ドイツのペイガン・フォークグループFAUNさんの曲。
これまた公式ミュージックビデオが良い。
どうも、4月30日の日が沈んだらこの曲聞いて、
5月1日の朝日が昇ったらFederkleidを聴くべきだな。
2014年のアルバム『Luna』の収録曲。
※CDブックレットに歌詞が掲載されていなかったので、Spotifyの歌詞を参照しています。
※カタカナ読みは、あくまで目安程度のものです。
※動詞の法は、特に接続法とか命令法とか書いてなければ直接法です。
・Walpurgisnacht(ヴァルプルギス・ナハト)・・「ヴァルプルギスの夜」。女性名詞単数1格。
病人、産婦、農民の守護聖人である聖ヴァルプルガが列聖された5月1日の前夜、4月30日の夜を指す。ヴァルプルガは8世紀フランク王国のベネディクト会修道女、ハイデンハイム修道院長だった。
かつてヨーロッパでは、広く4月30日の日没を新年の始まりとしていた。聖ヴァルプルガ以前からの新年の祝祭の流れを汲み、この夜には、今でも北欧から中欧の各地で、ダンスや焚火、仮装などの祭事が行われている。また、この夜は魔女の安息日ともされ、魔女たちがブロッケン山に集まって饗宴を開くという伝承がある。
ヴァルプルギスの夜に焚かれる火は、ドイツでは「魔女の火(Hexenfeuer)」とも呼ばれているように、これら悪霊を追い払う火であり、聖ヴァルプルガに肖って疫病を遠ざける火であり、恋人たちがその上を跳び越えて(Maisprung)新しい夏を始めるための祝いの火でもある。
『ヴァルプルギスの夜』
・in(イン)・・「~の中へ、~へ」。前置詞。ここでは4格支配で方向を指す。
・den(デン)・・ここでは男性単数4格を示す定冠詞。
・Abendhimmel(アーベント・ヒンメル)・・「夕暮れ時の空」。男性名詞。ここでは単数4格。男性名詞Abend(晩、夕方)+男性名詞Himmel(空)。
・steigen(シュタイゲン)・・「(それらは)登る、上がる、乗る」。自動詞。ここでは三人称複数現在形。
・heute(ホイテ)・・「今日、本日」。副詞。
・Nacht(ナハト)・・「夜」。女性名詞。"heute Nacht"で「今夜」または「昨夜」。
・die(ディ)・・ここでは複数1格を示す定冠詞。
・Zauberweisen(ツァオバー・ヴァイゼン)・・「魔法の賢者(魔法使い)たちは」。男性名詞Zauber(魔法、魔術、魅力)+形容詞weise(賢明な)が女性または男性名詞化したWeise(賢者、賢人、哲人)の、ここでは複数1格弱変化。
・・「魔法のメロディー(複)は」。男性名詞Zauber(魔法、魔術、魅力)+女性名詞Weise(やり方、方法、旋律、メロディー)の、ここでは複数1格。どっちや!?
『黄昏の空へ、今宵、魔法の大家たちが登り行く』
『黄昏の空へ、今宵、魔法の調べが立ち上る』
・wildes(ヴィルデス)・・「未開の」。形容詞wild(野生の、未開の、荒れ放題の、荒々しい)の、ここでは中性単数1格強変化形。
・Volk(フォルク)・・「民族、国民、庶民」。中性名詞。ここでは単数1格。
・und(ウント)・・「そして、~と」。接続詞。
《Volk und(フォルクント)》
・Liliths(リーリツ)・・「リリスの」。女性固有名詞Lilithの(単数)2格。
中世に広まったユダヤの一部の伝承においては、アダムと共に神に創造された最初の女であり、アダムの最初の妻。エデンを追放されて、悪霊たちの母、魔女となった女性である。ゲーテの"Faust.
