或る少女の祈り love solfege 『エヴェレットの巡礼』より |
祈りの歌
これだけでも聴けるけど、やっぱりアルバム通して聴くべき。
歌手はJenyaさん。
何とbandcampで無料で聴けるようになりました。
勿論惚れたらお金も払えます。
一日で一番好きな時間
いつもオレンジ色の黄昏をじっと見つめてる
あなたのシルエットを探してた
雲よ、教えて、どうしてなの?
愛しい顔、全然思い出せない
けれど、何となく分かるの
そして、今までどんなに頑張っても
手が届かないの
遠過ぎる
教えて。どこにいるの?
空気が春めいてきた
教えて。どこにいるの?
太陽が眩く輝いてる
私たち、同じ時に泣いたり笑ったりしてた
そうしたいの
春と夏が来た
あなたは感じてる?
太陽がとても熱くて
私たち、危うく火傷しそうだった
そうしたい、ええと、そうしたいの
いつだってあなたを待ってる
毎日、毎晩
あなたを恋しく思わない日はない
あなたのことを考えない夜はない
私にできるのは
あなたに祈りを贈ることだけ
私の祈りを歌にするから
どうか、私の声を探して
私の声を
私はただの女の子
いつだってここで待ってる
だから、家に帰って来て
それから温もりいっぱいで抱きしめて
あなたはしてくれる
その日を切望してる
教えて、どこにいるの?
秋が葉叢に陰を落とした
教えて、どこにいるの?
空が一緒に泣いている
永遠に続く訳じゃない
だといいのに
秋と冬が来た
私たちに悲しみをもたらす
凍てついた静寂
私は願う、ええと、願ってる
ある朝目覚めると
古い、すり切れた手紙が目に入った
思いも掛けずに
誰かが届けてくれた
中身は何だった?
健気な手書きの文字たち
誰が書いたか分かってる
文字が滲んでるみたい
それとも、これは私の涙?
いつだってあなたを待ってる
毎日、毎晩
あなたを恋しく思わない日はない
あなたのことを考えない夜はない
私にできるのは
あなたに祈りを贈ることだけ
私の祈りを歌にするから
どうか、私の声を探して
私の声を
私はただの女の子
いつだってここで待ってる
だから、家に帰って来て
それから温もりいっぱいで抱きしめて
あなたはしてくれる
その日を切望してる
「エヴェレットの多世界解釈」にインスパイアされたSF物語を描くコンセプト・アルバムの一曲。数学に造詣が深く、そっち方面からインスピレーションを得ることも多いオーギュスト棒さんと、これまでも魅力的な歌物語を構築してきた真名辺あやさんらしい傑作なんだけども、このパートは世界観と切り離しても聴けそうな、普遍的な人の感情を描いている。この歌によって、興味深くも先鋭的過ぎる遠い世界へと没入できる。
不思議な世界に生きる、ある普通の少女の切なる想い、つまりはJenyaさんの歌詞と歌声にぴったりのテーマ。
この文章書いてる人は英語に関して勉強不足のド素人です。
このページはあくまで『エヴェレットの巡礼』CD等買った人向け、
参考にならない翻訳もどきであって、
著作権侵害の意図はありません。が、もし怒られたら消えます。
参考文献
・『アドバンスト フェイバリット英和辞典』(東京書籍 2003 第2刷)