Morgane フランス語メモ
Cécile Corbel " Graal "より
" Graal "2曲目はモーガン・ル・フェイに捧ぐ歌。
マーリンに教えを受けた強大な魔法使いの美しい女性で、水の精の性質を持つ。
ここまで湖の乙女(ヴィヴィアン)と被っていながら、
全く違うキャラクターなのが興味深い。
※動詞の法は、特に断りがない限り直説法です。
・Morgane(モルガーヌ)・・「モルガーヌ、モルガン、モーガン」。女性固有名詞。人名。
『モーガン』
・Morgane(モルガーヌ)・・「モルガーヌ、モルガン、モーガン」。女性固有名詞。人名。
・en(アン)・・「~に、~で」。前置詞。
《Morgan en(モルガーナン)》
・sa(サ)・・「彼の、彼女の、それの」。三人称単数の所有形容詞。女性単数形。
・demeure(ドゥムール)・・「邸宅、屋敷、住まい」。女性名詞単数形。
『かの館のモーガン』
・maîtresse(メートレス)・・「女主人、(女性の)所有者、先生」。 女性名詞単数形。
・enchanteresse(アンシャントレス)・・「(女性の)魔法使い、魔術師、魅惑的な人物」。女性名詞単数形。sorcièreと同義だけど、色気がある。または、「魅惑的な」。形容詞enchanteur(魅惑的な、魂を奪う)の女性単数形。両方の意味を兼ねてそう。
『魔性の女主人は』
・règne(レーニュ)・・「(それは)君臨する」。自動詞régner(君臨する、統治する、勢力をふるう、みなぎる)の三人称単数現在形。
・sur(スュル)・・「~の上に」。前置詞。
・l'île(リル)・・「島」。頭語が母音またはhの単数名詞につく定冠詞l'+女性名詞île(島)の単数形。
・aux(オ)・・「~に、~の」。縮約冠詞。前置詞àと複数形につく定冠詞lesの縮約。
《l'île aux(リロ)》
・fleurs(フルール)・・「花々」。女性名詞fleurの複数形。l'île aux fleursってのはAvalon(アヴァロン)のことっぽい。
『花の島に君臨する』
・elle(エル)・・「彼女は」。三人称単数女性、主格の人称代名詞。
・est(エ)・・「(それは)~である」。英語のbe動詞に当たる自動詞êtreの三人称単数現在形。
《elle est(エレ)》
・nymphe(ナーンフ)・・「(ギリシア神話の)ニンフ、水の精」。女性名詞単数形。
・des(デ)・・「~の」。縮約冠詞。前置詞de+名詞の複数形につく定冠詞lesの縮約。
・vagues(ヴァーグ)・・「波(複)」。男性名詞vague(波、うねり)の複数形。
『彼女は波の精』
・enfant(アンファン)・・「子供」。男女同形名詞単数形。
・née(ネ) ・・「生まれた」。形容詞né(生まれた)の女性単数形。自動詞naître(生まれる、誕生する)の過去分詞。
・de(ドゥ)・・「~から」。前置詞。
・la(ラ)・・女性名詞単数形につく定冠詞。
・mer(メール)・・「海」。女性名詞単数形。
『海から生まれた子』
・mais(メ)・・「だが、でも、いったい、さて」。接続詞。
・son(ソン)・・「彼の、彼女の、それの」。三人称単数の所有形容詞。男性単数形。
・cœur(クール)・・「心、気持ち」。男性名詞単数形。
・est(エ)・・「(それは)~である」。英語のbe動詞に当たる自動詞êtreの三人称単数現在形。
・amer(アメール)・・「苦い、辛い、厳しい」。形容詞男性単数形。
《cœur est amer(クーレタメール)》
『けれど、彼女の心は苦しみを抱えている』
・Morgane(モルガーヌ)・・「モルガーヌ、モルガン、モーガン」。女性固有名詞。人名。
・Morgane(モルガーヌ)
・tu(テュ)・・「君は」。二人称単数主格の人称代名詞。
