単数)属格または中性(単数)属格。
・εφιάλτη(エフィアルティ)・・「悪夢の」。男性名詞εφιάλτης(悪夢)の単数属格または対格。ここでは属格。
『全てが悪夢の成り行きのようだ』
・κατεβαίνοντας(カテヴェノンダス)・・「下流に向かい(ながら)」。自・他動詞κατεβαίνω(降りる、下がる、落ちる、下方へ向かう)の能動分詞。
・το(ト)・・中性名詞の単数主格か対格につく定冠詞。
・ποτάμι(ポタミ)・・「川、河を」。中性名詞単数主格または対格。ここでは対格。
・που(プ)・・「~するところの、that」。関係代名詞。
・λέγεται(レゲテ)・・「(それは)呼ばれる」。他動詞λέω(言う、話す、告げる、呼ぶ)の中動態現在三人称単数形。
・θλίψη(スリプスィ)・・「悲しみ、苦しみと」。女性名詞単数主格か対格。ここでは対格。
※冥府を流れる大河ステュクス(Στύξ:憎悪)の支流アケローン川(Ἀχέρων:苦悩、悲痛)のこと。渡し守のカローン(Χάρων)が死者の魂を運んでたりして、日本の三途の川っぽいあれ。アケローンに注ぎ入る支流の一つコーキュートス川(Κωκύτός:嘆き、号泣)も似たような意味ではある。
『「悲痛」と呼ばれる川を下って』
・η(イ)・・女性名詞の単数主格につく定冠詞。
・ψύχη(プスィヒ)・・「魂は」。女性名詞単数主格または対格。ここでは主格。「精神、心、魂、活気、蝶々」などを意味する。
・φτάνει(フタニ)・・「(それは)到着する」。自・他動詞φτάνω(~に着く、到着する、~に追いつく)の現在三人称単数形。
・στον(ストン)・・「~に、~で、~において、~の中で」。対格につく前置詞σε(幅広くat in onの意味を持つ)と定冠詞τον(男性単数対格につく)の省略形。
・Άδη(アズィ)・・「ハデス(冥府)に」。男性固有名詞Άδης(ハデス)の単数属格か対格。ここでは対格。神名「ハデス」の他、「冥府、地下」などを意味する。
『魂は冥府へと至る』
・χαϊδεύοντας(ハイゼヴォンダス)・・「~を撫でて」。他動詞χαϊδεύω(撫でる、さする、愛撫する、甘やかす)の能動分詞。
※ϊの上の点二つは分音記号。連続した母音字を分ける符号。この場合はαιを[e]ではなく[ai]と読む。
・τον(トン)・・男性名詞単数対格につく定冠詞。
・μαύρο(マヴロ)・・「黒い」。形容詞μαύρος(黒い、暗い、闇の、陰気な、不吉な)の男性単数対格形または中性単数主格形か対格形。
・κέρβερο(キェルヴェロ)・・「ケルベロスを」。男性固有名詞κέρβερος(ケルベロス)の単数対格。古典語では同綴りで「ケルベロス」みたいに読む。暴風を生む怪物テュポエウス(テュポーン)と半人半蛇のニュンペー(ニンフ)エキドナの子。
※『神統記』によると、『争(あらが)いもならず名を呼ぶことも憚かられる/生肉喰うケルベロス 《中略》 冥府(ハデス)の 青銅の声もつ番犬で/五十の首をもち 残忍で 手のつけられぬものである』(引用文献4:P42‐43/310‐312行)。『ギリシア神話』によると、『これは三つの犬の頭、竜の尾を持ち、背にはあらゆる種類の蛇の頭を持っていた』(引用文献5:P102)。『ギリシア神話』の方が現在のイメージに近いかも。
・στη(スティ)・・「~に、~で、~において、~の中で」。対格につく前置詞σε(幅広くat in onの意味を持つ)と定冠詞τη(女性単数対格につく)の省略形。
・πλάτη(プラティ)・・「背中を」。女性名詞単数主格または対格。ここでは対格。
『黒いケルベロスの背を撫でて』
・περνάει(ペルナイ)・・「(それは)通る」。自・他動詞περνώ(通す、通り過ぎる、通り抜ける)の現在三人称単数形。
・την(ティン)・・女性名詞の単数対格につく定冠詞。
・πύλη(プリ)・・「門、入口を」。女性名詞単数主格または対格。ここでは対格。
・που(プ)・・「~するところの、that」。関係代名詞。