Eine Tragodie(ファウスト 第一部)"には、悪魔メフィストによってヴァルプルギスの夜に連れられて来たファウスト博士がリリスと出会い、一緒に踊るシーンがある。
・Art(アールト)・・「性質、気質、やり方、方法、行儀、種類、(生物の)種」。女性名詞。ここでは単数1格。この場合「眷属」ぐらいの意味かな?"Liliths Art"は単に「魔女の一味」、「悪霊」というだけじゃなく、ちょっとエロティックなニュアンスを含むかも。
『順わぬ民よ、リリスの族よ』
『ファウスト 誰だい、あれは?
メフィスト ようく見ることですな。リーリトですよ。
ファウスト 誰だって?
メフィスト アーダムの最初の女房です。あのきれいな髪に用心なさいよ。
あれがあの女のこの上ない自慢の種で、あれで若い男をつかまえたが最後、めったなことでは放しませんからね。
(中略)
ファウスト (若いほうの美女と踊りながら)
いつかうれしい夢を見た。一本林檎の木があって、人の目を惹く実が二つ。それがほしさに木に攀じた。
美女 林檎は天国のむかしから、みなさんがたの大好物。女に生まれた果報には、わたしの庭にも二つある。』
――『ファウスト 悲劇第一部』Kindle版(中公文庫 2019)No.3187-3200より引用
・lauernd(ラオアーント)・・「潜んで」。自動詞lauern{(auf 4格を)待ち伏せする、潜んでいる、(auf 4格を)待ちわびる}の現在分詞。
・Winde(ヴィンデ)・・「風に」。男性名詞Wind(風)のここでは単数3格。
・heimlich(ハイムリヒ)・・「ひそかに」。「秘密の、ひそかな」を意味する形容詞。ここでは副詞的。
・fahrt(ファールト)・・「(君たちが)行け、乗れ」。fahrenの命令法(二人称)複数形。自動詞としては「(乗り物で)行く、走る」、他動詞としては「(4格に)乗る、(4格を)運転する、(4格を)走行する」などを意味する。
※MVでは皆さん馬に乗ってたけど、魔女と言えば箒とか牡山羊とか使い魔に乗って行くイメージ。
『風に紛れ、密やかに駆けよ』
・lasst(ラッスト)・・「(君たちが)させろ」。助動詞lassen{(4格に)~させる}の命令法(二人称)複数形。文末に不定詞を伴う。
・uns(ウンス)・・「私たちに」。ここでは一人称複数4格の人称代名詞。"Lasst uns 不定詞"で「~しよう」。
《lasst uns(ラッストゥンス)》
・zu(ツー)・・「~へ、~の方へ」。3格支配の前置詞。
・den(デン)・・ここでは複数3格を示す定冠詞。
・Feuern(フォイアーン)・・「火(に)」。中性名詞Feuer(火)の複数3格。
・streifen(シュトライフェン)・・「うろつく、さすらう」。ここでは自動詞の不定詞。
『皆で焚火の傍を彷徨こう』
・raunend(ラオネント)・・「囁いて」。他動詞raunen(ささやく)の現在分詞。
・nach(ナーハ)・・「~へ、~へ向かって、~を求めて、~のあとで」。3格支配の前置詞。
・den(デン)・・ここでは複数3格を示す定冠詞。
・Sternen(シュテルネン)・・「星々(に)」。男性名詞Stern(星)の複数3格。
・greifen(グライフェン)・・「~に手を伸ばす」。ここでは自動詞の不定詞。ここにもlasstがかかる。
『囁き交わし、星々へと手を伸ばそう』
・gutes(グーテス)・・「良い」。形容詞gut(良い、善良な、好ましい)の、ここでは中性単数4格強変化形。
・und(ウント)・・「そして、~と」。接続詞。
《gutes und(グーテスント)》
・auch(アオホ)・・「~も、その上に、~さえも」。副詞。
・böses(ベーゼス)・・「悪い」。形容詞böse(悪い、嫌な、怒っている)の、ここでは中性単数4格強変化形。
