BLOT
アイスランド語&古ノルド語
ドイツ語&古高ドイツ語(アレマン方言)メモ

FAUN『HEX』より


ドイツのペイガン・フォークグループFAUNさんのアルバム『HEX』は、
Hexen(魔女たち)、Heilerinnen(女性の癒し手)、weise Frauen(女性の賢者)、
歴史を通して恐れられ、迫害されてきた女性たちの魔法の探求をテーマとしている。
Blotはその4曲目。

こちらのオフィシャルビデオは、CD発売の1年以上前に公開されてる。
めたくそかっこいい。
動画で供物に見立てた木像を運んでたりするマッスルボディのめっちゃ強そうな女性は、
スウェーデンのパワービルダーでストロングウーマン競技の選手Maria Tingbaさん。
アルバムテーマでもある「女性の力」の象徴としての起用だろう。

CDを!まだGETできていないのですが!
Spotifyで聴かせて頂いておりますが!現物欲しい!

※アイスランド語のカナ読みは、〔参22〕に準拠しています。以下、全部目安程度のものです。
※古ノルド語カナ読みは、〔参27〕の古典再建音(Old Icelandic Pronunciation)を参考にしています。
※ドイツ語のカナ読みは、〔参28〕に準拠しています。
※古高ドイツ語のカナ読みは、仮にでも参考になる発音が分からんので、〔参30〕とか横目で見つつ、歌唱に合わせようとして失敗しています。

00:25~

【(現代)アイスランド語】
funanumフューナヌム)・・「この火に」。男性名詞funi(火)の定形(後置定冠詞付き)単数与格。古語でも同形。
 ・munーン)・・「(私は)~だろう」。未来形を作る、または過去と現在の蓋然性が高い推論を表す助動詞munu(~だろう、~かもしれない、~であるはずだ)の直接法現在一人称単数形。不定詞を伴う。古語だと直接法に過去形があったり多少違うけど、直接法現在一人称単数は同形。
 ・égイェーグ)・・「私は」。一人称単数主格の人称代名詞。古語ではek(ク)。
mun égムーニェーグ)
blóta(ブロウタ)・・「犠牲を捧げて崇拝する、犠牲にする」。動詞の不定詞。崇拝の対象を対格、犠牲にするものを与格で表す。ここでは「(与格に)犠牲を捧げる」になってるけど、funanum(その火に)は崇拝の対象ではなく、場所を表す間接目的語っぽい。古語でも同形。

þess(ゼッス)・・「それを」。指示代名詞sá(その、この)の男性または中性単数属格形。ここではbiðjaの目的語。古語でも同形。þの発音は普通[θ]で(ッス)だけど、この手の代名詞で強勢がない場合、有声化して[ð]になる。
 ・munーン)・・「(私は)~だろう」。未来形を作る、または過去と現在の蓋然性が高いことを表す助動詞munu(~だろう、~かもしれない、~であるはずだ)の直接法現在一人称単数形。不定詞を伴う。
 ・égイェーグ)・・「私は」。一人称単数主格の人称代名詞。
mun égムーニェーグ)》
biðiaーズィヤ)・・「頼む、祈る、依頼する」。動詞biðjaの不定詞の異形かな。古語でもbiðja。依頼、祈りの対象を対格、依頼したいものや行動を属格で表す。

『私は火に犠牲を捧げ、それを願おう』

funanumフューナヌム)・・「この火に」。男性名詞funi(火)の定形(後置定冠詞付き)単数与格。
 ・munーン)・・「(私は)~だろう」。未来形を作る、または過去と現在の蓋然性が高い推論を表す助動詞munu(~だろう、~かもしれない、~であるはずだ)の直接法現在一人称単数形。不定詞を伴う。
 ・égイェーグ)・・「私は」。一人称単数主格の人称代名詞。
mun égムーニェーグ)
blóta(ブロウタ)・・「犠牲を捧げて崇拝する、犠牲にする」。動詞の不定詞。

þess(ゼッス)・・「それを」。指示代名詞sá(その、この)の男性または中性単数属格形。ここではbiðiaの目的語。
 ・munーン)・・「(私は)~だろう」。未来形を作る、または過去と現在の蓋然性が高いことを表す助動詞munu(~だろう、~かもしれない、~であるはずだ)の直接法現在一人称単数形。不定詞を伴う。
 ・égイェーグ)・・「私は」。一人称単数主格の人称代名詞。
mun égムーニェーグ)》
biðiaーズィヤ)・・「頼む、祈る、依頼する」。動詞の不定詞。古語でも同形。依頼、祈りの対象を対格、依頼したいものや行動を属格で表す。

『私は火に犠牲を捧げ、それを願おう』

00:58~

jörðunniヨェルズンニ)・・「この大地に」。女性名詞jörð(大地、土、土壌、土地)の定形(後置定冠詞付き)単数与格。jörðinniとも。古語ならjǫrðinni。
 ・munーン)・・「(私は)~だろう」。未来形を作る、または過去と現在の蓋然性が高いことを表す助動詞munu(~だろう、~かもしれない、~であるはずだ)の直接法現在一人称単数形。不定詞を伴う。
 ・égイェーグ)・・「私は」。一人称単数主格の人称代名詞。
mun égムーニェーグ)》
blóta(ブロウタ)・・「犠牲を捧げて崇拝する、犠牲にする」。動詞の不定詞。

þess(ゼッス)・・「それを」。指示代名詞sá(その、この)の男性または中性単数属格形。ここではbiðiaの目的語。
 ・munーン)・・「(私は)~だろう」。未来形を作る、または過去と現在の蓋然性が高いことを表す助動詞munu(~だろう、~かもしれない、~であるはずだ)の直接法現在一人称単数形。不定詞を伴う。
 ・égイェーグ)・・「私は」。一人称単数主格の人称代名詞。
mun égムーニェーグ)》
biðiaーズィヤ)・・「頼む、祈る、依頼する」。動詞の不定詞。古語でも同形。依頼、祈りの対象を対格、依頼したいものや行動を属格で表す。

『私は大地に犠牲を捧げ、それを願おう』

jörðunniヨェルズンニ)・・「この大地に」。女性名詞jörð(大地、土、土壌、土地)の定形(後置定冠詞付き)単数与格。
 ・munーン)・・「(私は)~だろう」。未来形を作る、または過去と現在の蓋然性が高いことを表す助動詞munu(~だろう、~かもしれない、~であるはずだ)の直接法現在一人称単数形。不定詞を伴う。
 ・égイェーグ)・・「私は」。一人称単数主格の人称代名詞。
mun égムーニェーグ)》
blóta(ブロウタ)・・「犠牲を捧げて崇拝する、犠牲にする」。動詞の不定詞。blóta

þess(ゼッス)・・「それを」。指示代名詞sá(その、この)の男性または中性単数属格形。ここではbiðiaの目的語。
 ・munーン)・・「(私は)~だろう」。未来形を作る、または過去と現在の蓋然性が高いことを表す助動詞munu(~だろう、~かもしれない、~であるはずだ)の直接法現在一人称単数形。不定詞を伴う。
 ・égイェーグ)・・「私は」。一人称単数主格の人称代名詞。
mun égムーニェーグ)》
biðiaーズィヤ)・・「頼む、祈る、依頼する」。動詞の不定詞。古語でも同形。依頼、祈りの対象を対格、依頼したいものや行動を属格で表す。

