Elisabetha フランス語メモ
Songbook vol.2日本盤にもボーナストラックで入っています。
vol.3では歌の内容に関する解説付。
魔女裁判まじ怖い。
※動詞の法は、特に断りがない限り直説法です。
・quand(カン)・・「〜の時、〜する時」。接続詞。
・le(ル)・・男性名詞単数形につく定冠詞。
・jour(ジュール)・・「1日、昼」。男性名詞単数形。
・s'achève(サシェヴ)・・「(それが)終わる」。他動詞achever(なし終える)の代名動詞形s'achever(終わる)の三人称単数現在形。
・sur(スュル)・・「〜で」。前置詞。
上から夜の帳が下りてくる・・みたいなイメージ?
・le(ル)・・男性名詞単数形につく定冠詞。
・monde(モーンド)・・「世界」。男性名詞単数形。
・ici-bas(イスィバ)・・「この世に、現世に」。副詞。
『この世に昼の終わりが訪れる時』
・quand(カン)・・「〜の時、〜する時」。接続詞。
・la(ラ)・・女性名詞単数形につく定冠詞。
・lune(リュンヌ)・・「月」。女性名詞単数形。
・est(エ)「(それは)〜だ」。英語のbe動詞に当たる自動詞êtreの三人称単数現在形。
・ronde(ローンド)・・「丸い」。形容詞rondの女性単数形。
『月が満ちる時』
・il y a(イリヤ)・・「〜がある、〜がいる」。非人称動詞。非人称主語代名詞il+(副詞的)代名詞y(そこに)+英語のhaveっぽい他動詞avoirの三人称単数現在形。
・des(デ)・・名詞の複数形につく不定冠詞。
・ombres(オーンブル)・・「闇」。女性名詞ombre(影)の複数形。
〔des ombres〕(デゾーンブル)
・mêlées(メレ)・・「混ざった」。他動詞mêler(混ぜる、混ぜ合わせる)の過去分詞。女性複数形。ombresにかかる。
・à(ア)・・「〜に」。前置詞。
・mes(メ)・・「私の」。一人称単数の所有形容詞。複数形。
・pas(パ)・・「歩み(複)」。単複同形の男性名詞。この場合は複数形。"à pas de〜"で「〜の足取り」。
・des(デ)・・「〜の」。縮約冠詞。前置詞de+名詞の複数形につく定冠詞lesの縮約。
・tapis(タピ)・・「絨毯(複)」。単複同形の男性名詞。この場合は複数形。
・de(ドゥ)・・「〜の」。前置詞。
・brume(ブリュム)・・「霧」。女性名詞単数形。
『霧の絨毯を行く私の足どりに 紛れる闇がある』
・on(オン)・・「人は」。不特定の人を指す代名詞。動詞は三人称単数形をとる。
・dit(ディ)・・「(それは)言う」。他動詞dire{(人に)〜を言う}の三人称単数現在形。
・que(ク)・・「〜ということを」。接続詞。
・je(ジュ)・・「私は」。一人称単数の人称代名詞主格。
・serai(スレ)英語のbe動詞に当たる助動詞êtreの三人称単数単純未来形。ここでは他動詞の過去分詞を伴って受動態を作っている。
・pendue(パーンデュ)・・他動詞pendre(吊るす、絞首刑にする)の過去分詞。女性単数形。"je serai pendue"で「私は絞首刑にされるだろう」。「私」は女性。
・avant(アヴァン)・・「〜より前に、〜までに」。前置詞。
・septembre(セプターンブル)・・「9月」。男性名詞。
『私は9月までに吊るされるのだと 人は言う』
・on(オン)・・「人は」。不特定の人を指す代名詞。動詞は三人称単数形をとる。
・dit(ディ)・・「(それは)言う」。他動詞
・mon(モン)・・「私の」。一人称単数の所有形容詞。男性単数または母音かhで始まる女性単数の名詞につく。
・âme(アーム)・・「魂、心」。女性名詞単数形。
〔mon âme〕(モナーム)
・perdue(ペルデュ)・・「失われた、道に迷った、堕落した」。他動詞perdre(〜を失う、失くす)の過去分詞。女性単数形。
「魂が堕落し、天使たちを失った」と人々が言ったのか、「堕落した魂は天使たちを失った」と人々が言ったのか・・
・privée(プリヴェ)・・「奪われた、失った」。他動詞priver(〜を奪う)の過去分詞。女性単数形。
・des(デ)・・「〜を」。縮約冠詞。前置詞de+名詞の複数形につく定冠詞lesの縮約。
・anges(アーンジュ)・・「天使たち」。男性名詞
〔des anges〕(デザーンジュ)
『人は言う 迷える私の魂は 天使たち(の加護)を失ったのだと』
・Elisabetha(エリザベータ)・・「エリザベータ」。女性固有名詞。人名。
・Elisabetha(エリザベータ)
『エリザベータよ エリザベータ』
・quand(カン)・・「〜の時、〜する時」。接続詞。
・la(ラ)・・女性名詞単数形につく定冠詞。
・nuit(ニュイ)・・「夜」。女性名詞単数形。
・s'achève(サシェヴ)・・「(それが)終わる」。他動詞achever(なし終える)の代名動詞形s'achever(終わる)の三人称単数現在形。
・dans(ダン)・・「〜に」。前置詞。
牢の中に朝日が差し込んでくるイメージ?