・δεν(ゼン)・・「~ない」。否定の小辞。動詞の前について否定文を作る。
・έχει(エヒ)・・「(それは)~持つ」。他動詞έχω(持つ、持っている)の現在三人称単数形。
・επιστροφή(エピストロフィ)・・「帰り道を」。女性名詞単数主格または対格。ここでは対格。「返却、返還、帰り、後戻り」などを意味する。
『戻る道のない門を潜る』
・τα(タ)・・中性名詞の複数主格か対格につく定冠詞。
・πάντα(パンダ)・・「全てのもの、全部が」。複数形のみの中性名詞。主格か対格。ここでは主格。
・φαίνονται(フェノンデ)・・「(それらは)見える」。異態動詞φαίνομαι(見える、見えてくる、姿を見せる、~のようだ)の現在三人称複数形。
・σαν(サン)・・「~のように、~みたいな」。ここでは比較・類似の接続詞。
・επακόλουθο(エパコルソ)・・「結果、成り行き(に)」。中性名詞単数主格または対格。ここでは対格。
・ενός(エノス)・・基数詞の1、または不定冠詞の男性(単数)属格または中性(単数)属格。
・εφιάλτη(エフィアルティ)・・「悪夢の」。男性名詞εφιάλτης(悪夢)の単数属格または対格。ここでは属格。
『全てが悪夢の成り行きのようだ』
・είναι(イーネ)・・「(それは)~である」。連辞動詞 ・ένα(エナ)・・基数詞の1、または不定冠詞の中性(単数)主格か対格または男性(単数)対格。 ・κλειστό(クリスト)・・「閉ざされた」。形容詞 ・φέρετρο(フェレトロ)・・「棺(が)」。中性名詞単数主格か対格。ここでは主格。 ・όπου(オプ)・・「~するところの(場所)」。英語のwhereに当たる関係副詞。 ・δεν(ゼン)・・「~ない」。否定の小辞。動詞の前について否定文を作る。 ・φτάνει(フタニ)・・「(それが)届く」。自動詞 ・το(ト)・・中性名詞の単数主格か対格につく定冠詞。 ・φως(フォース)・・「光、灯が」。中性名詞単数主格または対格。ここでは主格。 『(冥府は)光の届かない閉ざされた棺』 ・είναι(イーネ)・・「(それは)~である」。連辞動詞είμαι(存在する、~だ:be動詞的なもの)の現在三人称単数もしくは複数形。ここでは単数現在形。 『(冥府は)救済の来ない冷たい寝台』 ・τα(タ)・・中性名詞の複数主格か対格につく定冠詞。 『全てが悪夢の成り行きのようだ』 |
※枠内、"Τα πάντα φαίνονται σαν επακόλουθο ενός εφιάλτη."と重ねて歌っています。
・ρόδια(ロズィア)・・「ザクロ(複)は」。中性名詞ρόδι(ザクロ)の複数主格または対格。
・ωριμάζουν(オリマズン)・・「(それらは)熟れる」。自動詞ωριμάζω{(実が)熟す、熟れる、(人が)成熟する、(機が)熟す}の現在三人称複数形。
・στα(スタ)・・「~に、~で、~において、~の中で」。対格につく前置詞σε(幅広くat in onの意味を持つ)と定冠詞τα(中性複数主格か対格につく)の省略形。
・πεθαμένα(ペサメナ)・・「死んだ」。自・他動詞πεθαίνω(死ぬ、死に至らしめる)の受動分詞πεθαμένος(死んだ)の中性複数主格形または対格形。
・δέντρα(ゼンドラ)・・「木々(に)」。中性名詞δέντρο(木、樹木)の複数主格または対格。ここでは対格。
『朽ちた木々に柘榴が熟し』
・και(キェ)・・「~と、そして」。接続詞。
・ένα(エナ)・・「一羽の」。基数詞の1、または不定冠詞の中性(単数)主格か対格または男性(単数)対格。
・διαφανές(ズィアファネス)・・「透明な」。形容詞διαφανής(透明な、透き通った)の中性単数主格形または対格形。
・πουλί(プリ)・・「鳥が」。中性名詞単数主格または対格。ここでは主格。
・τρώει(トロイ)・・「(それは)かじる」。他動詞τρώω(食べる、噛む、齧る、消耗する)の現在三人称単数形。