『私は大地に犠牲を捧げ、それを願おう』

01:15~

【古ノルド語】
álfaールファ)・・「エルフたちの」。男性名詞álfr(エルフ)の複数属格。現代氷語だと(アウルヴァ)みたいに発音する。現代語だと単数主格はálfurだけど複数属格は同形。そんで現代語だと「お馬鹿」の意味も。エルフみたいに人間の常識を知らん奴ってこと?余談だけど、「女性のエルフ」だとálfkonaって名詞もある。
blót(ブート)・・「供物は/を」。中性名詞単数主格または対格。現代氷語でも同形。現代語だと(ブロウト)みたいに発音する。「呪いの(罵り)言葉、誓い」の意味も。
 ・sem(セム)・・「~のように」。接続詞。現代氷語でも同形。
 ・úlfiールヴィ)・・「オオカミに」。男性名詞úlfr(狼)の単数与格。現代氷語でも同形。現代語だと単数主格はúlfurだけど単数与格は同形。
sem úlfi(セールヴィ)
ótvínートヴィーン)・・「ためらいなく」。形容詞ótvínn(ためらわない、恐れない、揺るぎない)の女性単数主格強変化形か?元ネタではrýgr(女)につく?中性単数ではないように見えるけど、副詞化してる?元の文脈でも副詞っぽいんだよな。現代氷語だと副詞でhiklaust(ヘィクロェィスト ためらうことなく)かな。「恐れない」方の意味なら形容詞óhræddurの女性単数主格強変化形óhrædd(オウフライッド)、副詞化するなら中性単数主格強変化形óhrætt(オウフライヒト 恐れることなく)か。

『エルフへの供犠を。狼に(する)ように躊躇いなく(邪魔者を排除して行った)
※youtube掲載の訳文によると、『ここでエルフへの犠牲が捧げられた』。

álfaールファ)・・「エルフたちの」。男性名詞álfr(エルフ)の複数属格。
blót(ブート)・・「供物は/を」。中性名詞単数主格または対格。
 ・sem(セム)・・「~のように」。接続詞。
 ・úlfiールヴィ)・・「オオカミに」。男性名詞úlfr(狼)の単数与格。
sem úlfi(セールヴィ)
ótvínートヴィーン)・・「ためらいなく」。形容詞ótvínn(ためらわない、恐れない、揺るぎない)の女性単数主格強変化形か?

『エルフへの供犠を。狼に(する)ように躊躇いなく

01:51~

【アイスランド語】
himninumンニヌム)・・「この天に」。男性名詞himinn(天、空、天国)の定形(後置定冠詞付き)単数与格。古語でも同形。
 ・munーン)・・「(私は)~だろう」。助動詞munu(~だろう、~かもしれない)の直接法(現在)一人称単数形。不定詞を伴う。
 ・égイェーグ)・・「私は」。一人称単数主格の人称代名詞。
mun égムーニェーグ)》
blóta(ブロウタ)・・「(対格を)礼拝すること、(与格を)犠牲に捧げること」。動詞の不定詞。

þessッス)・・「それを」。指示代名詞sá(その、この)の男性または中性単数属格形。ここではbiðiaの目的語。
 ・munーン)・・「(私は)~だろう」。未来形を作る、または過去と現在の蓋然性が高いことを表す助動詞munu(~だろう、~かもしれない、~であるはずだ)の直接法現在一人称単数形。不定詞を伴う。
 ・égイェーグ)・・「私は」。一人称単数主格の人称代名詞。
mun égムーニェーグ)》
biðiaーズィヤ)・・「頼む、祈る、依頼する」。動詞の不定詞。古語でも同形。依頼、祈りの対象を対格、依頼したいものや行動を属格で表す。

『私は天に犠牲を捧げ、それを願おう』

himninumンニヌム)・・「この天に」。男性名詞himinn(天、空、天国)の定形(後置定冠詞付き)単数与格。
 ・munーン)・・「(私は)~だろう」。助動詞munu(~だろう、~かもしれない)の直接法(現在)一人称単数形。不定詞を伴う。
 ・égイェーグ)・・「私は」。一人称単数主格の人称代名詞。
mun égニェーグ)》
blóta(ブロウタ)・・「(対格を)礼拝すること、(与格を)犠牲に捧げること」。動詞の不定詞。

þessッス)・・「それを」。指示代名詞sá(その、この)の男性または中性単数属格形。ここではbiðiaの目的語。
 ・munーン)・・「(私は)~だろう」。未来形を作る、または過去と現在の蓋然性が高いことを表す助動詞munu(~だろう、~かもしれない、~であるはずだ)の直接法現在一人称単数形。不定詞を伴う。
 ・égイェーグ)・・「私は」。一人称単数主格の人称代名詞。
mun égムーニェーグ)》
biðiaーズィヤ)・・「頼む、祈る、依頼する」。動詞の不定詞。古語でも同形。依頼、祈りの対象を対格、依頼したいものや行動を属格で表す。

『私は天に犠牲を捧げ、それを願おう』

jörðunniヨェルズンニ)・・「この大地に」。女性名詞jörð(大地、土、土壌、土地)の定形(後置定冠詞付き)単数与格。
 ・munーン)・・「(私は)~だろう」。未来形を作る、または過去と現在の蓋然性が高いことを表す助動詞munu(~だろう、~かもしれない、~であるはずだ)の直接法現在一人称単数形。不定詞を伴う。
 ・égイェーグ)・・「私は」。一人称単数主格の人称代名詞。
mun égムーニェーグ)》
blóta(ブロウタ)・・「犠牲を捧げて崇拝する、犠牲にする」。動詞の不定詞。

þessッス)・・「それを」。指示代名詞sá(その、この)の男性または中性単数属格形。ここではbiðiaの目的語。
 ・munーン)・・「(私は)~だろう」。未来形を作る、または過去と現在の蓋然性が高いことを表す助動詞munu(~だろう、~かもしれない、~であるはずだ)の直接法現在一人称単数形。不定詞を伴う。
 ・égイェーグ)・・「私は」。一人称単数主格の人称代名詞。
mun égムーニェーグ)》
biðiaーズィヤ)・・「頼む、祈る、依頼する」。動詞の不定詞。古語でも同形。

『私は大地に犠牲を捧げ、それを願おう』

02:17~

【古ノルド語】
álfaールファ)・・「エルフたちの」。男性名詞álfr(エルフ)の複数属格。
blót(ブート)・・「供物、捧げ物は/を」。中性名詞単数主格または対格。
 ・sem(セム)・・「~のように」。接続詞。
 ・úlfiールヴィ)・・「オオカミに」。男性名詞úlfr(狼)の単数与格。
sem úlfi(セールヴィ)》
ótvínートヴィーン)・・「ためらいなく」。形容詞ótvínn(ためらわない、恐れない、揺るぎない)の女性単数主格強変化形か?