・Wort(ヴォルト)・・「言葉、約束、発言を」。中性名詞。ここでは単数4格。
『良き言葉、悪しき言葉さえ』
・tragen(トラーゲン)・・「(私たちは)(4格を)運ぼう」。他動詞。ここでは接続法第1式一人称複数形。一人称複数への勧誘。
・wir(ヴィーア)・・「私たちは」。一人称複数1格の人称代名詞。
・heut'(ホイト)・・副詞heute(今日、本日)の語尾が脱落。
・fort(フォルト)・・「去って、なくなって、離れて」。副詞。
・und(ウント)・・「そして、~と」。接続詞。
《ford und(フォルトゥント)》
・fort(フォルト)・・"fort und fort"で「絶えず、どんどん」。
『今宵はのべつ届けよう』
・in(イン)・・「~の中に、~で」。前置詞。ここでは3格支配で場所を指す。
・den(デン)・・ここでは複数3格を示す定冠詞。
・Weiden(ヴァイデン)・・「草地(複)(に)」。女性名詞Weide(放牧場、牧草地、柳)の、ここでは複数3格。
・werden(ヴェーアデン)・・未来の助動詞。ここでは三人称複数現在形。
・unsere(ウンゼレ)・・「私たちの」。一人称複数の所有冠詞。ここでは複数1格形。
・Träume(トロイメ)・・「夢(複)は」。男性名詞Träum(夢、憧れ)の、ここでは複数1格。
・klingen(クリンゲン)・・「鳴る、響く」を意味する自動詞の不定詞。ここではwerdenと共に三人称複数未来形を作っている。「(それらは)鳴るだろう」。
『草地に我らの夢が鳴り響き』
・und(ウント)・・「そして、~と」。接続詞。
・die(ディ)・・ここでは複数1格を示す定冠詞。
・Winde(ヴィンデ)・・「風(複)は」。男性名詞Wind(風)のここでは複数1格。
・werden(ヴェーアデン)・・未来の助動詞。ここでは三人称複数現在形。
・unsre(ウンズレ)・・「私たちの」。一人称複数の所有冠詞。ここでは複数4格形。
・Lieder(リーダー)・・「歌(複)を」。中性名詞Lied(歌、歌曲、叙事詩)の、ここでは複数4格。
・singen(ズィンゲン)・・ここでは他動詞の不定詞。ここではwerdenと共に三人称複数未来形を作っている。「(それらは)(4格を)歌うだろう」。
『風は我らの譚歌を歌うだろう』
・lasst(ラッスト)・・「(君たちが)させろ」。助動詞lassen{(4格に)~させる}の命令法(二人称)複数形。文末に不定詞を伴う。
・uns(ウンス)・・「私たちに」。ここでは一人称複数4格の人称代名詞。"Lasst uns 不定詞"で「~しよう」。
《lasst uns(ラッストゥンス)》
・mit(ミット)・・「~と一緒に」。3格支配の前置詞。
・den(デン)・・ここでは複数3格を示す定冠詞。
・Funken(フンケン)・・「火の粉(複)(と)」。男性名詞Funke(火花、火の粉)の、ここでは複数3格。
・übers(ユーバース)・・「上の方へ、~を越えて、~の向こう側へ」。前置詞über+中性単数4格を示す定冠詞dasの融合。
・Feuer(フォイアー)・・「火(に)」。中性名詞。ここでは単数4格。
・springen(シュプリンゲン)・・「跳ぶ、跳躍する」。ここでは自動詞の不定詞。
『火の粉を舞い上げ、炎を跳び越えよう』
・in(イン)・・「~に」。前置詞。ここでは3格支配で時点を指す。
・der(デア)・・ここでは女性単数3格を示す定冠詞。
・Walpurgisnacht(ヴァルプルギス・ナハト)・・「ヴァルプルギスの夜(に)」。女性名詞単数3格。
『ヴァルプルギスの夜に!』
〔・Hey yo(ヘイ・ヨー)・・間投詞。〕
・hört(ヘーアト)・・「(君たちが)聞け」。他動詞としては「(4格が)聞こえる、(4格を)聞く」を意味するhörenの命令法(二人称)複数形。