・τα(タ)・・中性名詞の複数主格か対格につく定冠詞。
・κόκκινα(コキナ)・・「赤い」。形容詞κόκκινος(赤い、赤色の)の中性複数主格形か対格形。
・φρούτα(フルッタ)・・「果物(複)を」。中性名詞φρούτο(果物、フルーツ)の複数主格または対格。ここでは対格。
※外来語。元はイタリア語の男性名詞frutto(フルット)。
『透明な鳥が赤い実を啄む』
・ο(オ)・・男性名詞の単数主格につく定冠詞。
・δρόμος(ズロモス)・・「道は」。男性名詞単数主格。「走ること、速度、道、コース、行程」などを意味する。
・είναι(イーネ)・・「(それは)~である」。連辞動詞είμαι(存在する、~だ:be動詞的なもの)の現在三人称単数もしくは複数形。ここでは単数現在形。
・κοφτερός(コフテロス)・・「鋭利な、鋭い、厳しい」。形容詞。男性単数主格形。
・σαν(サン)・・「~のように、~みたいな」。ここでは比較・類似の接続詞。
・αγκάθι(アンガスィ)「イバラ、(バラの)棘(に)」。中性名詞単数主格または対格。ここでは対格。
『道は荊のように険しく』
・πληγώνοντας(プリゴノンダス)・・「傷つける(ので)」。他動詞πληγώνω(傷つける、怪我をさせる)の能動分詞。
・συνέχεια(スィネヒィア)・・「絶え間なく」。「続き、連続、続編」などを意味する女性名詞。ここでは副詞として使われている。
・τα(タ)・・中性名詞の複数主格か対格につく定冠詞。
・πόδια(ポズィア)・・「両足を」。中性名詞πόδι(足、脚)の複数主格または対格。ここでは対格。
・μου(ム)・・「私の」。一人称単数の所有代名詞。属格弱形。
『私の足を絶えず傷つける』
・τα(タ)・・中性名詞の複数主格か対格につく定冠詞。
・πάντα(パンダ)・・「全てのもの、全部が」。複数形のみの中性名詞。主格か対格。ここでは主格。
・φαίνονται(フェノンデ)・・「(それらは)見える」。異態動詞
・σαν(サン)・・「~のように、~みたいな」。ここでは比較・類似の接続詞。
・επακόλουθο(エパコルソ)・・「結果、成り行き(に)」。中性名詞単数主格または対格。ここでは対格。
・ενός(エノス)・・基数詞の1、または不定冠詞の男性(単数)属格または中性(単数)属格。
・εφιάλτη(エフィアルティ)・・「悪夢の」。男性名詞
『全てが悪夢の成り行きのようだ』
・είναι(イーネ)・・「(それは)~である」。連辞動詞
・ένα(エナ)・・基数詞の1、または不定冠詞の中性(単数)主格か対格または男性(単数)対格。
・κλειστό(クリスト)・・「閉ざされた」。形容詞
・φέρετρο(フェレトロ)・・「棺(が)」。中性名詞単数主格か対格。ここでは主格。
・όπου(オプ)・・「~するところの(場所)」。英語のwhereに当たる関係副詞。
・δεν(ゼン)・・「~ない」。否定の小辞。動詞の前について否定文を作る。
・φτάνει(フタニ)・・「(それが)届く」。自動詞
・το(ト)・・中性名詞の単数主格か対格につく定冠詞。
・φως(フォース)・・「光、灯が」。中性名詞単数主格または対格。ここでは主格。
『(冥府は)光の届かない閉ざされた棺』
・τα(タ)・・中性名詞の複数主格か対格につく定冠詞。
・πάντα(パンダ)・・「全てのもの、全部が」。複数形のみの中性名詞。主格か対格。ここでは主格。
・φαίνονται(フェノンデ)・・「(それらは)見える」。異態動詞
・σαν(サン)・・「~のように、~みたいな」。ここでは比較・類似の接続詞。
・επακόλουθο(エパコルソ)・・「結果、成り行き(に)」。中性名詞単数主格または対格。ここでは対格。
・ενός(エノス)・・基数詞の1、または不定冠詞の男性(単数)属格または中性(単数)属格。
・εφιάλτη(エフィアルティ)・・「悪夢の」。男性名詞
