Dans Les Yeux De Ma Belle (Lancelot) フランス語メモ
Cécile Corbel " Graal "より
" Graal "8曲目、ランスロットの歌。
Lancelot du Lac(湖のランスロット)の葛藤。
※動詞の法は、特に断りがない限り直説法です。
・dans(ダン)・・「~の中に」。前置詞。
・les(レ)・・名詞の複数形につく定冠詞。
・yeux(イユー)・・「両目」。男性名詞œil(目、視線、観察眼、見解)の複数形。
《les yeux(レズィユー)》
・de(ドゥ)・・「~の」。前置詞。
・ma(マ)・・「私の」。一人称単数の所有形容詞女性単数形。
・belle(ベル)・・「美女、恋人、君」。女性名詞単数形。形容詞beau(美しい)の女性名詞化。"ma belle"で女性に対する親しみを込めた呼びかけ。
・Lancelot(ランスロー)・・「ランスロ、ランスロット」。男性固有名詞。人名。
『我が麗しの君の瞳に(ランスロット)』
・deux(ドゥー)・・「2」。基数詞。無変化。
・chemins(シュマン)・・「道(複)」。男性名詞chemin(道)の複数形。
・une(ユヌ)・・「1」。基数詞。女性単数形。
・peine(ペンヌ)・・「苦労、苦痛、刑罰」。女性名詞単数形。
『二つの道、一つの罪』
・comment(コマン)・・副詞。ここでは不定詞と共に「どのように~したら良いのか」。
・choisir(ショワズィール)・・「~を選ぶ、選択する、決めること」。他動詞の不定詞。
『どうやって選べばいいのか』
・un(アン)・・男性名詞単数形につく不定冠詞。
・destin(デスタン)・・「運命、前途、将来、生涯」。男性名詞単数形。
・une(ユヌ)・・女性名詞単数形につく不定冠詞。
・reine(レーヌ)・・「女王、王妃」。女性名詞単数形。
『運命、王妃』
・entre(アントル)・・「~の間に」。
・les(レ)・・名詞の複数形につく定冠詞。
・deux(ドゥー)・・「2」。基数詞。無変化。
『両者の間に』
・quand(カント)・・「~の時、~する時」。接続詞。通常語尾の子音は読まないけど、ここでは(カン)[kɑ̃]じゃなくて(カント)[kɑ̃.t]と発音してるっぽい。
・la(ラ)・・女性名詞単数形につく定冠詞。
・raison(レゾン)・・「理由、理性、道理」。女性名詞単数形。
・se mêle(ス メル)・・他動詞mêler(混ぜる、混ぜ合わせる)の代名動詞形se mêler(混ざり合う、もつれる)の三人称単数現在形。"se mêler de 無冠詞名詞"で「~(感情)が入り混じる」。
・d'ardent(ダルダン)・・「強烈な~が」。前置詞de+形容詞ardent(強烈な、燃えるように熱い、燃えるような、火のついた)の男性単数形。
・désir(デズィール)・・「欲望、願望、性欲」。男性名詞単数形。
『理性に、燃えるような欲望が入り混じる時』
・le(ル)・・男性名詞単数形につく定冠詞。
・chevalier(シュヴァリエ)・・「騎士」。男性名詞単数形。
・est(エ)・・「(それは)~である」。英語のbe動詞に当たる自動詞êtreの三人称単数現在形。
・malheureux(マルルー)・・「不幸な、気の毒な、残念な、不運な」。形容詞男性単数形。
『その騎士は不幸だ』
・je(ジュ)・・「私は」。一人称単数主格の人称代名詞。
・voulais(ヴレ)・・「(私は)~を欲していた」。他動詞vouloir(欲しい、~することを望む)の一人称単数半過去形。
・tout(トゥー)・・「全て、全部、何でも」。不定代名詞。単数形。
『私は全てを望んでいた』
・j'ai(ジェ)・・一人称単数の人称代名詞je(私は)+英語のhave動詞に当たる助動詞avoirの一人称単数現在形。ここでは過去分詞を伴って複合過去を作っている。
・tout(トゥー)・・「全て、全部を」。不定代名詞。単数形。直接目的語の場合、複合時制だと助動詞と過去分詞の間に挟まる。
・perdu(ペルデュ)・・他動詞perdre(失う、なくす、見失う)の過去分詞。"J'ai perdu"で「私は失った」。
『私は全てを失った』
・je(ジュ)・・「私は」。一人称単数主格の人称代名詞。