『エルフへの供犠を。狼に(する)ように躊躇いなく』

álfaールファ)・・「エルフたちの」。男性名詞álfr(エルフ)の複数属格。
blót(ブート)・・「供物、捧げ物は/を」。中性名詞単数主格または対格。
 ・sem(セム)・・「~のように」。接続詞。
 ・úlfiールヴィ)・・「オオカミに」。男性名詞úlfr(狼)の単数与格。
sem úlfi(セールヴィ)》
ótvínートヴィーン)・・「ためらいなく」。形容詞ótvínn(ためらわない、恐れない、揺るぎない)の女性単数主格強変化形か?

『エルフへの供犠を。狼に(する)ように躊躇いなく』

02:53~

álfaールファ)・・「エルフたちの」。男性名詞álfr(エルフ)の複数属格。
blót(ブート)・・「供物、捧げ物は/を」。中性名詞単数主格または対格。
 ・sem(セム)・・「~のように」。接続詞。
 ・úlfiールヴィ)・・「オオカミに」。男性名詞úlfr(狼)の単数与格。
sem úlfi(セールヴィ)》
ótvínートヴィーン)・・「ためらいなく」。形容詞ótvínn(ためらわない、恐れない、揺るぎない)の女性単数主格強変化形か?

『エルフへの供犠を。狼に(する)ように躊躇いなく』

※とても小さい囁き声

03:18~

【(現代)ドイツ語】
 ・legーク)・・「(君が)中に入れろ」。分離他動詞hineinlegenインレーゲン{(4格を)中に入れる}の命令法(二人称)単数形。
 ・insンス)・・「~へ、~の中へ」。縮約冠詞。3・4格支配の前置詞inと、中性単数4格を示す定冠詞dasの縮約。
leg insーキンス)》
Feuerフォイアー)・・「火、火災、射撃、砲火、激情、輝き、(酒の)強さ(を)」。中性名詞。ここでは単数4格。
hinein(ヒイン)・・分離他動詞hineinlegenインレーゲンの接頭辞。副詞としては「(外から)中へ」を意味する。in+4格と共に「中まで、至るまで」。

『火にべろ』

【古ノルド語】
blót(ブート)・・「供物、捧げ物を」。中性名詞。ここではたぶん単数対格。

『捧げ物を』

【ドイツ語】
sollル)・・「(それは)~すべきである」。話法の助動詞sollenレン(~するように求められている、~すべきである、~して欲しい、~する予定である)の三人称単数現在形。文末に不定詞を伴う。この前に三人称単数中性1格の人称代名詞es(それは)が省略されてる。あるいは、後ろのblótを主語と見なせということ?ドイツ語はこんな語順にならんけど、古ノルド語だと語順の自由度高いし。
deinイン)・・「君の」。二人称単数の所有冠詞。中性単数1格形。
Opferプファー)・・「犠牲、被害者、生贄、供物(は)」。中性名詞。ここでは単数1格。
seinイン)・・英語のbe動詞に当たる自動詞の不定詞。ここではsollと共に「(それは)~であるべきである」または「~になる予定である」か。

『お前の供物となるべきだ/なるだろう』

【古ノルド語】
blót(ブート)・・「供物、捧げ物を」。中性名詞。ここではたぶん単数主格。

『捧げ物が』

【ドイツ語】
 ・legーク)・・「(君が)中に入れろ」。分離他動詞hineinlegenインレーゲン{(4格を)中に入れる}の命令法(二人称)単数形。
 ・insンス)・・「~へ、~の中へ」。縮約冠詞。3・4格支配の前置詞inと、中性単数4格を示す定冠詞dasの縮約。
leg insーキンス)》
Feuerフォイアー)・・「火、火災、射撃、砲火、激情、輝き、(酒の)強さ(を)」。中性名詞。ここでは単数4格。
hinein(ヒイン)・・分離他動詞hineinlegenインレーゲンの接頭辞。

『火にべろ』

【古ノルド語】
blót(ブート)・・「供物、捧げ物を」。中性名詞。ここではたぶん単数対格。

『捧げ物を』

【ドイツ語】
sollル)・・「(それは)~すべきである」。話法の助動詞sollenレン(~するように求められている、~すべきである、~して欲しい、~する予定である)の三人称単数現在形。文末に不定詞を伴う。
deinイン)・・「君の」。二人称単数の所有冠詞。中性単数1格形。
Opferプファー)・・「犠牲、被害者、生贄、供物(は)」。中性名詞。ここでは単数1格。
seinイン)・・英語のbe動詞に当たる自動詞の不定詞。ここではsollと共に「(それは)~であるべきである」または「~になる予定である」。

『お前の供物となるべきだ/なるだろう』

【古ノルド語】
blót(ブート)・・「供物、捧げ物を」。中性名詞。ここではたぶん単数主格。

『捧げ物が』

03:35~

【古高ドイツ語(アレマン方言)】
ー)・・「その時」。たぶん副詞。dōとかthōとかの異形。アレマン方言は前古期独語のdがtになりがちらしい。現代独語ではda。
verstont(フェアスント)・・「(それが)止まり切った」。たぶん強変化動詞stantan(基本の意味は「立っている」。ここでは「止まる」)の叙実法(直接法)過去三人称単数形stont(stuont)に接頭辞ver-が付いたやつ。完了・結果の意味を付け加えているんじゃないかな?現代ドイツ語ではstand。stの発音は[st]で現代語の[ʃt] みたいにはならない。あとonを[an]と発音してるな。
 現代ドイツ語のverstehenは「理解する、聞き取れる」系の意味しかないけど、同語源の古英語forstandan~近代英語forstandだと、「理解する」の他に「塞ぐ、止まる」系の意味もある。
tazツ)・・「その、この」。指示代名詞または定冠詞derとかtherの中性単数主格形dazとかthazの異形。現代独語ではdas。zの発音は[ts]だったり、母音の後は通常[s]だったりするみたいだけど、ここでは[ts]かなあ?
plot(プート)・・「血が」。中性名詞bluotの異形。ここでは単数主格。アレマン方言は前古期独語のbがpになりがちらしい。現代ドイツ語ではBlut。

『その時、血は止まった』

【ドイツ語】
 ・legーク)・・「(君が)中に入れろ」。分離他動詞hineinlegenインレーゲン{(4格を)中に入れる}の命令法(二人称)単数形。
 ・insンス)・・「~へ、~の中へ」。縮約冠詞。3・4格支配の前置詞inと、中性単数4格を示す定冠詞dasの縮約。
leg insーキンス)》
Feuerフォイアー)・・「火、火災、射撃、砲火、激情、輝き、(酒の)強さ(を)」。中性名詞。ここでは単数4格。
hinein(ヒイン)・・分離他動詞hineinlegenインレーゲンの接頭辞。

『火にべろ』

【古高ドイツ語】
verstande(フェアスンデ)・・「(それが)止まり切るように/止まり切れ」。たぶん強変化動詞standan(基本の意味は「立っている」。ここでは「止まる」)の叙想法(接続法)現在三人称単数形standeに接頭辞ver-が付いたやつ。ここでは願望・命令の表現。現代ドイツ語ではstehe。
 stantan、standan、他にstānとかstēnもあるけど全部同じ意味。
tizティツ)・・「この」。指示代名詞deseとかthesērの中性単数主格形dizとかthizの異形。現代ドイツ語ではdieses。
plot(プート)・・「血が」。中性名詞単数主格。