・die(ディ)・・ここでは複数4格を示す定冠詞。
・Geigen(ガイゲン)・・「フィドル(複)を」。女性名詞Geige(バイオリン、フィドル)の、ここでは複数4格。ニッケルハルパやハーディ・ガーディを含む擦弦楽器全般を指してるんじゃないかな?この曲、フィドル使ってないし。
・hört(ヘーアト)
・die(ディ)
・Geigen(ガイゲン)
『ヘイ、ヨー!聴けよ弦の奏でる音を』
〔・Hey yo(ヘイ・ヨー)・・間投詞。〕
・die(ディ)・・ここでは複数1格を示す定冠詞。
・Feuer(フォイアー)・・「火(複)は」。中性名詞。ここでは複数1格。
・sind(ズィント)・・「(それらは)~されている」。英語のbe動詞に当たる助動詞seinの、ここでは三人称複数現在形。ここでは他動詞の過去分詞と共に状態受動を作っている。
・entfacht(エントファハト)・・他動詞entfachen(燃え上がらせる、煽る、掻き立てる)の過去分詞。sindと共に「(それらは)燃え上がらされている」。
『ヘイ、ヨー!焚火は燃え盛る!』
〔・Hey yo(ヘイ・ヨー)・・間投詞。〕
・folgt(フォルクト)・・「(君たちが)続け」。自動詞folgen{(3格に)ついて行く、(3格)/(auf 4格に)続く、(3格に)従う}の命令法(二人称)複数形。
・dem(デム)・・ここでは男性単数3格を示す定冠詞。
・Reigen(ライゲン)・・「輪舞に」。男性名詞。ここでは単数3格。
・folgt(フォルクト)
・dem(デム)
・Reigen(ライゲン)
『ヘイ、ヨー!輪舞に入れ、輪になって踊れ』
・in(イン)・・「~に」。前置詞。ここでは3格支配で時点を指す。
・der(デア)・・ここでは女性単数3格を示す定冠詞。
・Walpurgisnacht(ヴァルプルギス・ナハト)・・「ヴァルプルギスの夜(に)」。女性名詞単数3格。
『ヴァルプルギスの夜に』
・Ungestüm(ウンゲシュテューム)・・「激情的なこと、激しさ、荒々しさで」。単数のみの中性名詞。ここでは3格かな。
・im(イム)・・「~で」。前置詞in(ここでは状態を指す)+中性単数3格を示す定冠詞demの融合。
《Ungestüm im(ウンゲシュテューミム)》
・Spiel(シュピール)・・「演奏(に)」。中性名詞。ここでは単数3格。
・der(デア)・・ここでは複数2格を示す定冠詞。
・Geigen(ガイゲン)・・「フィドル(複)の」。女性名詞Geige(バイオリン、フィドル)の、ここでは複数2格。
『弦の奏でる熱情で』
・dreht(ドレト)・・他動詞drehen{(4格を)回す}の、三人称単数現在形。ここではsichを伴って再帰動詞。
・sich(ズィヒ)・・「それ(ら)自身を」。三人称4格の再帰代名詞。"dreht sich"で「(それは)回る」。
・unser(ウンザー)・・「私たちの」。一人称複数の所有冠詞。ここでは男性単数1格形。
・nächtlich'(ネヒトリヒ)・・「夜の」。形容詞nächtlich(夜の、夜間の)の男性1格弱変化形nächtlicheの語尾が脱落。
・Reigen(ライゲン)・・「輪舞は」。男性名詞。ここでは単数1格。
『我らが夜の輪舞は廻り』
・und(ウント)・・「そして、~と」。接続詞。
・wir(ヴィーア)・・「私たちは」。一人称複数1格の人称代名詞。
・treten(トレーテン)・・「(私たちは)加わる」。ここでは分離自動詞beitreten(加入する、加盟する)の一人称複数現在形。beiは文末に行ってる。
・wild(ヴィルト)・・「粗野に、荒々しく」。「野生の、未開の、荒れ放題の、荒々しい」を意味する形容詞。ここでは副詞的。
・und(ウント)・・「そして、~と」。接続詞。
《wild und(ヴィルトゥント)》