・n'aimais(ネメ)・・「(私は)愛していなかった」。否定の副詞ne(~ない)+他動詞aimer(愛する、好む)の三人称単数半過去形。
・qu'elle(ケレ)・・接続詞que+三人称単数女性の人称代名詞強形elle(彼女)。"ne~que~"で「~しか~ない、~だけ~である」。
『私は彼女だけを愛していた』
・je(ジュ)・・「私は」。一人称単数主格の人称代名詞。
・n'aimais(ネメ)・・「(私は)愛していなかった」。否定の副詞ne(~ない)+他動詞aimer(愛する、好む)の三人称単数半過去形。
・qu'elle(ケレ)・・接続詞que+三人称単数女性の人称代名詞強形elle(彼女)。"ne~que~"で「~しか~ない、~だけ~である」。
『彼女だけを愛していた』
・je(ジュ)・・「私は」。一人称単数主格の人称代名詞。
・n'ai(ネ)・・否定の副詞ne(~ない)+英語のhave動詞に当たる助動詞avoirの一人称単数現在形。ここでは過去分詞を伴って複合過去を作っている。
・pas(パ)・・否定の副詞。"ne 動詞 pas"で「~ない」。
・su(スュ)・・他動詞savoir(知っている、分かっている)の過去分詞。ここでは不定詞と共に「~できる能力を備えている、~するすべを心得ている」。
・la(ラ)・・「彼女を」。三人称単数女性、直接目的格の人称代名詞。
・regarder(ルガルデ)・・「~を見る、眺めること」。他動詞の不定詞。"Je n'ai pas su regarder"で「私は見る術を持たなかった」。
『私は彼女を直視できなかった』
・dans(ダン)・・「~の中に」。前置詞。
・les(レ)・・名詞の複数形につく定冠詞。
・yeux(イユー)・・「両目」。男性名詞œil(目、視線、観察眼、見解)の複数形。
《les yeux(レズィユー)》
・de(ドゥ)・・「~の」。前置詞。
・ma(マ)・・「私の」。一人称単数の所有形容詞女性単数形。
・belle(ベル)・・「美女、恋人、君」。女性名詞単数形。形容詞beau(美しい)の女性名詞化。"ma belle"で女性に対する親しみを込めた呼びかけ。
『我が麗しの君の瞳に』
・il y a(イリヤ)・・「~がある、~がいる」。非人称動詞。非人称主語代名詞il+(副詞的)代名詞y(そこに)+英語のhaveっぽい他動詞avoirの三人称単数現在形。
・l'éternité(レテルニテ)・・「永遠」。頭語が母音またはhの単数名詞につく定冠詞l'+女性名詞éternité(永遠、永久、無窮、不滅、非常に長い時間)の単数形。
『永遠がある』
・un(アン)・・男性名詞単数形につく不定冠詞。
・vol(ヴォル)・・「飛行、(飛行機の)便、飛翔、飛翔する群れ」。男性名詞単数形。
・d'hirondelles(ディロンデル)・・「燕の」。前置詞de+女性名詞hirondelle(ツバメ)の複数形。
・pour(プール)・・「~のために」。前置詞。
・me(ム)・・「私を」。一人称単数、目的格の人称代名詞。
・guider(ギデ)・・「案内する、先導すること」。他動詞の不定詞。
『私を導いてくれる燕の群』
・et(エ)・・「そして、~と」。接続詞。
・les(レ)・・名詞の複数形につく定冠詞。
・yeux(イユー)・・「両目」。男性名詞
《les yeux(レズィユー)》
・de(ドゥ)・・「~の」。前置詞。
・ma(マ)・・「私の」。一人称単数の所有形容詞女性単数形。
・belle(ベル)・・「美女、恋人、君」。女性名詞単数形。形容詞
『そして、我が麗しの君の瞳は』
・brillent(ブリイ)・・「(それは)輝く」。自動詞briller(輝く、光る、秀でる、目立つ)の三人称複数現在形。
・à(ア)・・前置詞。ここでは不定詞を伴って「~するほどまで、~するほどの」。
《Brillent à(ブリヤンタ)》 日常会話ならアンシェヌマンして(ブリヤ)みたいになりそうだけど、ここではリエゾンしてる。
・me damner(ム ダネ)・・「私が惚れ込むこと」。他動詞damner(~を地獄に落とす、劫罰に処する)の代名動詞形se damner(地獄に落ちる、(身を滅ぼすほど)愛する、夢中になる)の不定詞。再帰代名詞は一人称単数形。
『我が身を焦がす程に輝いている』
・sacrifié(サクリフィエ)・・「犠牲となる人(男)」。男性名詞単数形。これ形容詞じゃないよね?