・as(ア)・・英語のhaveっぽい他動詞avoirの二人称単数現在形。
・beau(ボー)・・形容詞。男性単数形。"avoir beau 不定詞"で「~ではあるが、いくら~しても無駄である」。
・être(エートル)・・英語のbe動詞に当たる自動詞の不定詞。ここでは"Tu as beau être ~"で「君は~ではあるが」。
・reine(レーヌ)・・「女王、王妃」。女性名詞単数形。
『モーガン、モーガン、あなたは女王ではあるけれど、』
・personne(ペルソンヌ)・・「誰も(~ない)」。無変化の不定代名詞。ここでは否定の副詞ne(~ない)は省略されている。
・personne(ペルソンヌ)
・pour(プール)・・「~のために」。前置詞。
・consoler(コンソレ)・・「慰める、癒す、和らげること」。他動詞の不定詞。
・ta(タ)・・「君の」。二人称単数の所有形容詞。女性単数形。
・peine(ペンヌ)・・「苦労、苦痛、刑罰」。女性名詞単数形。
『誰も、誰も、あなたの苦痛を癒す者はなく』
・Morgane(モルガーヌ)・・「モルガーヌ、モルガン、モーガン」。女性固有名詞。人名。
・Morgane(モルガーヌ)
・l'amour(ラムール)・・「愛」。頭語が母音またはhの単数名詞につく定冠詞l'+男性名詞amour(愛)の単数形。
・comme(コム)・・「~のように」。接続詞。
・une(ユヌ)・・女性名詞単数形につく不定冠詞。
《comme une(コミュヌ)》
・lame(ラム)・・「刃、薄片、風浪」。女性名詞単数形。
『モーガン、モーガン、刃の如き愛』
・ton(トン)・・「君の」。二人称単数の所有形容詞。母音または無音のhで始まる女性名詞単数形につく。
・âme(アム)・・「霊魂、魂、心、精神、情」。女性名詞単数形。
・est(エ)・・「(それは)~である」。英語のbe動詞に当たる自動詞êtreの三人称単数現在形。
《Ton âme est(トナメ)》
・blessée(ブレセ)・・「傷ついた」。形容詞blessé(負傷した、傷ついた)の女性単数形。
・à(ア)・・前置詞。
・jamais(ジャメ)・・副詞。ここでは"a jamais"で「永久に、永遠に、いつまでも」。
『あなたの魂はずっと傷ついている』
・Morgane(モルガーヌ)・・「モルガーヌ、モルガン、モーガン」。女性固有名詞。人名。
・a(ア)・・「(それは)持っている」。英語のhaveっぽい他動詞avoirの三人称単数現在形。
《Morgane a(モルガーナ)》
・deux(ドゥー)・・「2」。基数詞。無変化。
・visages(ヴィザージュ)・・「顔(複)」。男性名詞visage(顔、顔つき、人、様相)の複数形。
『モーガンには二つの顔がある』
・amoureuse(アムルーズ)・・「惚れっぽい」。形容詞amoureux(恋している、惚れた、愛の、恋の、多情な)の女性単数形。
・ou(ウー)・・「または」。接続詞。
・sage(サージュ)・・「賢明な、思慮深い、おとなしい、貞淑な、節度ある」。形容詞単数形。
『恋多く、あるいは賢明』
・jalouse(ジャルーズ)・・「嫉妬深い」。形容詞jaloux(嫉妬深い、妬んだ、執着している)の女性単数形。
・mais(メ)・・「だが、でも、いったい、さて」。接続詞。
・volage(ヴォラージュ)・・「移り気な、飽きっぽい、浮気な」。形容詞単数形。
『嫉妬深く、けれど移り気』
・brillante(ブリヤーント)・・「華麗な」。形容詞brillant(輝く、輝かしい、華々しい、順調な、健康な)の女性単数形。
・ou(ウー)・・「または」。接続詞。
《brillante ou(ブリヤーントゥー)》
・maléfique(マレフィーク)・・「不吉な」。形容詞単数形。