・frei(フライ)・・「自由に」。「自由な、空いている、休みの、無料の、持っていない」を意味する形容詞。ここでは副詞的。
『皆、烈しく気ままに(輪に)入る』
・diesem(ディーゼム)・・「この」。ここでは男性単数3格を示す指示定冠詞。
・alten(アルテン)・・「古い」。形容詞alt(年取った、歳の、古い、古くからの)の、ここでは男性単数3格弱変化形。
・Zauber(ツァオバー)・・「魔法(に)」・・男性名詞。ここでは単数3格。
・bei(バイ)・・「~に」。接辞。分離自動詞beitreten(加入する、加盟する)の前綴り。
『この古の魔法(の輪)に』
・einmal(アイン・マール)・・「一度、一回、一倍」。副詞。
・nur(ヌーア)・・「ただ~だけ、ただの、ただし、およそ~の限り」 。副詞。
・im(イム)・・「~の中で、~のうちに」。前置詞in(ここでは場所を指す)+男性単数3格を示す定冠詞demの融合。
・großen(グローセン)・・「大きい」。形容詞groß(大きい、広い、非常な、多数の、偉大な)の、ここでは男性単数3格弱変化形。
・Kreise(クライゼ)・・「輪(で)」。男性名詞Kreis(円、輪、仲間、サークル、集団、範囲)の、ここでは単数3格。
『大きな輪の中、一度きり』
・tanzen(タンツェン)・・「(私たちは)踊ろう」。ここでは自動詞で接続法第1式一人称複数形。一人称複数への勧誘。
・wir(ヴィーア)・・「私たちは」。ここでは一人称複数1格の人称代名詞。
・auf(アオフ)・・「~で」。ここでは4格支配で方法、様態、手段を指す。
・jene(イェーネ)・・「あの」。ここでは女性単数4格を示す指示定冠詞
・Weise(ヴァイゼ)・・「やり方、方法、旋律、メロディー(を)」。女性名詞。ここでは単数4格。
『ああして踊ろう』
・bis(ビス)・・「~するまで」。従属接続詞。
・das(ダス)・・ここでは中性単数1格を示す定冠詞。
・erste(エーアステ)・・「最初の」。序数詞erst(第1の、1番目の)の、ここでは中性単数1格弱変化形。
・Morgenlicht(モルゲン・リヒト)・・「朝の光は」。中性名詞。ここでは単数1格。単数男性名詞Morgen(朝)+中性名詞Licht(光、明かり、灯り)。
・unser(ウンザー)・・「私たちの」。一人称複数の所有冠詞。ここでは中性単数4格形。
・Traumgewebe(トラオム・ゲヴェーベ)・・「夢の織物を」。中性名詞。ここでは単数4格。男性名詞Traum(夢、憧れ)+中性名詞Gewebe(織物、布地、網)。
・bricht(ブリヒト)・・「(それは)破る」。ここでは他動詞brechen{(4格を)折る、壊す、破る}の三人称単数現在形。
『最初の朝日が、我らの織り成す夢の錦を破るまで』
・in(イン)・・「~の中に、~で」。前置詞。ここでは3格支配で場所を指す。
・den(デン)・・ここでは複数3格を示す定冠詞。
・Weiden(ヴァイデン)・・「草地(複)(に)」。女性名詞Weide(放牧場、牧草地、柳)の、ここでは複数3格。
・werden(ヴェーアデン)・・未来の助動詞。ここでは三人称複数現在形。
・unsere(ウンゼレ)・・「私たちの」。一人称複数の所有冠詞。ここでは複数1格形。
・Träume(トロイメ)・・「夢(複)は」。男性名詞Träum(夢、憧れ)の、ここでは複数1格。
・klingen(クリンゲン)・・「鳴る、響く」を意味する自動詞の不定詞。ここではwerdenと共に三人称複数未来形を作っている。「(それらは)鳴るだろう」。
『草地に我らの夢が鳴り響き』
・und(ウント)・・「そして、~と」。接続詞。
・die(ディ)・・ここでは複数1格を示す定冠詞。
・Winde(ヴィンデ)・・「風(複)は」。男性名詞Wind(風)のここでは複数1格。