・la(ラ)・・女性名詞単数形につく定冠詞。
・cage(カージュ)・・「檻、牢」。女性名詞単数形。
・où(ウー)・・「〜するところの(場所)」。関係代名詞。
・je(ジュ)・・「私は」。一人称単数の人称代名詞主格。
・dors(ドール)・・「(私は)眠る」。自動詞dormir(眠る)の一人称単数現在形。
『私の眠る牢に 夜の終わりが訪れる時』
・quand(カン)・・「〜の時、〜する時」。接続詞。
・le(ル)・・男性名詞単数形につく定冠詞。
・soleil(ソレイユ)・・「太陽」。男性名詞単数形。
・monte(モントゥ)「(それは)昇る」。自動詞
『陽が昇る時』
・il y a(イリヤ)・・「〜がある、〜がいる」。非人称動詞。非人称主語代名詞il+(副詞的)代名詞y(そこに)+英語のhaveっぽい他動詞avoirの三人称単数現在形。
・des(デ)・・名詞の複数形につく不定冠詞。
・hommes(オム)・・「人々」。男性名詞homme(人間、男)の複数形。
〔des hommes〕(デゾム)
・qui(キ)・・「〜するところの」。関係代名詞。
・me(ム)・・「私を」。一人称単数の目的語代名詞。。
・montrent(モントラン)「(それらは)示す」。他動詞
・du(デュ)・・「〜で」。縮約冠詞。前置詞de+男性名詞単数形につく定冠詞leの縮約。
・doigt(ドワ)・・「指」。男性名詞単数形。"montrer 〜 du doigt"で「〜を指差す、〜を非難する」。
・qui(キ)・・「〜するところの」。関係代名詞。
・hurlent(ユルラン)「(それらは)喚く」。自動詞
・à(ア)・・「〜に対して」。前置詞。
〔hurlent à〕(ユルランタ)
・la(ラ)・・女性名詞単数形につく定冠詞。
・honte(オーント)・・「恥、恥辱」。女性名詞単数形。
『私を指差し 恥知らずと喚き立てる人々がいる』
・on(オン)・・「人は」。不特定の人を指す代名詞。動詞は三人称単数形をとる。
・dit(ディ)・・「(それは)言う」。他動詞
・que(ク)・・「〜ということを」。接続詞。
・j'ordonne(ジョルドヌ)・・「私は命じる」。一人称単数の人称代名詞je(私は)+他動詞ordonner(命じる)の一人称単数現在形。
・au(オ)・・「〜に」。縮約冠詞。前置詞à+男性名詞単数形につく定冠詞leの縮約。
・ciel(スィエル)・・「空、天」。男性名詞単数形。
・quand(カン)・・「〜の時、〜する時」。接続詞。
・la(ラ)・・女性名詞単数形につく定冠詞。
・pluie(プリュイ)・・「雨」。女性名詞単数形。
・tombe(トンブ)「(それは)降る」。自動詞
『雨が降るのは 私が空に命じるせいだと 人は言う』
・on(オン)・・「人は」。不特定の人を指す代名詞。動詞は三人称単数形をとる。
・dit(ディ)・・「(それは)言う」。他動詞
・je(ジュ)・・「私は」。一人称単数の人称代名詞主格。
・suis(スュイ)・・「(私は)〜だ」。英語のbe動詞に当たる自動詞êtreの一人称単数現在形。
・le(ル)・・男性名詞単数形につく定冠詞。
・mal(マル)・・「悪、災い」。男性名詞単数形。
『私が災厄をなす者だと 人は言う』
・je(ジュ)・・「私は」。一人称単数の人称代名詞主格。
・suis(スュイ)・・「(私は)〜だ」。英語のbe動詞に当たる自動詞
・la(ラ)・・女性名詞単数形につく定冠詞。
・sombre(ソーンブル)・・「暗い、陰鬱な、不吉な」。形容詞の単数形(男女同形)。ここでは冠詞をつけて女性名詞化。
『私が不吉だと』
・Elisabetha(エリザベータ)・・「エリザベータ」。女性固有名詞。人名。
・Elisabetha(エリザベータ)
『エリザベータよ エリザベータ・・』
作詞作曲セシルさん。