『煌びやかで、あるいは不吉』
・comme(コム)・・「~のように」。接続詞。
・la(ラ)・・女性名詞単数形につく定冠詞。
・nuit(ニュイ)・・「夜」。女性名詞単数形。
・sa(サ)・・「彼の、彼女の、それの」。三人称単数の所有形容詞。女性単数形。
・compagne(コンパーニュ)・・「(女性の)連れ、仲間、同伴者、伴侶」。女性名詞単数形。
『夜、その傍として』
・la(ラ)・・女性名詞単数形につく定冠詞。
・lune(リュンヌ)・・「月」。女性名詞単数形。
・l'accompagne(ラコンパンニュ)・・「(それは)彼女に付き添う」。三人称単数女性直接目的格の人称代名詞la+他動詞accompagner(一緒に行く、伴う)の三人称単数現在形。
『月が共に在るように』
・un(アン)・・「ある」。男性名詞単数形につく不定冠詞。
・côté(コテ)・・「側、方面、脇腹、側面、陣営」。男性名詞単数形。
・pour(プール)・・「~として」。前置詞。
・le(ル)・・男性名詞単数形につく定冠詞。
・bien(ビヤン)・・「善、善行、良いこと、幸福、財産」。男性名詞単数形。
『ある側面は善として』
・l'autre(ロートル)・・「もう一方、もう片方」。頭語が母音またはhの単数名詞につく定冠詞l'+不定代名詞autre(他のもの)。
・pour(プール)・・「~として」。前置詞。
・le(ル)・・男性名詞単数形につく定冠詞。
・malheur(マルール)・・「不幸、災難、不都合なこと、逆境」。男性名詞単数形。
『もう一つの面は禍として』
・un(アン)・・「ある」。男性名詞単数形につく不定冠詞。
・côté(コテ)・・「側、方面、脇腹、側面、陣営」。男性名詞単数形。
・pour(プール)・・「~のゆえに」。前置詞。
・l'amour(ラムール)・・「愛」。頭語が母音またはhの単数名詞につく定冠詞l'+男性名詞amour(愛)の単数形。
『ある側面は愛ゆえに』
・et(エ)・・「そして、~と」。接続詞。
・l'autre(ロートル)・・「もう一方、もう片方」。頭語が母音またはhの単数名詞につく定冠詞l'+不定代名詞autre(他のもの)。
・pour(プール)・・「~のゆえに」。前置詞。
・les(レ)・・名詞の複数形につく定冠詞。
・pleurs(プルール)・・「涙(複)」。男性名詞pleur(涙)の複数形。
『そして、もう一つの面は涙ゆえに』
・côté(コテ)・・「側、方面、脇腹、側面、陣営」。男性名詞単数形。
・pile(ピル)・・「(コインなどの)裏」。女性名詞単数形。
・côté(コテ)・・「側、方面、脇腹、側面、陣営」。男性名詞単数形。
・face(ファス)・・「顔、表面、(コインなどの)表、側面、面目」。女性名詞単数形。
『裏の顔、表の顔』
・le(ル)・・男性名詞単数形につく定冠詞。
・meilleur(メイユール)・・「より良い。優れた」。形容詞男性単数形。
・et(エ)・・「そして、~と」。接続詞。
《meilleur et(メイユーレ)》
・le(ル)・・男性名詞単数形につく定冠詞。
・pire(ピール)・・「より悪い」。形容詞男性単数形。
『最良と最悪』
・Morgane(モルガーヌ)・・「モルガーヌ、モルガン、モーガン」。女性固有名詞。人名。
・peut(プー)・・「(それは)~できる」。他動詞pouvoir(~できる、~するかもしれない)の三人称単数現在形。後ろに不定詞を伴う。
・guérir(ゲリール)・・「治す、癒す、健康を回復すること」。自他動詞の不定詞。
・ou(ウー)・・「または」。接続詞。
《guérir ou(ゲリールー)》
・vous(ヴー)・・「君たちを、あなたを」。二人称複数または敬称単数の人称代名詞。ここでは直接目的格。