『この血が止まりますよう』

【ドイツ語】
sollル)・・「(それは)~すべきである」。話法の助動詞sollenレン(~するように求められている、~すべきである、~して欲しい、~する予定である)の三人称単数現在形。文末に不定詞を伴う。この前に三人称単数中性1格の人称代名詞es(それは)が省略されてる。
deinイン)・・「君の」。二人称単数の所有冠詞。中性単数1格形。
Opferプファー)・・「犠牲、被害者、生贄、供物(は)」。中性名詞。ここでは単数1格。
seinイン)・・英語のbe動詞に当たる自動詞の不定詞。ここではsollと共に「(それは)~であるべきである」または「~になる予定である」。

『(それは)お前の供物となるべきだ/なるだろう』

【古高ドイツ語】
stand(スント)・・「(それは)止まれ」。強変化動詞standan(基本の意味は「立っている」。ここでは「止まる」)の命令法二人称単数形。現代ドイツ語ではstehe。
plot(プート)・・「血よ」。中性名詞単数主格。ここでは呼びかけ。

『血よ、止まれ!』

03:54~

【古高ドイツ語】
ー)・・「その時」。たぶん副詞。dōとかthōとかの異形。
verstont(フェアスント)・・「(それが)止まり切った」。たぶん強変化動詞stantan(基本の意味は「立っている」。ここでは「止まる」)の叙実法(直接法)過去三人称単数形stont(stuont)に接頭辞ver-が付いたやつ。
tazツ)・・「その、この」。指示代名詞または定冠詞derとかtherの中性単数主格形dazとかthazの異形。
plot(プート)・・「血が」。中性名詞bluotの異形。ここでは単数主格。

『その時、血は止まった』

【ドイツ語】
 ・legーク)・・「(君が)中に入れろ」。分離他動詞hineinlegenインレーゲン{(4格を)中に入れる}の命令法(二人称)単数形。
 ・insンス)・・「~へ、~の中へ」。縮約冠詞。3・4格支配の前置詞inと、中性単数4格を示す定冠詞dasの縮約。
leg insーキンス)》
Feuerフォイアー)・・「火、火災、射撃、砲火、激情、輝き、(酒の)強さ(を)」。中性名詞。ここでは単数4格。
hinein(ヒイン)・・分離他動詞hineinlegenインレーゲンの接頭辞。

『火にべろ』

【古高ドイツ語】
verstande(フェアスンデ)・・「(それが)止まり切るように/止まり切れ」。たぶん強変化動詞standan(基本の意味は「立っている」。ここでは「止まる」)の叙想法(接続法)現在三人称単数形standeに接頭辞ver-が付いたやつ。
tizティツ)・・「この」。指示代名詞deseとかthesērの中性単数主格形dizとかthizの異形。
plot(プート)・・「血が」。中性名詞単数主格。

『この血が止まりますよう』

【ドイツ語】
sollル)・・「(それは)~すべきである」。話法の助動詞sollenレン(~するように求められている、~すべきである、~して欲しい、~する予定である)の三人称単数現在形。文末に不定詞を伴う。
deinイン)・・「君の」。二人称単数の所有冠詞。中性単数1格形。
Opferプファー)・・「犠牲、被害者、生贄、供物(は)」。中性名詞。ここでは単数1格。
seinイン)・・英語のbe動詞に当たる自動詞の不定詞。ここではsollと共に「(それは)~であるべきである」または「~になる予定である」。

『(それは)お前の供物となるべきだ/なるだろう』

【古高ドイツ語】
stand(スント)・・「(それは)止まれ」。強変化動詞standan(基本の意味は「立っている」。ここでは「止まる」)の命令法二人称単数形。
plot(プート)・・「血よ」。中性名詞単数主格。ここでは呼びかけ。

『血よ、止まれ!』

04:13~

【古高ドイツ語】
ー)・・「その時」。たぶん副詞。dōとかthōとかの異形。
verstont(フェアスント)・・「(それが)止まり切った」。たぶん強変化動詞stantan(基本の意味は「立っている」。ここでは「止まる」)の叙実法(直接法)過去三人称単数形stont(stuont)に接頭辞ver-が付いたやつ。
tazツ)・・「その、この」。指示代名詞または定冠詞derとかtherの中性単数主格形dazとかthazの異形。
plot(プート)・・「血が」。中性名詞bluotの異形。ここでは単数主格。

『その時、血は止まった』

【ドイツ語】
 ・legーク)・・「(君が)中に入れろ」。分離他動詞hineinlegenインレーゲン{(4格を)中に入れる}の命令法(二人称)単数形。
 ・insンス)・・「~へ、~の中へ」。縮約冠詞。3・4格支配の前置詞inと、中性単数4格を示す定冠詞dasの縮約。
leg insーキンス)》
Feuerフォイアー)・・「火、火災、射撃、砲火、激情、輝き、(酒の)強さ(を)」。中性名詞。ここでは単数4格。
hinein(ヒイン)・・分離他動詞hineinlegenインレーゲンの接頭辞。

『火にべろ』

【古高ドイツ語】
verstande(フェアスンデ)・・「(それが)止まり切るように/止まり切れ」。たぶん強変化動詞standan(基本の意味は「立っている」。ここでは「止まる」)の叙想法(接続法)現在三人称単数形standeに接頭辞ver-が付いたやつ。
tizティツ)・・「この」。指示代名詞deseとかthesērの中性単数主格形dizとかthizの異形。
plot(プート)・・「血が」。中性名詞単数主格。

『この血が止まりますよう』

【ドイツ語】
sollル)・・「(それは)~すべきである」。話法の助動詞sollenレン(~するように求められている、~すべきである、~して欲しい、~する予定である)の三人称単数現在形。文末に不定詞を伴う。
deinイン)・・「君の」。二人称単数の所有冠詞。中性単数1格形。
Opferプファー)・・「犠牲、被害者、生贄、供物(は)」。中性名詞。ここでは単数1格。
seinイン)・・英語のbe動詞に当たる自動詞の不定詞。ここではsollと共に「(それは)~であるべきである」または「~になる予定である」。

『(それは)お前の供物となるべきだ/なるだろう』

【古高ドイツ語】
stand(スント)・・「(それは)止まれ」。強変化動詞standan(基本の意味は「立っている」。ここでは「止まる」)の命令法二人称単数形。
plot(プート)・・「血よ」。中性名詞単数主格。ここでは呼びかけ。

『血よ、止まれ!』

04:32~

【古高ドイツ語】
ー)・・「その時」。たぶん副詞。dōとかthōとかの異形。
verstont(フェアスント)・・「(それが)止まり切った」。たぶん強変化動詞stantan(基本の意味は「立っている」。ここでは「止まる」)の叙実法(直接法)過去三人称単数形stont(stuont)に接頭辞ver-が付いたやつ。
tazツ)・・「その、この」。指示代名詞または定冠詞derとかtherの中性単数主格形dazとかthazの異形。
plot(プート)・・「血が」。中性名詞bluotの異形。ここでは単数主格。

『その時、血は止まった』

【ドイツ語】
 ・legーク)・・「(君が)中に入れろ」。分離他動詞hineinlegenインレーゲン{(4格を)中に入れる}の命令法(二人称)単数形。
 ・insンス)・・「~へ、~の中へ」。縮約冠詞。3・4格支配の前置詞inと、中性単数4格を示す定冠詞dasの縮約。
leg insーキンス)》
Feuerフォイアー)・・「火、火災、射撃、砲火、激情、輝き、(酒の)強さ(を)」。中性名詞。ここでは単数4格。
hinein(ヒイン)・・分離他動詞hineinlegenインレーゲンの接頭辞。