・sur(スュル)・・「~の上に」。前置詞。
・l'autel(ロテル)・・「祭壇」。頭語が母音またはhの単数名詞につく定冠詞l'+男性名詞autel(祭壇、宗教、教会)の単数形。
・des(デ)・・「~の」。縮約冠詞。前置詞de+名詞の複数形につく定冠詞lesの縮約。
・illusions(イリュズィヨン)・・「幻想(複)」。女性名詞illusion(錯覚、幻覚、幻想、誤った希望、思い違い)の複数形。
《Des illusions(デズィリュズィヨン)》
・perdues(ペルデュ)・・「失われた」。形容詞perdu(失われた、はぐれた、無駄にした)の女性複数形。
『失われた幻想の祭壇に捧げられた犠牲者』
・deux(ドゥー)・・「2」。基数詞。無変化。
・serments(セルマン)・・「誓い(複)」。男性名詞serment(宣誓、誓い)の複数形。
・un(アン)・・「1」。基数詞。男性単数形。
・secret(スクレ)・・「秘密、隠し事」。男性名詞単数形。
『二つの誓い、一つの秘密』
・comment(コマン)・・副詞。ここでは不定詞と共に「どのように~したら良いのか」。
・choisir(ショワズィール)・・「~を選ぶ、選択する、決めること」。他動詞の不定詞。
『どうやって選べばいいのか』
・le(ル)・・男性名詞単数形につく定冠詞。
・tourment(トゥルマン)・・「悩み、悩みの種、苦痛、懊悩」。男性名詞単数形。
・sans(サン)・・「~なしに」。前置詞。
・arrêt(アレ)・・「停車、停留所、停止、休止」。男性名詞単数形。"sans arrêt"で「絶え間なく、休みなしに」。
《sans arrêt(サンザレ)》
『苦悩は止め処なく』
・entre(アントル)・・「~の間に」。
・les(レ)・・名詞の複数形につく定冠詞。
・deux(ドゥー)・・「2」。基数詞。無変化。
『両者の間で』
・quand(カント)・・「~の時、~する時」。接続詞。
・l'ombre(ローンブル)・・「闇」。頭語が母音またはhの単数名詞につく定冠詞l'+女性名詞ombre(影、闇)の単数形。
・et(エ)・・「~と」。接続詞。
《l'ombre et(ローンブレ)》
・la(ラ)・・女性名詞単数形につく定冠詞。
・lumière(リュミエール)・・「光、日光、明かり」。女性名詞単数形。
・s'entredéchirent(サントレデシル)・・「(それらが)」。代名動詞s'entre-déchirer(互いに引き裂く、いがみ合う、傷つけ合う)の三人称複数現在形。
『闇と光が互いを引き裂く時』
・le(ル)・・男性名詞単数形につく定冠詞。
・chevalier(シュヴァリエ)・・「騎士」。男性名詞単数形。
・est(エ)・・「(それは)~である」。英語のbe動詞に当たる自動詞êtreの三人称単数現在形。
・malheureux(マルルー)・・「不幸な、気の毒な、残念な、不運な」。形容詞男性単数形。
『その騎士は不幸だ』
・je(ジュ)・・「私は」。一人称単数主格の人称代名詞。
・voulais(ヴレ)・・「(私は)~を欲していた」。他動詞vouloir(欲しい、~することを望む)の一人称単数半過去形。
・tout(トゥー)・・「全て、全部、何でも」。不定代名詞。単数形。
『私は全てを望んでいた』
・j'ai(ジェ)・・一人称単数の人称代名詞je(私は)+英語のhave動詞に当たる助動詞avoirの一人称単数現在形。ここでは過去分詞を伴って複合過去を作っている。
・tout(トゥー)・・「全て、全部を」。不定代名詞。単数形。直接目的語の場合、複合時制だと助動詞と過去分詞の間に挟まる。