・werden(ヴェーアデン)・・未来の助動詞。ここでは三人称複数現在形。
・unsre(ウンズレ)・・「私たちの」。一人称複数の所有冠詞。ここでは複数4格形。
・Lieder(リーダー)・・「歌(複)を」。中性名詞Lied(歌、歌曲、叙事詩)の、ここでは複数4格。
・singen(ズィンゲン)・・ここでは他動詞の不定詞。ここではwerdenと共に三人称複数未来形を作っている。「(それらは)(4格を)歌うだろう」。
『風は我らの譚歌を歌うだろう』
・lasst(ラッスト)・・「(君たちが)させろ」。助動詞lassen{(4格に)~させる}の命令法(二人称)複数形。文末に不定詞を伴う。
・uns(ウンス)・・「私たちに」。ここでは一人称複数4格の人称代名詞。"Lasst uns 不定詞"で「~しよう」。
《lasst uns(ラッストゥンス)》
・mit(ミット)・・「~と一緒に」。3格支配の前置詞。
・den(デン)・・ここでは複数3格を示す定冠詞。
・Funken(フンケン)・・「火の粉(複)(と)」。男性名詞Funke(火花、火の粉)の、ここでは複数3格。
・übers(ユーバース)・・「上の方へ、~を越えて、~の向こう側へ」。前置詞über+中性単数4格を示す定冠詞dasの融合。
・Feuer(フォイアー)・・「火(に)」。中性名詞。ここでは単数4格。
・springen(シュプリンゲン)・・「跳ぶ、跳躍する」。ここでは自動詞の不定詞。
『火の粉を舞い上げ、炎を跳び越えよう』
・in(イン)・・「~に」。前置詞。ここでは3格支配で時点を指す。
・der(デア)・・ここでは女性単数3格を示す定冠詞。
・Walpurgisnacht(ヴァルプルギス・ナハト)・・「ヴァルプルギスの夜(に)」。女性名詞単数3格。
『ヴァルプルギスの夜に!』
〔・Hey yo(ヘイ・ヨー)・・間投詞。〕
・hört(ヘーアト)・・「(君たちが)聞け」。他動詞としては「(4格が)聞こえる、(4格を)聞く」を意味するhörenの命令法(二人称)複数形。
・die(ディ)・・ここでは複数4格を示す定冠詞。
・Geigen(ガイゲン)・・「フィドル(複)を」。女性名詞Geige(バイオリン、フィドル)の、ここでは複数4格。
・hört(ヘーアト)
・die(ディ)
・Geigen(ガイゲン)
『ヘイ、ヨー!聴けよ弦の奏でる音を』
〔・Hey yo(ヘイ・ヨー)・・間投詞。〕
・die(ディ)・・ここでは複数1格を示す定冠詞。
・Feuer(フォイアー)・・「火(複)は」。中性名詞。ここでは複数1格。
・sind(ズィント)・・「(それらは)~されている」。英語のbe動詞に当たる助動詞seinの、ここでは三人称複数現在形。ここでは他動詞の過去分詞と共に状態受動を作っている。
・entfacht(エントファハト)・・他動詞entfachen(燃え上がらせる、煽る、掻き立てる)の過去分詞。sindと共に「(それらは)燃え上がらされている」。
『ヘイ、ヨー!焚火は燃え盛る!』
〔・Hey yo(ヘイ・ヨー)・・間投詞。〕
・folgt(フォルクト)・・「(君たちが)続け」。自動詞folgen{(3格に)ついて行く、(3格)/(auf 4格に)続く、(3格に)従う}の命令法(二人称)複数形。
・dem(デム)・・ここでは男性単数3格を示す定冠詞。
・Reigen(ライゲン)・・「輪舞に」。男性名詞。ここでは単数3格。
・folgt(フォルクト)
・dem(デム)
・Reigen(ライゲン)
『ヘイ、ヨー!輪舞に入れ、輪になって踊れ』
・in(イン)・・「~に」。前置詞。ここでは3格支配で時点を指す。
・der(デア)・・ここでは女性単数3格を示す定冠詞。
・Walpurgisnacht(ヴァルプルギス・ナハト)・・「ヴァルプルギスの夜(に)」。女性名詞単数3格。