『火にべろ』

【古高ドイツ語】
verstande(フェアスンデ)・・「(それが)止まり切るように/止まり切れ」。たぶん強変化動詞standan(基本の意味は「立っている」。ここでは「止まる」)の叙想法(接続法)現在三人称単数形standeに接頭辞ver-が付いたやつ。
tizティツ)・・「この」。指示代名詞deseとかthesērの中性単数主格形dizとかthizの異形。
plot(プート)・・「血が」。中性名詞単数主格。

『この血が止まりますよう』

【ドイツ語】
sollル)・・「(それは)~すべきである」。話法の助動詞sollenレン(~するように求められている、~すべきである、~して欲しい、~する予定である)の三人称単数現在形。文末に不定詞を伴う。
deinイン)・・「君の」。二人称単数の所有冠詞。中性単数1格形。
Opferプファー)・・「犠牲、被害者、生贄、供物(は)」。中性名詞。ここでは単数1格。
seinイン)・・英語のbe動詞に当たる自動詞の不定詞。ここではsollと共に「(それは)~であるべきである」または「~になる予定である」。

『(それは)お前の供物となるべきだ/なるだろう』

【古高ドイツ語】
stand(スント)・・「(それは)止まれ」。強変化動詞standan(基本の意味は「立っている」。ここでは「止まる」)の命令法二人称単数形。
plot(プート)・・「血よ」。中性名詞単数主格。ここでは呼びかけ。

『血よ、止まれ!』

04:51~

【古高ドイツ語】
ー)・・「その時」。たぶん副詞。dōとかthōとかの異形。
verstont(フェアスント)・・「(それが)止まり切った」。たぶん強変化動詞stantan(基本の意味は「立っている」。ここでは「止まる」)の叙実法(直接法)過去三人称単数形stont(stuont)に接頭辞ver-が付いたやつ。
tazツ)・・「その、この」。指示代名詞または定冠詞derとかtherの中性単数主格形dazとかthazの異形。
plot(プート)・・「血が」。中性名詞bluotの異形。ここでは単数主格。

『その時、血は止まった』

verstande(フェアスンデ)・・「(それが)止まり切るように/止まり切れ」。たぶん強変化動詞standan(基本の意味は「立っている」。ここでは「止まる」)の叙想法(接続法)現在三人称単数形standeに接頭辞ver-が付いたやつ。
tizティツ)・・「この」。指示代名詞deseとかthesērの中性単数主格形dizとかthizの異形。
plot(プート)・・「血が」。中性名詞単数主格。

『この血が止まりますよう』

stand(スント)・・「(それは)止まれ」。強変化動詞standan(基本の意味は「立っている」。ここでは「止まる」)の命令法二人称単数形。
plot(プート)・・「血よ」。中性名詞単数主格。ここでは呼びかけ。

『血よ、止まれ!』


 『目まぐるしく移り変わる、自己愛に満ちた私たちの世界において、根本的に重要なのは、受け取ることと与えることの健全なバランスを維持することだと私たちは考える』
 公式ビデオのコメントで、彼らFAUNはこのようなことを言っている。
 ヴァイキングの文化における供犠"blót"にインスピレーションを得て、古文書の断片から歌詞を作り、その主張を形にしたものがこの作品である。


 代アイスランド語の歌詞は完全な創作かもしれないが、古エッダにおいてもよく似た表現が見られる。以下は"Hyndluljóð(ヒュンドラの歌)"の抜粋である。

"Þórr mun hon blóta,
þess mun hon biðja,
at hann æ við þik
einart láti;
〔参2〕第4節より引用

「彼女はトールに
生贄を捧げ、トールがいつもあなたに誠意を示すようお願いしなければいけません」
〔参3〕p207より引用

 ノルド語の歌詞の引用元は、11世紀初頭に活躍したスカルド詩人Sigvatr Þórðarson(スィーグヴァト・ソールザルソン)による"Austrfararvísur(東方の旅の歌)"である。

Gakkat inn, kvað ekkja,
armi drengr, in lengra;
hræðumk ek við Óðins
(erum heiðin vér) reiði;
rýgr kvazk inni eiga
óþekk sús mér hnekði
alfa blót sem ulfi
ótvín
í bœ sínum.
〔参4〕第5節より引用

女はいへり、これより中に
入るべからず、
哀れなる者よ
われはオーディンの怒りを恐る
われらは異教徒なり、と
気丈なる女は予を
断固
狼のごと、
追ひはらへり
屋敷にて
妖精への供犠があればと
〔参7〕位置No.3866より引用

 ノルウェー王オーラヴ2世の宮廷詩人スィーグヴァト(シグヴァット)は、外交使節の一員としてスウェーデン王の元に向かう途中、イェートランド(ヴェステルイェートランド)を抜け、宿を求めて農家のhof(聖域)に立ち寄った。ところが、狼を追い払うように追い出され、他の農民を訪ねても冷たくあしらわれて、「一晩に4回も追い払われたよ!なんなんだよもう!」と憤り、歌で彼らを扱き下ろす。
 この時、hofの中ではVeturnætur(冬の始まりの三日:秋分の28日後)に行うálfablót(エルフへの供犠)の最中だったのだ。これは家庭内で行われる秘儀であったので、儀式の内容は現代に伝わっていない。スィーグヴァトたちがキリスト教徒だったから追い出されたのか、儀式中はよそ者全般立ち入り禁止だったのか。

 13世紀に書かれた"Saga Ólafs hins helga(オーラヴ聖王のサガ)"には、同じ頃にノルウェーのスラーンドヘイム(トロンデラーグ)で行われていた行事について、このような記述がある。

 『その秋、オーラヴ王はスラーンドヘイム内で農民たちが冬のはじまる最初の三夜、人のたくさん集まる祝宴をひらき、盛大な酒宴をはるという知らせをうけた。そこでは古い慣習にならい、アース神に記念の杯が捧げられ、牛や馬を殺し、祭壇をその血で赤く染め、生け贅が捧げられ、豊作を祈念する呪文が唱えられるという。さらにハーロガランドの人々がキリスト教に転向したため、神々は立腹しているのは明らかだとみなは思っていると。』
〔参7〕位置No.505より引用

 祭りの形態は違えど、"Austrfararvísur"で農婦が行っていたálfablótとは、夏の収穫を感謝し、翌年の豊作を願う行事であったのだろう。アイルランドやスコットランドのサウィン(ハロウィン)にも近いところがあるだろうか。このようなálfablótは女性主体で行われていたのではないか、とも言われる。

 13世紀頃に書かれた"Kormáks saga(コルマークのサガ)"第22章には、"Austrfararvísur"とは少し違ったálfablót(エルフへの供犠)が登場する。ソルヴァルズ(Þorvarður)は、兄弟ソルヴァルド(Þorvaldur)の妻に横恋慕するコルマーク(Kormákur)と決闘し、肋骨を折られた。動けるようになると、魔女ソルディス(Þórdís)の助言を受け、コルマークの仕留めた牡牛を買い取った。そして牡牛の血でエルフたちの住む丘を赤く染め、その肉でエルフたちを饗応する。blót(供犠)によって、エルフたちに傷を癒して貰うのだ。ごく個人的な願いを叶えるための特別なblótである。