・perdu(ペルデュ)・・他動詞perdre(失う、なくす、見失う)の過去分詞。"J'ai perdu"で「私は失った」。
『私は全てを失った』
・je(ジュ)・・「私は」。一人称単数主格の人称代名詞。
・n'aimais(ネメ)・・「(私は)愛していなかった」。否定の副詞ne(~ない)+他動詞aimer(愛する、好む)の三人称単数半過去形。
・qu'elle(ケレ)・・接続詞que+三人称単数女性の人称代名詞強形elle(彼女)。"ne~que~"で「~しか~ない、~だけ~である」。
『私は彼女だけを愛していた』
・je(ジュ)・・「私は」。一人称単数主格の人称代名詞。
・n'aimais(ネメ)・・「(私は)愛していなかった」。否定の副詞ne(~ない)+他動詞aimer(愛する、好む)の三人称単数半過去形。
・qu'elle(ケレ)・・接続詞que+三人称単数女性の人称代名詞強形elle(彼女)。"ne~que~"で「~しか~ない、~だけ~である」。
『彼女だけを愛していた』
・je(ジュ)・・「私は」。一人称単数主格の人称代名詞。
・n'ai(ネ)・・否定の副詞ne(~ない)+英語のhave動詞に当たる助動詞avoirの一人称単数現在形。ここでは過去分詞を伴って複合過去を作っている。
・pas(パ)・・否定の副詞。"ne 動詞 pas"で「~ない」。
・su(スュ)・・他動詞savoir(知っている、分かっている)の過去分詞。ここでは不定詞と共に「~できる能力を備えている、~するすべを心得ている」。
・la(ラ)・・「彼女を」。三人称単数女性、直接目的格の人称代名詞。
・regarder(ルガルデ)・・「~を見る、眺めること」。他動詞の不定詞。"Je n'ai pas su regarder"で「私は見る術を持たなかった」。
『私は彼女を直視できなかった』
・dans(ダン)・・「~の中に」。前置詞。
・les(レ)・・名詞の複数形につく定冠詞。
・yeux(イユー)・・「両目」。男性名詞œil(目、視線、観察眼、見解)の複数形。
《les yeux(レズィユー)》
・de(ドゥ)・・「~の」。前置詞。
・ma(マ)・・「私の」。一人称単数の所有形容詞女性単数形。
・belle(ベル)・・「美女、恋人、君」。女性名詞単数形。形容詞beau(美しい)の女性名詞化。"ma belle"で女性に対する親しみを込めた呼びかけ。
『我が麗しの君の瞳に』
・il y a(イリヤ)・・「~がある、~がいる」。非人称動詞。非人称主語代名詞il+(副詞的)代名詞y(そこに)+英語のhaveっぽい他動詞avoirの三人称単数現在形。
・l'éternité(レテルニテ)・・「永遠」。頭語が母音またはhの単数名詞につく定冠詞l'+女性名詞éternité(永遠、永久、無窮、不滅、非常に長い時間)の単数形。
『永遠がある』
・un(アン)・・男性名詞単数形につく不定冠詞。
・vol(ヴォル)・・「飛行、(飛行機の)便、飛翔、飛翔する群れ」。男性名詞単数形。
・d'hirondelles(ディロンデル)・・「燕の」。前置詞de+女性名詞hirondelle(ツバメ)の複数形。
・pour(プール)・・「~のために」。前置詞。
・me(ム)・・「私を」。一人称単数、目的格の人称代名詞。
・guider(ギデ)・・「案内する、先導すること」。他動詞の不定詞。
『私を導いてくれる燕の群』
・et(エ)・・「そして、~と」。接続詞。
・les(レ)・・名詞の複数形につく定冠詞。
・yeux(イユー)・・「両目」。男性名詞
《les yeux(レズィユー)》