・tuer(テュエ)・・「殺す、死なせる、打ちのめす、滅ぼすこと」。他動詞の不定詞。ここにもpeutがかかる。
・sur(スュル)・・「~の上で」。前置詞。
・place(プラス)・・「場所、空間、席、広場、地位、職、要塞」。女性名詞単数形。"sur place"で「その場で、現地で」。
『モーガンは人を癒すことも、立ち所にあなたたちを殺すこともできる』
・Morgane(モルガーヌ)・・「モルガーヌ、モルガン、モーガン」。女性固有名詞。人名。
・Morgane(モルガーヌ)
・tu(テュ)・・「君は」。二人称単数主格の人称代名詞。
・as(ア)・・英語のhaveっぽい他動詞avoirの二人称単数現在形。
・beau(ボー)・・形容詞。男性単数形。"avoir beau 不定詞"で「~ではあるが、いくら~しても無駄である」。
・être(エートル)・・英語のbe動詞に当たる自動詞の不定詞。ここでは"Tu as beau être ~"で「君は~ではあるが」。
・reine(レーヌ)・・「女王、王妃」。女性名詞単数形。
『モーガン、モーガン、あなたは女王ではあるけれど、』
・personne(ペルソンヌ)・・「誰も(~ない)」。無変化の不定代名詞。ここでは否定の副詞ne(~ない)は省略されている。
・personne(ペルソンヌ)
・pour(プール)・・「~のために」。前置詞。
・consoler(コンソレ)・・「慰める、癒す、和らげること」。他動詞の不定詞。
・ta(タ)・・「君の」。二人称単数の所有形容詞。女性単数形。
・peine(ペンヌ)・・「苦労、苦痛、刑罰」。女性名詞単数形。
『誰も、誰も、あなたの苦痛を癒す者はなく』
・Morgane(モルガーヌ)・・「モルガーヌ、モルガン、モーガン」。女性固有名詞。人名。
・Morgane(モルガーヌ)
・l'amour(ラムール)・・「愛」。頭語が母音またはhの単数名詞につく定冠詞l'+男性名詞amour(愛)の単数形。
・comme(コム)・・「~のように」。接続詞。
・une(ユヌ)・・女性名詞単数形につく不定冠詞。
《comme une(コミュヌ)》
・lame(ラム)・・「刃、薄片、風浪」。女性名詞単数形。
『モーガン、モーガン、刃の如き愛』
・ton(トン)・・「君の」。二人称単数の所有形容詞。母音または無音のhで始まる女性名詞単数形につく。
・âme(アム)・・「霊魂、魂、心、精神、情」。女性名詞単数形。
・est(エ)・・「(それは)~である」。英語のbe動詞に当たる自動詞êtreの三人称単数現在形。
《Ton âme est(トナメ)》
・blessée(ブレセ)・・「傷ついた」。形容詞blessé(負傷した、傷ついた)の女性単数形。
・à(ア)・・前置詞。
・jamais(ジャメ)・・副詞。ここでは"a jamais"で「永久に、永遠に、いつまでも」。
『あなたの魂はずっと傷ついている』
・personne(ペルソンヌ)・・「誰も(~ない)」。無変化の不定代名詞。
・ne(ヌ)・・「~ない」。否定の副詞。
・pourra(プラ)・・「(それは)できるだろう」。他動詞pouvoir(~できる、~するかもしれない)の三人称単数未来形。後ろに不定詞を伴う。
・briser(ブリゼ)・・「砕く、打ち砕く、疲労困憊させること」。他動詞の不定詞。
・l'enchantement(ランシャントマン)・・頭語が母音またはhの単数名詞につく定冠詞l'+男性名詞enchantement(歓喜、魅惑的なもの、魔法をかけること、呪縛、呪文)の単数形。
『何人も、打ち破ることはできないだろう』
・qui(キ)・・「~するところの」。関係代名詞。
・retient(ルティヤン)・・「(それは)留まらせる」。自動詞retenir(~を引き止める、留まらせる、制止する、固定する)の三人称単数現在形。