『ヴァルプルギスの夜に』
〔・Hey yo(ヘイ・ヨー)・・間投詞。〕
・hört(ヘーアト)・・「(君たちが)聞け」。他動詞としては「(4格が)聞こえる、(4格を)聞く」を意味するhörenの命令法(二人称)複数形。
・die(ディ)・・ここでは複数4格を示す定冠詞。
・Geigen(ガイゲン)・・「フィドル(複)を」。女性名詞Geige(バイオリン、フィドル)の、ここでは複数4格。
・hört(ヘーアト)
・die(ディ)
・Geigen(ガイゲン)
『ヘイ、ヨー!聴けよ弦の奏でる音を』
〔・Hey yo(ヘイ・ヨー)・・間投詞。〕
・die(ディ)・・ここでは複数1格を示す定冠詞。
・Feuer(フォイアー)・・「火(複)は」。中性名詞。ここでは複数1格。
・sind(ズィント)・・「(それらは)~されている」。英語のbe動詞に当たる助動詞seinの、ここでは三人称複数現在形。ここでは他動詞の過去分詞と共に状態受動を作っている。
・entfacht(エントファハト)・・他動詞entfachen(燃え上がらせる、煽る、掻き立てる)の過去分詞。sindと共に「(それらは)燃え上がらされている」。
『ヘイ、ヨー!焚火は燃え盛る!』
〔・Hey yo(ヘイ・ヨー)・・間投詞。〕
・folgt(フォルクト)・・「(君たちが)続け」。自動詞folgen{(3格に)ついて行く、(3格)/(auf 4格に)続く、(3格に)従う}の命令法(二人称)複数形。
・dem(デム)・・ここでは男性単数3格を示す定冠詞。
・Reigen(ライゲン)・・「輪舞に」。男性名詞。ここでは単数3格。
・folgt(フォルクト)
・dem(デム)
・Reigen(ライゲン)
『ヘイ、ヨー!輪舞に入れ、輪になって踊れ』
・in(イン)・・「~に」。前置詞。ここでは3格支配で時点を指す。
・der(デア)・・ここでは女性単数3格を示す定冠詞。
・Walpurgisnacht(ヴァルプルギス・ナハト)・・「ヴァルプルギスの夜(に)」。女性名詞単数3格。
『ヴァルプルギスの夜に』
この豊穣の祝祭は、何百年も前から執り行われてきた。マイ・ケーニヒ(五月の王)は、大地と畑の豊穣を促すために若い女性と結婚する。人々はマイ・バウム(メイポール)を立てて、ヴァルプルギスの焚火を跳び越える。新しい夏の半年を清々しく始めるために。
――『XV BEST OF FAUN』ブックレットより
メンバーと演奏担当は、
Oliver s. Tyrさん(ブズーキ、ニッケルハルパ、バック・ボーカル)
Fiona Rüggeberg(Frewert)さん(ボーカル、リコーダー、バグパイプ)
Katja Moslehnerさん(ボーカル)
Stephan Grothさん(ハーディ・ガーディ、バック・ボーカル)
Niel Mitraさん(シンセサイザー、サンプラー、キーボード)
Rüdiger Maulさん(パーカッション、ドラムス)
作曲担当がメンバーたちとIngo Politzさん、Bernd Wendlandtさんの他、trad.と書いてあったので調べてみたところ、間奏部分のメロディーはスウェーデンとフィンランドに跨るフォーク・バンドHedningarnaさんの『Kruspolska』(意味は「おべっかポルカ」か?)をカバーしているみたい。これもかっこいい。
参考・引用文献
・『新アクセス独和辞典』(三修社 2004)
・『これならわかるドイツ語文法』(NHK出版 2016)
・『ファウスト 悲劇第一部』Kindle版(中公文庫 2019)
この文章書いてる人はドイツ語に関してもヨーロッパの文化に関してもド素人です。間違ってるかもしれません。
このページはFAUNさんの歌に惹かれたアホによる、参考にならない辞書もどきであって、
著作権侵害の意図はありません。が、もし怒られたら消えます。