・de(ドゥ)・・「~の」。前置詞。
・ma(マ)・・「私の」。一人称単数の所有形容詞女性単数形。
・belle(ベル)・・「美女、恋人、君」。女性名詞単数形。形容詞
『そして、我が麗しの君の瞳は』
・brillent(ブリイ)・・「(それは)輝く」。自動詞briller(輝く、光る、秀でる、目立つ)の三人称複数現在形。
・à(ア)・・前置詞。ここでは不定詞を伴って「~するほどまで、~するほどの」。
《Brillent à(ブリヤンタ)》 日常会話ならアンシェヌマンして(ブリヤ)みたいになりそうだけど、ここではリエゾンしてる。
・me damner(ム ダネ)・・「私が惚れ込むこと」。他動詞damner(~を地獄に落とす、劫罰に処する)の代名動詞形se damner(地獄に落ちる、(身を滅ぼすほど)愛する、夢中になる)の不定詞。再帰代名詞は一人称単数形。
『我が身を焦がす程に輝いている』
・sacrifié(サクリフィエ)・・「犠牲となる人(男)」。男性名詞単数形。
・sur(スュル)・・「~の上に」。前置詞。
・l'autel(ロテル)・・「祭壇」。頭語が母音またはhの単数名詞につく定冠詞l'+男性名詞autel(祭壇、宗教、教会)の単数形。
・des(デ)・・「~の」。縮約冠詞。前置詞de+名詞の複数形につく定冠詞lesの縮約。
・illusions(イリュズィヨン)・・「幻想(複)」。女性名詞illusion(錯覚、幻覚、幻想、誤った希望、思い違い)の複数形。
《Des illusions(デズィリュズィヨン)》
・perdues(ペルデュ)・・「失われた」。形容詞perdu(失われた、はぐれた、無駄にした)の女性複数形。
『失われた幻想の祭壇に捧げられた犠牲者』
・dans(ダン)・・「~の中に」。前置詞。
・les(レ)・・名詞の複数形につく定冠詞。
・yeux(イユー)・・「両目」。男性名詞œil(目、視線、観察眼、見解)の複数形。
《les yeux(レズィユー)》
・de(ドゥ)・・「~の」。前置詞。
・ma(マ)・・「私の」。一人称単数の所有形容詞女性単数形。
・belle(ベル)・・「美女、恋人、君」。女性名詞単数形。形容詞beau(美しい)の女性名詞化。"ma belle"で女性に対する親しみを込めた呼びかけ。
『我が麗しの君の瞳に』
・il y a(イリヤ)・・「~がある、~がいる」。非人称動詞。非人称主語代名詞il+(副詞的)代名詞y(そこに)+英語のhaveっぽい他動詞avoirの三人称単数現在形。
・l'éternité(レテルニテ)・・「永遠」。頭語が母音またはhの単数名詞につく定冠詞l'+女性名詞éternité(永遠、永久、無窮、不滅、非常に長い時間)の単数形。
『永遠がある』
・un(アン)・・男性名詞単数形につく不定冠詞。
・vol(ヴォル)・・「飛行、(飛行機の)便、飛翔、飛翔する群れ」。男性名詞単数形。
・d'hirondelles(ディロンデル)・・「燕の」。前置詞de+女性名詞hirondelle(ツバメ)の複数形。
・pour(プール)・・「~のために」。前置詞。
・me(ム)・・「私を」。一人称単数、目的格の人称代名詞。
・guider(ギデ)・・「案内する、先導すること」。他動詞の不定詞。
『私を導いてくれる燕の群』
・et(エ)・・「そして、~と」。接続詞。
・les(レ)・・名詞の複数形につく定冠詞。
・yeux(イユー)・・「両目」。男性名詞
《les yeux(レズィユー)》
・de(ドゥ)・・「~の」。前置詞。
・ma(マ)・・「私の」。一人称単数の所有形容詞女性単数形。