・les(レ)・・名詞の複数形につく定冠詞。
・amants(アマン)・・「愛人たち」。男性名詞amant(愛人、情夫)の複数形。通常、不適切な(不倫の)関係について言う。
《les amants(レザマン)》
・prisonniers(プリゾニエ)・・「囚われ人たち」。男性名詞prisonnier{(男性の)囚人、捕虜、囚われ人}の複数形。
・pour(プール)・・前置詞。
・toujours(トゥジュール)・・「いつも、ずっと、相変わらず、とにかく」。副詞。"pour toujours"で「永久に、いつまでも」。
『あの恋人たち、永久の囚われ人たちを引き止める魔法を』
・mais(メ)・・「だが、でも、いったい、さて」。接続詞。
・au(オ)・・「~に」。縮約冠詞。前置詞à+男性名詞単数形につく定冠詞leの縮約。
《mais au(メゾ)》
・val(ヴァル)・・「谷、渓谷」。男性名詞単数形。
・sans(サン)・・「~なしに」。前置詞。
・retour(ルトゥール)・・「帰ること、帰路」。男性名詞単数形。ここでは"Val sans retour(帰らざる谷)"で固有名詞。
『けれど、帰らずの谷の、』
・Morgane(モルガーヌ)・・「モルガーヌ、モルガン、モーガン」。女性固有名詞。人名。
・tu(テュ)・・「君は」。二人称単数主格の人称代名詞。
・es(エ)・・「(君は)~にいる、~である」。英語のbe動詞に当たる自動詞êtreの二人称単数現在形。
・ici(イスィ)・・「ここ」。副詞。
《es ici(エズィスィ)》
『モーガン、あなたもまたこの地の』
・prisonnière(プリゾニエール)・・「(女性の)囚人、捕虜、囚われ人」。女性名詞単数形。
・de(ドゥ)・・「~の」。前置詞。
・l'amour(ラムール)・・「愛」。頭語が母音またはhの単数名詞につく定冠詞l'+男性名詞amour(愛)の単数形。
・et(エ)・・「そして、~と」。接続詞。
《l'amour et(ラムーレ)》
・condamnée(コンダネ)・・「(女性の)受刑者」。女性名詞単数形。
・aussi(オスィ)・・「同じく、~もまた、そんなに」。副詞。
『愛の囚われ人で受刑者なのだ』
・Morgane(モルガーヌ)・・「モルガーヌ、モルガン、モーガン」。女性固有名詞。人名。
・Morgane(モルガーヌ)
・tu(テュ)・・「君は」。二人称単数主格の人称代名詞。
・as(ア)・・英語のhaveっぽい他動詞avoirの二人称単数現在形。
・beau(ボー)・・形容詞。男性単数形。"avoir beau 不定詞"で「~ではあるが、いくら~しても無駄である」。
・être(エートル)・・英語のbe動詞に当たる自動詞の不定詞。ここでは"Tu as beau être ~"で「君は~ではあるが」。
・reine(レーヌ)・・「女王、王妃」。女性名詞単数形。
『モーガン、モーガン、あなたは女王ではあるけれど、』
・personne(ペルソンヌ)・・「誰も(~ない)」。無変化の不定代名詞。ここでは否定の副詞ne(~ない)は省略されている。
・personne(ペルソンヌ)
・pour(プール)・・「~のために」。前置詞。
・consoler(コンソレ)・・「慰める、癒す、和らげること」。他動詞の不定詞。
・ta(タ)・・「君の」。二人称単数の所有形容詞。女性単数形。
・peine(ペンヌ)・・「苦労、苦痛、刑罰」。女性名詞単数形。
『誰も、誰も、あなたの苦痛を癒す者はなく、』
・Morgane(モルガーヌ)・・「モルガーヌ、モルガン、モーガン」。女性固有名詞。人名。
・Morgane(モルガーヌ)
・l'amour(ラムール)・・「愛」。頭語が母音またはhの単数名詞につく定冠詞l'+男性名詞amour(愛)の単数形。