 一方、スウェーデンのウプサラでは、大規模なblótが国家主導で行われていた。
 ノルウェー王朝史"Heimskringla(ヘイムスクリングラ)"に収められた"Ynglinga saga(ユングリンガ・サガ)"には、このようにある。

 『豊年のため、冬のはじまり(十月十四日)に供犠が行われねばならない。真冬(二月十四日)には生長のため、三度目は夏(四月十四日から)、これは勝利のための供犠である。』
〔参13〕p36より引用

 『ドーマルディは父ヴィースブルの遺産を継ぎ、国を治めた。彼の時代にスウェーデンでは大飢饉がおこった。そこでスウェーデン人はウプサラで盛大な供犠を行った。最初の秋には牡牛を生け贅にした。だが、収穫は別段好転しなかった。二年目には人間を生け贅にしたが、収穫は前年に同じか、あるいはもっと悪くなった。三年目の秋にはスウェーデン人は大挙して、供犠の行われるウプサラにやってきた。  そこで首長たちが話し合いをした結果、この飢饉の責任は彼らの王ドーマルディにある、豊年を迎えるためにはドーマルディを殺して、生け贅に捧げ、その血で祭壇を赤く染めるべきだと衆議一決した。またその通りのことが実行された』
〔参13〕p50より引用

 国を大飢饉から救うという重い願いを叶えるには、王の命という重いblótが必要だと、サガの時代の人々は当たり前に考えていたのだ。最初に紹介した"Hyndluljóð(ヒュンドラの歌)"でも見られる通り、ノルド人にとってbiðja(願うこと)とblóta(犠牲を捧げること)は一体であった。この歌の中で繰り返す現代アイスランド語の歌詞は、"giving"と"taking"のバランスを取るべきだと強く訴えているのだろう。

 ころで、古ノルド語の歌詞であるが、"Austrfararvísur(東方の旅の歌)"は、dróttkvætt(宮廷律)と呼ばれる韻律で書かれた詩である。8行で構成され、1つの行に6つの音節、3つの強勢、頭韻がほにゃらら、詩文としての制約重視で、語順がえらいことになっている。ここから一部を切り取っても文が成立せず、FAUNの歌う部分だけでは何を言っているのかさっぱり分からない。おそらくこれは、正確な読み取りを重視していない。古の詩の響きを口にして場に没入する呪文的役割の文言なのだろう。
 あと、これは与太話だけど、歌詞の引用外にある農婦の台詞"erum heiðin vér(私たちは異教徒だ)"。英語で言うと"We are Pagan."。
 もしかして、こっそりこれを主張したかった?

 高ドイツ語の歌詞の引用元は、"Strassburger Blutsegen(シュトラースブルクの血の祝福)"である。

Genzan unde Jordan keiken sament sozzon.
to versoz Genzan Jordane te situn.
to verstont taz plot. verstande tiz plot.
stand plot, stant plot fasto!
〔参14〕より引用。

ゲンツァンとヨルダンは共に狩猟に行った
その時、ゲンツァンがヨルダンの脇(腹)を射た
その時、血は止まった。この血が止まりますよう
血よ、止まれ。
血よ、すっかり止まれ!

 11世紀の写本に書かれていたもので、本文は全部で8行ある。ここでは、その内1~4行までを引用した。前後や間に欠損があるのか、古アレマン方言の文字史料の少なさも相俟って、意味の分からない箇所もある。かつてストラスブールの図書館に保管されていた原本は、残念ながら1870年のストラスブール包囲戦の際に焼失してしまった。
 Blutsegen(ブルート・ゼーゲン:血の祝福)は、止血のための呪文である。呪文本文の上部には、ラテン語で"Singula ter dicat.(それぞれ3回唱えよう)"、下部には"Ad stringendum sanguinem.(血をしっかり止めるために)"と書かれている。

 1行目~3行目途中までの、「ゲンツァン(Genzan)とヨルダン(Jordan)という二人の男が共に狩りに行き、ゲンツァンが(誤って?)ヨルダンの脇腹を傷付けてしまうが、その血は止まった」という謎の文章は、文学用語でHistoriola(ヒストリオラ)と言う。神話や伝説に基づく短い物語を呪文に組み込み、それを想起し、再現するように望ましい効果を得ようというものだ。
 二人の男の内、ゲンツァン(Genzan)が何者か、はっきりとは分からない。〔参15〕で、Bucheggerさんは形容詞ganz(全体の、完全な、無傷の)または動詞genzen(保つ、保護する、完全なものにする)が由来かもしれないと推測している。「癒されて健全な体になれ」という暗示だろうか。
 このようなヒストリオラを含む呪文の形態は、ギリシアやエジプト等多神教を奉ずる古代世界にしばしば見られるものである。キリスト教徒からは、とてもPagan(異教的)に見えるだろう。

 一方で、これはとてもキリスト教的な呪文でもある。
 もう一人の男、ヨルダン(Jordan)の名前は、ヨルダン川に由来している。新約聖書において、イエス・キリストが洗礼を受けた川である。また、宣教のためにガリラヤ全土を廻る際に何度も渡り、イエスの説教と癒しの力を求めた人々もまた大勢渡った川である。旧約聖書の列王記下巻第5章には、「シリア王の将軍ナアマンが、預言者エリシャの助言を受けてヨルダン川で七度体を洗い、重い皮膚病を癒された」というエピソードもある。
 ヨシュア記第3章では、

 『箱をかく者がヨルダンにきて、箱をかく祭司たちの足が水ぎわにひたると同時に、(中略)アラバの海すなわち塩の海の方に流れくだる水は全くせきとめられたので、民はエリコに向かって渡った』
〔参18〕p304より引用

 とある。このためか、Jordanは「良くない状況の静止、停止」を求める目的で、よくヒストリオラに使われた。このような呪文はJordansegen(ヨルダン・ゼーゲン:ヨルダンの祝福)と分類される。例を挙げると、中高ドイツ語(バイエルンまたはアレマン方言)で書かれた"Millstätter Blutsegen(ミルシュタットの血の祝福)"は、「キリストはヨルダン川でヨハネより洗礼を受け、ヨルダン川の流れが止まった。このように、キリストの愛によって、血の流れよ、止まれ」というものである。
 Jordanという言葉に、「水を堰き止めるように血を止める」イメージと「聖なる川の水に癒される」イメージを仮託しているのだろう。

 傷ついた脇腹は、ヨハネによる福音書第19章で「十字架にかけられたイエスの死を確認するため、一人の兵士が槍で脇を突き刺した」エピソードを連想させる。この兵士ロンギヌス(名前は聖書外典『ニコデモ福音書』に拠る。正典には出て来ない)をヒストリオラに組み込んだ呪文は、Longinussegen(ロンギヌス・ゼーゲン:ロンギヌスの祝福)と分類される。「体に刺さった物を取り除く」あるいは「主に槍による刺し傷や潰瘍を癒す」効果を期待されたようだ。{古高ドイツ語(ラインフランク方言)で書かれた"Abdinghofer Blutsegen(アプディングホーフの血の祝福)"など。}