・belle(ベル)・・「美女、恋人、君」。女性名詞単数形。形容詞
『そして、我が麗しの君の瞳は』
・brillent(ブリイ)・・「(それは)輝く」。自動詞briller(輝く、光る、秀でる、目立つ)の三人称複数現在形。
・à(ア)・・前置詞。ここでは不定詞を伴って「~するほどまで、~するほどの」。
《Brillent à(ブリヤンタ)》 日常会話ならアンシェヌマンして(ブリヤ)みたいになりそうだけど、ここではリエゾンしてる。
・me damner(ム ダネ)・・「私が惚れ込むこと」。他動詞damner(~を地獄に落とす、劫罰に処する)の代名動詞形se damner(地獄に落ちる、(身を滅ぼすほど)愛する、夢中になる)の不定詞。再帰代名詞は一人称単数形。
『我が身を焦がす程に輝いている』
・sacrifié(サクリフィエ)・・「犠牲となる人(男)」。男性名詞単数形。
・sur(スュル)・・「~の上に」。前置詞。
・l'autel(ロテル)・・「祭壇」。頭語が母音またはhの単数名詞につく定冠詞l'+男性名詞autel(祭壇、宗教、教会)の単数形。
・des(デ)・・「~の」。縮約冠詞。前置詞de+名詞の複数形につく定冠詞lesの縮約。
・illusions(イリュズィヨン)・・「幻想(複)」。女性名詞illusion(錯覚、幻覚、幻想、誤った希望、思い違い)の複数形。
《Des illusions(デズィリュズィヨン)》
・perdues(ペルデュ)・・「失われた」。形容詞perdu(失われた、はぐれた、無駄にした)の女性複数形。
『失われた幻想の祭壇に捧げられた犠牲者』
ランスロー(ランスロット)は選ばれし者だった。
ヴィヴィアーヌ(ヴィヴィアン)の手で完璧な騎士となるよう育てられた彼は、聖杯を見つけ出す宿命にあった。勇敢で、教養があり、欠点のない白い騎士。
欠点のない?ランスロットには一つだけあった。グニェーヴル(グィネヴィア)への愛である。
もしそんなものがあるとしたら、冒涜的な愛だ。グィネヴィアは王妃であり、彼が忠誠を誓った主君アルテュール(アーサー)の伴侶であるのだから。
それ以来、ランスロットは、騎士道の理想とグィネヴィアへの深い愛との間で葛藤させられることになる。
彼は選ぶべきか?どちらか一方を諦めて?
いずれにせよ、この愛は真摯である分だけ強く、彼が聖杯を発見するあらゆる可能性を永遠に取り上げてしまう。
ゆえに、ランスロットは彼の宿命を成し遂げることができない……
彼は本当に痛ましい人物だと、私は思う。普通、人に翼を与え、あるいは望みを叶えてくれる恋という感情が、彼を糾弾し、彼の翼を焼いてしまうのだから。――グィネヴィアは既に他人と結ばれているから、彼はこの愛に生きることができないだけでなく、この愛が、輝かしい聖杯発見への扉を永遠に閉ざしてしまう。
それは、癒す術がない、二重の心の痛みである。
何人にも、完全に定まった運命はない。――ランスロットは聖杯を見つけ出す宿命にあり、それを確信し、また、それにある程度誇りを持っていたかもしれないが、彼のために紡がれていた運命の糸に「結び目」ができてしまった。
この「※註塩粒」、文字通り、思いがけず彼の身に降りかかるこの愛を、私たちの人生の中にある巡り合わせの部分、私たちが選んだ訳ではない出来事ないし出会いのように捉えられるかもしれない。
これらの出来事は、私たちの意に反して人生の流れを方向付けてしまうだろう。
この問題の糸に最初からこれらの結び目が用意されていなければ、彼にいかなる巡り合わせもなければ、そうすると、ランスロットは生まれた時から、この痛みと挫折を生きることを定められていたのだろうか?