・comme(コム)・・「~のように」。接続詞。
・une(ユヌ)・・女性名詞単数形につく不定冠詞。
《comme une(コミュヌ)》
・lame(ラム)・・「刃、薄片、風浪」。女性名詞単数形。
『モーガン、モーガン、刃の如き愛』
・ton(トン)・・「君の」。二人称単数の所有形容詞。母音または無音のhで始まる女性名詞単数形につく。
・âme(アム)・・「霊魂、魂、心、精神、情」。女性名詞単数形。
・est(エ)・・「(それは)~である」。英語のbe動詞に当たる自動詞êtreの三人称単数現在形。
《Ton âme est(トナメ)》
・blessée(ブレセ)・・「傷ついた」。形容詞blessé(負傷した、傷ついた)の女性単数形。
・à(ア)・・前置詞。
・jamais(ジャメ)・・副詞。ここでは"a jamais"で「永久に、永遠に、いつまでも」。
『あなたの魂はずっと傷ついている』
海から生まれた妖精、モルガーヌ(モーガン)……
アーサー王伝説において、彼女はアルテュール(アーサー)の異母姉妹であり、妖精たちの女王であり、メルラン(マーリン)の弟子でアヴァロンの守護者でありながら、モリガンのようなケルトの女神たち、あるいは、ケルトや中世のフォークロアに登場する魅惑的で危険な水の妖精をも思い起こさせる。
初期キリスト教の版画でさえ、聖マルグリット(※アンティオキアのマルガリタか?)を描写するのにモーガンにインスピレーションを得たようだ。
モーガンは、とりわけ両面性の強いキャラクターである。
ある時はアーサーの味方、ある時は敵、彼女はカムランの戦いで傷ついたアーサーをアヴァロンで治療するが、この戦いでアーサーに傷を負わせたモルドレッド(モードレッド)を手ほどきするのも、また彼女である!
親切な妖精の原形となったヴィヴィアーヌ(ヴィヴィアン)とは違い、モーガンは伝説の暗い一面、闇の方に位置づけられ、死と不死の女主人たる冬の女神として現れる。
新しいキリスト教に対抗し、古の信仰を保持するため、彼女はアーサーとその妻グニェーヴル(グィネヴィア)と対立することを選んだ。
占いや癒しの技を含むあらゆる魔法の達人であるモーガンは、何よりも偉大な恋人である。
彼女は人間の愛人たちを集めて、彼らが不貞を働いて彼女を失望させた時に、復讐することを好んでいる。
帰らずの谷の伝説は、間違いなく私のお気に入り。
帰らずの谷(Val sans Retour)、危険な谷(Val périlleux)、あるいは、偽りの恋人たちの谷(Val des faux
amants)の名でも呼ばれるこの伝説の地は、パンポンの森にあると言う。
そこは、荒野と赤い岩の尾根、樹木に覆われた地帯が互い違いになった、深い谷間である。
ハリエニシダ、ヒトツバエニシダ、ヒースが、オークや松と隣り合っている。
荒野と木々と赤い頁岩が混ざり合った、この地域特有の色彩は、どの季節でも素晴らしい目の保養である。
今日では、そこはブロセリアンドの森全体で最も多くの人が訪れる観光地となり、この地の魔法は、おそらく、散策者の人込みの中で感じ取るのは少々難しい……そして、そこへ行く度に、私はやっぱり、僅かに胸が締め付けられる思いがする。
アーサー王伝説はとても強力で、私たち人間の心にとても強く響くのも頷ける、魅力的な空想の世界を備えている。
けれど秘密と同じように、伝説もまた、十分にその力を示すには、静かな喜びを以って謙虚に囁かれ、共有される必要がある。だから、上辺のベールを上げて、モーガンの心に僅か入り込むのを感じるには、どんよりと曇った天気の中、夜明けや夜更けに、独りで帰らずの谷を散歩するのが一番いい。
ともあれ、その物語とはこのようなものである。
モーガンは騎士ギュヨマール(ギオマール)に恋しているが、その彼は、グィネヴィア妃に窘められて彼女を拒絶する。妃は、モーガンがあまりに危険で情緒不安定だと判断したのだ。