1692年、マサチューセッツ州の小さな村セイラムにおいて、多くの人々が呪術を行ったとして有罪判決を受けた。わけの分からない言葉を呟き、身を潜め、不気味に徘徊する少女たちの証言によって。
執拗な糾弾が続く中で、周辺の教区では300人もの人々が逮捕され、裁判にかけられた。魔女や魔男と疑われた多くの人々が監獄に囚われ、拷問を受け、そのうちの何人かは絞首刑に処されさえした。
過熱化するピューリタニズム、悪魔崇拝、集団ヒステリー、近隣の先住民族らのシャーマニズム・・あらゆるものが混雑する中、農民たちの多くは呪われた村から逃げ出し、収穫は放棄された。
容疑者の中に、エリザベス・プロクターという女性がいた。彼女は拘留、審理の末、奇跡的に無罪となった。
この歌は彼女にインスパイアされて作られた、とのこと。
アメリカ史上最悪の魔女狩り事件。この衝撃的な出来事は、アーサー・ミラーの『るつぼ』他、様々な文学作品の題材ともなった。
エリザベス・バセット=プロクター{Elizabeth (Bassett) Proctor}は、1652年にマサチューセッツ州リン(Lynn)に生まれ、1674年にセイラムに住む20才年上のジョン・プロクターと結婚した、ごく普通の主婦である。
村に吹き荒れる魔女狩りの嵐の中、彼女は1692年3月26日に最初の告発を受けた。多くの嘆願書と、容疑を否定する多くの証言にも拘らず、8月5日、彼女は夫ジョンと共に有罪とされ、死刑判決を受ける。
ジョンは8月19日に処刑されるが、この時妊娠していたエリザベスは出産までの執行猶予を与えられた。翌93年1月27日、彼女は男の子を出産する。この子はその父親と同じくジョンと名付けられた。法廷の判断により、出産後も彼女に対する絞首刑の執行は延期された。
同年5月、事態は急展開を見せる。多くの人々が確たる証拠もなく有罪とされている事実を知ったマサチューセッツ州知事フィリップス氏より、157人を解放するよう命令が下された。エリザベスの家族は、彼女やジョンが収監されていた間の食費と部屋賃、処刑にかかった費用を支払わなければならなかったが、ともあれ彼女は生きて自由の身となる。
しかし、エリザベスと夫の財産は没収されたまま戻らなかった。遺言検認裁判所に従って、彼女の手に再婚のための持参金が渡されたのが97年4月19日、マサチューセッツ下院の議決によって彼女の有罪が覆され、名誉の回復がなされたのは、1703年7月のことである。
1699年9月、エリザベスは故郷リンにてダニエル・リチャーズと再婚している。
この事件に関しては、Wikipedia日本語版にも「セイラム魔女裁判」として項目があります。そこから英語版'Salem witch trials'に行くと、それはそれは詳しく事件の経緯が説明されています。'Elizabeth Proctor'の項目まであるもんだから、↑はそれのほぼ丸写し編集です。
この不幸な女性や他の『魔女』とされて生き延びた人々が、その後の人生を幸せに過ごしたと信じたい・・
日本語で詳しいサイト様なら、↓をおすすめ。
『Barbaroi! 野次馬小屋 エッセイ セーレムの魔女裁判』
アイコン素材、背景画像を加工の上お借りしています↑
ライン、アイコン素材をお借りしています↑
参考資料
・『ロワイヤル仏和中辞典 第2版』(旺文社 2005)
・"Wikipedia" 「セイラム魔女裁判」、'Salem witch trials'、'Elizabeth Proctor'の項目
・『Barbaroi!』 http://web.kyoto-inet.or.jp/people/tiakio/index.html
ネイティブのフランス語にボロ耳の日本人が無理矢理カタカナ読みを当てつつ訳したらこうなった。
訳とか解説とかおかしなところはそいつのせいだよ!
このページはあくまで"CECILE CORBEL Song Book vol.3"買った人向け(?)、自己満足なメモ書きであって、
著作権侵害の意図はないけど・・怒られたらすぐ消します。