それはちょっと眩暈がする。
(Cécile Corbelによる楽曲解説)
※人名等固有名詞は、「ヴィヴィアーヌ(ヴィヴィアン)」のようにフランス語名カナ読みの隣に日本で馴染みのある表記(概ね英語風)を並べ、二度目以降の登場は後者に統一しています。
※註 « grain de sel »。「言葉に含まれるちょっとしたエスプリ(機知、ウイット)」、「自分の意見」、「余計な口出し、お節介」の意味で使われる慣用句。グィネヴィアへの愛は、ランスロットが輝かしい人生を歩むには余計なものであり、しかしこれなくしてランスロットというキャラクターは成り立たない。
ランスロー(ランスロット)が主人公として登場する最初の文学作品は、12世紀終盤の詩人クレティアン・ド・トロワ(Chrétien de Troyes)さんがシャンパーニュ伯夫人マリー(Marie
de France)の依頼によって大半を書き、ゴドフロワ・ド・ラニー(Godefroi de Leigni)さんが引き継いで完結させた"
Lancelot ou le Chevalier de la charrette(ランスロまたは荷車の騎士) "である。
この物語で、ランスロットは連れ去られたグニェーヴル(グィネヴィア)妃を救うため、晒し者にされる罪人でもなければ決して乗ることがない荷車に乗って運ばれる。そんな屈辱を耐え忍び、王妃のためとあらば如何なる危険も困難も物ともしない。騎士道を歩み、深く敬愛するただ一人の女性に忠義を尽くす。強くてカッコいい最高の騎士である。
ゆえにモテる。女という女にモテる。騎馬試合での彼の戦いぶりを見ていたお嬢さん方が、「あんなに素敵過ぎる殿方だもの。私たち如きをお嫁にしてくれるなんてありっこないわ。でもあの方を知ってしまえば、どうして他の男となんて結婚できるものですか」みたいなこと考え出すレベルでモテる。しかし、当のランスロットは、決して己のものとはならない王妃に操を立てて、如何なる女性の誘惑をも撥ね退ける。なんだこいつ、いけ好かねぇ。
現代フランス語で「聖杯」を意味するグラアル(Graal)とは、元々1181年以降に書かれた" Perceval ou le Conte
du Graal(ペルスヴァルまたはグラアルの物語) "における重要アイテムだった。ペルスヴァル(パーシヴァル)は旅の途中で不思議な城とグラアルに出会っただけで、それを探索していた訳ではない。1170年代後半から80年代初め頃に書かれた"
Lancelot ou le Chevalier de la charrette(ランスロまたは荷車の騎士) "には、勿論こんな不思議な器は全く出て来ない。
余談だが、クレティアン・ド・トロワさんの死によって未完に終わった" le Conte du Graal(グラアルの物語) "とは違い、" le Chevalier de la charrette(荷車の騎士) "は、途中で作者が執筆を止めている。彼は、当時のパトロンだったシャンパーニュ伯夫人のために宮廷風恋愛の物語を書いてたけど、「男女の正しい愛の形は結婚でござる。不倫の恋なんぞ書きたくないでござる」ってなったんじゃね?とも言われている。
原作者がどう思っていたかはともかく、彼の書いたランスロットのキャラクターはウケた。グラアルの神秘性もめっちゃウケた。なのでこれらの物語の設定を下敷きに、めちゃくちゃ創作が盛り上がった。
ぎりぎり12世紀中、あるいは13世紀の頭には、ロベール・ド・ボロン(Robert de Boron)さんが" Joseph d'Arimathie
(Estoire dou Graal) {アリマタヤのヨセフ(聖杯の物語)} "で、グラアル(Graal)とはキリストの聖遺物と定義した。
13世紀初期から半ばには、" Lancelot-Graal(ランスロ聖杯) "とも呼ばれる散文集で、聖杯の由来、若き日のマーリンとアーサー、ランスロットと円卓の騎士たちの冒険にグィネヴィアとの不義の恋、聖杯探索、アーサー王の死が一連の物語として書かれる。