マーリンの元で魔法を学んだモーガンは、グィネヴィアに対して凄まじい嫉妬を抱き、報復として、ブロセリアンドの森に「帰らずの谷」を作り出す。そこに見えない壁を作り、「偽りの恋人たち」、即ち愛に不実なあらゆる騎士たちを、長年に渡って閉じ込めてしまう……
しかしながら、彼女はこの呪文を打倒する手段を残しておく。純粋な心を持ち、愛する女性に忠実な騎士が、この場に現れた場合に限り。
大勢の騎士が試練に挑むも、その中の誰も、魔術の打破を成し遂げられない。
彼らは外の世界からは永遠に姿を消して、谷を彷徨っている。モーガンのなすがままに。モーガンは、彼らが寛いで、自由に食べ、飲み、語り、遊ぶがままにさせておき、彼らのあらゆる欲望を満たしてくれるのだ。
数年後、ランスロー・デュ・ラック(湖のランスロット)がこの魔法の牢獄の話を耳にして、そこに赴く。恋人が帰って来ないという若い女性を救うために。
多くの冒険(ドラゴンとの戦いを含む)を経て、彼は遂にモーガンに出会う。
移り気な妖精は、彼にちょっとばかり恋をする。モーガンはランスロットに罠を仕掛けた上に監禁し、手に指輪を嵌めて眠らせてしまう。
しかし、ランスロットのグィネヴィアに対する絶対的な忠誠によって、彼はこれらすべての魔術に打ち勝つことを可能にし、遂に帰らずの谷の呪いを解く。
こうして、ランスロットは、ここに閉じ込められていた何百人もの不実な騎士たちを解放するのだ!
挑発的で魅惑的な魔性の女モーガンは、対立する王と等しい立場に身を置き、不実な騎士たちに立ち向かい、思うままに服従させて監禁する、逞しい女性の原形である。
つまり、現代的なキャラクターと言える!
(Cécile Corbelによる楽曲解説)
※人名等固有名詞は、「ヴィヴィアーヌ(ヴィヴィアン)」のようにフランス語名カナ読みの隣に日本で馴染みのある表記(概ね英語風)を並べ、二度目以降の登場は後者に統一しています。
帰らずの谷の物語は、13世紀の散文" Lancelot-Graal "の第3巻に書かれたエピソードらしい。たぶん全文の日本語訳はまだない。
「愛する人」にさえ忠実なら、「愛する人の夫」には不実でも良いのだろうか?結構ガバい気がするぞ、この谷の呪い。それとも、この時点では清らかな「騎士道的愛」であったから不貞には当たらないのかな?どっちにせよ、女性側、特にモーガンさんの不貞は気にしない谷っぽい。囚われた騎士諸君は恥ではあろうが、待遇良いな。私が不貞騎士ならいつまでも居付きたい。しかし、数百人て。騎士=ロマンスのイメージが強いとは言え、不貞騎士多過ぎない?
CDブックはいいぞ。セシルさんご本人による挿絵がすごく美しいぞ。こちらの公式ホームページ通販で買えるぞ。
参考資料
・『ロワイヤル仏和中辞典 第2版』(旺文社 2005)
・"Wikipedia"内" Val sans retour " https://en.wikipedia.org/wiki/Val_sans_retour
・" Encyclopédie de Brocéliande "内" L'origine littéraire
du Val sans Retour " https://broceliande.brecilien.org/L-origine-litteraire-du-Val-sans-Retour
ネイティブのフランス語にボロ耳の日本人が無理矢理カタカナ読みを当てつつ訳したらこうなった。
訳にセンスがないのも、カナが発音とかけ離れてるのも仕様です(が、明らかな誤訳があれば指摘プリーズ)。
このページはあくまでCDブックや配信サービスの" Graal "買った人向け、仏語ド素人によるメモ書きであって、
著作権侵害の意図はありません。が、怒られたらすぐ消します。