 つまるところ、JordansegenでLonginussegenでもあるかもしれないStrassburger Blutsegenは、
 「ヨルダン川の水が止まるように、血よ、止まれ!ヨルダン川が病を癒したように、脇腹を槍で刺されても復活したキリストのように、傷よ、治れ!体よ、完全に健やかになれ!」
 と言いたいのか。
 この呪文は、Zauberspruch(魔法の呪文)ではなくSegen(祝福)である。神の恵み、恩寵を求めるものである。中世のドイツ人(ゲルマン人)がかつてノルド人たちとも共有していたであろう古の多神教文化が、キリスト教の教えに吞み込まれつつある時代に生まれたものである。呪文のヒストリオラに登場するのは、元々はゲルマンの神々やエルフたちだったかもしれない。

 このBLOTでFAUNが祝福を求める相手は、当然álfir(エルフたち)だ。"Kormáks saga(コルマークのサガ)"において、ソルヴァルズがblót(供犠)を行って傷を癒して貰ったように。
 元ネタだと3回唱えろって言われてるのに、この歌では5回も唱えてるな。


 こうして比べると、現代アイスランド語と古ノルド語の激似っぷりにビビる。この千年ぐらい、あまりにも変化が緩やかじゃない?発音は結構変わってるみたいだけど。それに対して、古高ドイツ語はよお!
 まあ、現代アイスランド語にとってエッダやサガの言語がよく似た母か祖母だとすると、私がNHKで学ぶような現代標準ドイツ語(テューリンゲン・オーバーザクセン方言)にとって、古アレマン方言はいとこおばぐらい?の親戚だからな!て言うか「古高ドイツ語」と纏められてるけど、あまりにも方言差デカくて辞書引くのも困難!

 この歌詞に使われている4つの言語は、「ゲルマン語派」という括りで言うならば、皆親戚。遥か遡れば、同じ価値観に基づいた同じ言語だったろう。
 歌の中で繰り返す、古ノルド語のblót(供犠)と古アレマン方言のplot(血)が癖になる。と思ったら同語源説があるらしい。古高ドイツ語の「供犠」はbluozとかpluozとかplōz。古ノルド語の「血」はblóð。うん、似てる。(ちなみに古英語では「供犠」がblōt、「血」がblōd)。

 そんな風に、まあ似てなくもない中世の北欧とドイツの言語だけど、古高ドイツ語や古低ドイツ語で書かれた神話のようなものは現存しない。北欧に先駆けて、現在のドイツ辺りはフランク王国の最盛期頃までにほぼキリスト教化していた。大陸やブリテン島のゲルマン民族の神話、信仰は、今では痕跡程度しか残っていない。
 故に、現代において、ゲルマン神話と言えば≒で北欧神話を指す。ノルド人たちの神話は、文字史料が豊富で神話の体系を知ることができる唯一のゲルマン民族の神話だからだ。スノッリ・ストゥルルソンの功績がデカ過ぎんよ。そのスノッリの書き残したサガにおいても、しばしば古い神々への信仰とキリスト教の対立が見られる訳だが。

 スラーンドヘイム(トロンデラーグ)で行われていたblótveizla(供犠祭)に関して、"Saga Hákonar góða(ハーコン善王のサガ)"に以下のように記されている。

 『供犠祭があるとき、すべての農民は祭がつづく間、必要とする食糧をもって神殿にやってくるのが古くからの慣習だった。この祭にすべての人がビールをもってこなければならなかった。そこではまた、あらゆる種類の家畜と馬が屠殺された。流れでた動物の血は<生け贅の血>、その血を入れる器は<生け贅の鉢>と呼ばれた。<生け贅の枝>は潅水刷毛に酷似していて、それで祭壇と神殿の壁が真っ赤になるまで内からも外からも血がふりかけられる。血は周辺の人々にもかけられる。家畜の肉は宴会の食事として煮られた。火が神殿の床の中央でたかれ、その上に大鍋がかけられる。酒杯が火のまわりに-運ばれる。首長は祭儀を主宰し、酒杯と生け贅の食物すべてを祝福する。まず、オーディンの杯で王の勝利と権力のために乾杯し、その後のニョルズとフレイの杯で豊穣と平和のために乾杯されることになっていた。それからブラギの杯をあげるのが多くの人々の習慣だった。人々はすでに葬られた身内の者のために酒を飲んだが、それは<追憶の杯>と呼ばれた。』
〔参13〕p214より引用

 これを踏まえて動画の演出を見ると、中々ぐっとくる。動画は農家で行われた小規模なálfablótをイメージしているので、上記のように大仰ではないけど、生け贅の血(hlaut)と生け贅の鉢(hlautbolli)出て来た!

 いやああ!像もブズーキも燃えてる!楽器が音楽家にとってデカいblótってこと!?
 ロケ地もいいよね、バイエルンの森にあるケルトの村ガブレタ・考古学体験パーク(Keltendorf Gabreta, Archäologischer Erlebnispark)。雰囲気ある。ん?ケルトじゃねーか!ゲルマン人の前にいた人たちの村を再現したとこじゃねーか!
 そもそも、"BLOT"のシングルCDが発売されたタイミング、Beltane(べルテイン)に合わせてるからな。ケルト人の祭りじゃん!Oliverさんが「皆に動画見て貰って一緒にべルテインをお祝いできたらいいな!」とか仰ってるからな。
 いや、ケルトもPagan(異教徒)だから!キリスト教徒的には同じようなもんだから!アイルランドとかの島のケルト人が、実は大陸から渡って来たケルト民族の末裔じゃなく、文化的にはむしろヴァイキングと関係が深かった的なあれこれを言い出すとまたややこしいけど、現代のペイガニズム的には、きっと何も間違ってない。


参考・引用資料
1."GENIUS"内"Faun Blot" https://genius.com/Faun-blot-lyrics
 歌詞は公式オフィシャルビデオの概要欄及びこちらを参照。

古ノルド語文学
2."HEIMSKRINGLA"内"Hyndluljóð" https://heimskringla.no/wiki/Hyndlulj%C3%B3%C3%B0
 エッダ"Hyndluljóð(ヒュンドラの歌)"原文。
 14世紀に作られた、中世アイスランド最大のめっちゃ美しい装飾写本"Flateyjarbók(フラート島本)"に載っているエッダ詩。詩文そのものは12世紀頃のものらしい。
 "HEIMSKRINGLA"は、古ノルド語及び北欧のテキストのオンライン・コレクション。heims(世界の)kringla(輪)を意味し、同名のサガ集に肖っている。

3.『エッダ-北欧歌謡集』(新潮社 2005 第19刷)
 谷口幸男さんによる「ヒュンドラの歌」を含む「古エッダ」及び「スノリのエッダ ギュルヴィたぶらかし」の邦訳。初版は1973年。

4."HEIMSKRINGLA"内"Austrfararvísur" https://heimskringla.no/wiki/Austrfararv%C3%ADsur
 スカルド詩人Sigvatr Þórðarson(スィグヴァット・ソールザルソン)による"Austrfararvísur(東方の旅の歌)"原文。1019年頃のもの。