『全てが悪夢の成り行きのようだ』
・είναι(イーネ)・・「(それは)~である」。連辞動詞
・ένα(エナ)・・基数詞の1、または不定冠詞の中性(単数)主格か対格または男性(単数)対格。
・κλειστό(クリスト)・・「閉ざされた」。形容詞
・φέρετρο(フェレトロ)・・「棺(が)」。中性名詞単数主格か対格。ここでは主格。
・όπου(オプ)・・「~するところの(場所)」。英語のwhereに当たる関係副詞。
・δεν(ゼン)・・「~ない」。否定の小辞。動詞の前について否定文を作る。
・φτάνει(フタニ)・・「(それが)届く」。自動詞
・το(ト)・・中性名詞の単数主格か対格につく定冠詞。
・φως(フォース)・・「光、灯が」。中性名詞単数主格または対格。ここでは主格。
『(冥府は)光の届かない閉ざされた棺』
・τα(タ)・・中性名詞の複数主格か対格につく定冠詞。
・πάντα(パンダ)・・「全てのもの、全部が」。複数形のみの中性名詞。主格か対格。ここでは主格。
・φαίνονται(フェノンデ)・・「(それらは)見える」。異態動詞
・σαν(サン)・・「~のように、~みたいな」。ここでは比較・類似の接続詞。
・επακόλουθο(エパコルソ)・・「結果、成り行き(に)」。中性名詞単数主格または対格。ここでは対格。
・ενός(エノス)・・基数詞の1、または不定冠詞の男性(単数)属格または中性(単数)属格。
・εφιάλτη(エフィアルティ)・・「悪夢の」。男性名詞
『全てが悪夢の成り行きのようだ』
・τα(タ)・・中性名詞の複数主格か対格につく定冠詞。
・πάντα(パンダ)・・「全てのもの、全部が」。複数形のみの中性名詞。主格か対格。ここでは主格。
・φαίνονται(フェノンデ)・・「(それらは)見える」。異態動詞
・σαν(サン)・・「~のように、~みたいな」。ここでは比較・類似の接続詞。
・επακόλουθο(エパコルソ)・・「結果、成り行き(に)」。中性名詞単数主格または対格。ここでは対格。
・ενός(エノス)・・基数詞の1、または不定冠詞の男性(単数)属格または中性(単数)属格。
・εφιάλτη(エフィアルティ)・・「悪夢の」。男性名詞
『全てが悪夢の成り行きのようだ』
この文章書いてる人は素人です。結構適当書いてます。
このページはあくまで『Istoria~Kalliope~』買った人向け、参考にならない辞書もどきであって、
著作権侵害の意図はこれっぽっちもありません。が、もし怒られたら消えます。
主要引用・参考資料
1.『現代ギリシア語辞典』(リーベル出版 第3版増補版 2004)
2.『現代ギリシア語文法ハンドブック』(白水社 2009)
3."Pocket Oxford Greek Dictionary"(Oxford Univ Pr. 2000 2nd Edition)
現代ギリシア語⇔英語辞書
4.『神統記』(岩波文庫 1984)
紀元前8世紀の詩人ヘーシオドス(Ἡσίοδος)さんの著作テオゴニアー(Θεογονία)の邦訳版。ギリシア神話に登場する神々の系譜を壮大に物語る。コイネーよりもかなり古いギリシア語で書かれている。廣川洋一さんの訳。注釈が非常に充実してる。
5.『ギリシア神話』(岩波文庫 1953)
紀元後1~2世紀ごろに生きた謎の作家アポロドーロスさん(Ἀπολλόδωρος)によるビブリオテーケー(Βιβλιοθήκη)の邦訳版。いわゆる「ギリシア神話」の様々なエピソードがこれでもかと纏められている。神名人名地名の羅列が多いから娯楽に向いた読み物じゃないけど、ある神様や英雄がどんな役割のどこのどなたでしたっけ?を調べたい時には『神統記』と共に重宝する。巻末の固有名詞索引が便利。
6."An intermediate LIDELL AND SCOTT'S Greek-English Lexicon"(Oxford
Univ Pr. 1945 7th Edition)
古典ギリシア語→英語辞書。