グラアル(Graal)とは、最後の晩餐で使われた小さな器で、キリストの処刑の際に脇腹から流れる血を受けた器である。それをアリマタヤのヨセフとその息子ヨセフスがブリテンに持ち込んだ。んでもって、ヨセフの子孫が今も聖杯を管理している。当代の守護者はペレス王(漁夫王)である。円卓の騎士たちは聖杯を求めて旅に出る。
ある時、ペレス王の聖杯城にランスロットが訪れた。彼はそこで、王の娘エレーヌ(エレイン)と褥を共にする。王の侍女ブリザーヌに薬を飲まされた彼は、王女をグィネヴィア妃だと思い込み、一夜の過ちを犯してしまう。
ペレス王には、グィネヴィア以外の女性に決して靡かない彼をこんな手段で陥れねばならない理由があった。ランスロットがエレインに産ませた子こそが、父よりも優れて非の打ちどころのない騎士となり、聖杯に辿り着くと予言があったのだ。実際、息子ガラアド(ガラハッド)は、パーシヴァルとボオール(ボールス)と共にそれを成し遂げ、ガラハッドだけが聖杯によって天に召される。
ランスロットは完璧に近い騎士であるが、グィネヴィアへの愛を捨てられない。真に清らかな騎士ではない彼は、決して聖杯に至ることはできない。
クレティアン・ド・トロワさんが聞いたら「知らん…何それ…」て言いそう。
何だろう。ランスロットが人気過ぎて、どうにかしてすっごいアイテム、グラアルに絡めたかったけど、「聖杯」の格も上がり過ぎて「不倫騎士って聖杯に相応しくなくね?」ってことで逆にランスロットが下げられたみたいな?
これとは別に、" Perceval ou le Conte du Graal(ペルスヴァルまたはグラアルの物語) "の続編として、元の主人公であるパーシヴァルが聖杯に辿り着くヴァージョンもあるけど、円卓の騎士たちが聖杯を求め、ランスロットの息子ガラハッドが成功する物語の筋は、15世紀にトマス・マロリーさんが(本文は英語で)書いた"le
morte Darthur/Le Morte d'Arthur(アーサー王の死)"によって、更に不動のものとなったみたい。
ついでに言えば、13世紀初期にドイツのウルリヒ・フォン・ツァツィクホーフェン(Ulrich von Zatzikhoven)さんに書かれた"Lanzelet"には、ゲノフェル(グィネヴィア)への不義の愛など持ち合わせず、普通に別の女性と恋に落ちるランツェレト(ランスロット)が描かれているとか。これが今は失われたフランス語文献を元に書かれたという話が本当なら、かつて、全く違うランスロット像が存在し、普及していたかもしれない。
現在私たちが知る彼は、細かい設定や性格がどう違おうと、絶対にグィネヴィアへの愛とは切り離せないキャラクターだけれども。強過ぎたんだよ!クレティアン・ド・トロワ版ランスローは!
ちなみに、このセシルさんの" Graal "で序文を書いているピエール・ショースさんは、「後からガラハッドが付け足されたのを残念に思ってしまいそう。彼、完璧過ぎて私たちと同一視できないもん。本当の心の純粋さってのは、決して諦めずに自分の弱さに打ち克つことが本質でしょうが」みたいなことを仰っている。
この歌のランスロットは、彼の強さ、苛烈さを潜め、ただ己の運命と愛しい人を胸に内省している。彼の二つ名「湖のランスロット」を思わせるような静かな曲である。時折強めの漣が立ち、湖面が煌めきつつも。
CDブックはいいぞ。セシルさんご本人による挿絵がすごく美しいぞ。こちらの公式ホームページ通販で買えるぞ。
参考・引用資料
1.『ロワイヤル仏和中辞典 第2版』(旺文社 2005)
2." CNRTL Lexicographie " https://www.cnrtl.fr/definition/
3.『フランス中世文学集2 愛と剣と』(白水社 1993 第3刷)
4.『フランス中世文学集4 奇蹟と愛と』(白水社 1996)
5.『アーサー王神話大事典』(原書房 2018)
6.『アーサー王物語 Ⅳ』Kindle版(筑摩書房 2020)
ネイティブのフランス語にボロ耳の日本人が無理矢理カタカナ読みを当てつつ訳したらこうなった。
訳にセンスがないのも、カナが発音とかけ離れてるのも仕様です(が、明らかな誤訳があれば指摘プリーズ)。
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