5."HEIMSKRINGLA"内"Heimskringla Saga Ólafs hins helga" https://heimskringla.no/wiki/Saga_%C3%93lafs_hins_helga
 アイスランドで最も著名な歴史家、詩人、政治家Snorri Sturluson(スノッリ・ストゥルルソン)が編集した"Heimskringla(ヘイムスクリングラ)"の"Saga Ólafs hins helga(オーラヴ聖王のサガ)"原文。92章"Austrferð Sigvats skálds(詩人シグヴァットの東方への旅)"に、上記の詩が登場する。1230年頃のもの。

6."The Skaldic Project"内"Sigvatr Þórðarson — Austrfararvísur 5" https://skaldic.org/m.php?p=verse&i=3747
 中世の古ノルド語、アイスランド語で書かれたスカルド詩の文字資料を編集する国際プロジェクト。"Austrfararvísur(東方の旅の歌)"の解析。英訳、逐語訳、韻文を散文に直した場合の語順も示してくれる。

7.『ヘイムスクリングラ−北欧王朝史(2)−』(プレスポート・北欧文化通信社 2009)
 谷口幸男さんによる"Heimskringla(ヘイムスクリングラ)"邦訳。全4巻の内第2巻。

8.『ヘイムスクリングラ−北欧王朝史(3)−』(プレスポート・北欧文化通信社 2010)
 "Heimskringla(ヘイムスクリングラ)"邦訳。全4巻の内第3巻。

9."The Icelandic Saga Database"内"Kormáks saga" https://www.sagadb.org/kormaks_saga.is
 "Kormáks saga(コルマークのサガ)"原文。13世紀初頭の作らしい。

10."The Icelandic Saga Database"内"The Saga of Cormac the Skald" https://www.sagadb.org/kormaks_saga.en
 上記『コルマークのサガ』英訳。ソルヴァルド(Þorvaldur)、ソルヴァルズ(Þorvarður)兄弟がThorvaldとThorvardになってて、ますますややこしい。

11."HEIMSKRINGLA"内"Heimskringla Ynglinga saga" http://www.heimskringla.no/wiki/Ynglinga_saga
 "Heimskringla(ヘイムスクリングラ)"の"Ynglinga saga(ユングリンガサガ)原文。9世紀のスカルド詩人Þjóðólfr ór Hvini(ショーゾールヴ・オール・フヴィニ)の"Ynglingatal(ユングリンガタール)"を元にスノッリが1225年頃書いたもの。18章" Dauði Dómalda(ドーマルディの死)"。

12."HEIMSKRINGLA"内"Heimskringla Saga Hákonar góða" https://heimskringla.no/wiki/Saga_H%C3%A1konar_g%C3%B3%C3%B0a
 "Heimskringla(ヘイムスクリングラ)"に収録された"Saga Hákonar góða(ハーコン善王のサガ)"原文。1220年頃から十数年以内に書かれたらしい。

13.『ヘイムスクリングラ−北欧王朝史(1)−』(プレスポート・北欧文化通信社 2008)
 "Heimskringla(ヘイムスクリングラ)"邦訳。全4巻の内第1巻。

古期ドイツ語Segen
14."Wikisource"内"Strassburger Blutsegen" https://de.wikisource.org/wiki/Strassburger_Blutsegen
 ストラスブールの図書館にかつて保管されていた11世紀の写本に書かれていた『シュトラースブルクの血の祝福』原文。
 これ、驚いたことに邦訳があるらしい。高橋輝和さんの『古期ドイツ語作品集成』(溪水社 2003)。
 「西暦500年頃から1100年頃の時代における低地ドイツ語と高地ドイツ語の諸方言による全ての作品が収録」だと!?超読みたい!絶版じゃねーか!近くの図書館にもないし!

15."„Der Strassburger Blutsegen“ und „Der erste Bamberger Blutsegen“ - Analyse und Vergleich"(Grin Verlag 2008)
 ミュンヘンのルートヴィヒ・マクシミリアン大学のAnna Bucheggerさんによる学生論文(Studienarbeit)。11世紀の『シュトラースブルクの血の祝福』と12世紀の『バンベルクの血の祝福』を分析、比較したもの。
 kindleで見つけて面白そうだったので買ってしまった。22ページしかない薄い本。

16."Wikipedia ドイツ語版 Millstätter Blutsegen" https://de.wikipedia.org/wiki/Millst%C3%A4tter_Blutsegen
 『ミルシュタットの血の祝福』について。

17."Wikipedia ドイツ語版 Abdinghofer Blutsegen" https://de.wikipedia.org/wiki/Abdinghofer_Blutsegen
 『アプディングホーフの血の祝福』について。

聖書
18.『旧約聖書』(日本聖書協会 1955改訳)

19.『新約聖書』(日本聖書協会 1954改訳)

アイスランド語
20."Sverrir Hólmarsson; Sanders, Christopher; Tucker, John / Íslensk-ensk orðabók (1989)"
https://digicoll.library.wisc.edu/cgi-bin/IcelOnline/IcelOnline.TEId-idx?type=HTML&rgn=div1&byte=10853#top
 オンライン版アイスランド語⇒英語辞書。

21."Íslensk orðsifjabók"
https://ordsifjabok.arnastofnun.is/
 1989年にDóðirní Háskólannsから出版されたÁsgeir Blöndal Magnússonさん著、アイスランド語源辞典のオンライン版。

22.『ニューエクスプレス+アイスランド語』
(白水社 2022 第2刷)

23.『アイスランド語文法ハンドブック』
(白水社 2025)

古ノルド語
24."Cleasby & Vigfusson Old Norse dictionary"
https://cleasby-vigfusson-dictionary.vercel.app/
 古ノルド語及び古アイスランド語⇒英語辞書のオンライン版。初版は1874年。

25."A Concise Dictionary of Old Icelandic" https://old-icelandic.vercel.app/
 古アイスランド語⇒英語辞書"A Concise Dictionary of Old Icelandic"のオンライン版。初版は1910年。

26.『古アイスランド語入門』(大学書林 2006)

27."Viking Language 1: Learn Old Norse, Runes, and Icelandic Sagas"(Jules William Press 2018)
 古ノルド語、古アイスランド語入門書。

ドイツ語
28.『新アクセス独和辞典』(三修社 2004)

古高ドイツ語
29."Köbler, Gerhard, Althochdeutsches Wörterbuch, (6. Auflage) 2014" http://www.koeblergerhard.de/ahdwbhin.html
 古高ドイツ語⇒現代ドイツ語のオンライン辞書

30.『古期ドイツ語文法』(大学書林 1994)
 高橋輝和さん著。『古期ドイツ語作品集成』再販は!ないですよね…

ラテン語
31.『羅和辞典〈改訂版〉』(研究社 2013 第6刷)

その他
32."Wiktionary 英語版 Reconstruction:Proto-Germanic/blōtą"

https://en.wiktionary.org/wiki/Reconstruction:Proto-Germanic/bl%C5%8Dt%C4%85

この文章書いてる人は、各言語に関しても北欧文学に関してもあんまり詳しくありません。
このページはあくまで、FAUNさんの「BLOT」に滾ったアホが
ひいひい言いながら勉強した書き殴りに付、おそらく色々と間違っています。
著作権侵害の意図はありませんが、怒られたらすぐに消します。