あとがき 〜ネット版菫色の翡翠〜



 どうも、君影です。駄文が嫌いな人は読まなくていいです。
 そんな人はそもそも見てない?そりゃそうだ。

 本編『傍観神話』(以下『傍観』)が完結してないのに、またしても外伝。しかも、これまた紙の本にすると120頁越えの長編。それも、本編では超脇役な人が主人公。三拍子揃って駄目駄目ですが、とにかく完結。とりあえず完結。

 私が把握している限り、「外伝なんか後回しにしてさっさと本編書かんかい!」という意見よりも、「外伝の方が面白いじゃん!」という、嬉しいのか悲しいのか微妙な意見の方が多数を占めている感じなのがまた何とも微妙ですが(日本語壊滅)。

 とにかく読者様はカミサマです。

 2章でしばらく止まってたものの、本編V巻を出したら、どうしてもジェイドの話を見て貰いたくなりまして。あの巻に『菫の佳人』を載せた理由を知って貰いたくて、本編後回しで仕上げてみました。どうせしばらく『そうさく畑』もないし。

 それでは以下、『菫色の翡翠』(以下『菫』)について語ります。



 ジァヴの人生を変えた事件は、世界で起こる様々な出来事の内の一つ。

 彼女が全てを失っても、天が落ちてくる訳じゃなし。深い悲しみに沈んでいる時も、どこか別の場所では、知らない誰かが何気ない日常を過ごしている。

 そんな普通の女の子が、悲しみにけりをつけ、新たな一歩を踏み出すという、まぁこう言ってしまえばありきたりな話。

 あとがきから先に読む人いたら、たぶんこれだけで終わってしまいますね。

 時間軸としては、もう一つの外伝『黒き風の留まる時』(以下『黒き風』)の続きで、『傍観』の前になる話です。

 神秘と世俗が渾然一体となった世界を舞台とした、『黒き風』が神秘寄りの物語なら、『菫』はめちゃくちゃ世俗寄り。いやぁ、楽しかったです。どいつもこいつも所帯じみてて。

 ちなみに、マクニー・ツァイセン氏が書いた作品がこちらになります。

 世界史に詳しい方がいらしたら、色々突っ込みたいかもしれませんが、作者が自分で突っ込んでるので堪えて下さい。

 「何で19世紀フランスの服が出て来るのに兵器は15世紀?しかも弩連射技術は中国のだし!」とか、「フランスと言えばカフェ!紅茶はイギリスでしょ!しかもその淹れ方はロシアだよ!」とかとかいっぱい。

 シノアはイメージだけケルト風で後はとってもアバウトな国だし、琺夜はフランス風なのは間違いないけど13〜19世紀の色々を切り刻んでミックスした感じだし、無茶苦茶なのは承知の上。

 そんなこんなで腹が立った時は、魔法の一言、「ファンタジーだし!」を唱えて乗り切って下さい。



 しかし、メンドクサイですね。ハイパーテキストマークアップランゲージ君は。え?素直にHTMLって言えよ?失礼しました。

 ルビを表示させるのが面倒なばっかりに2章までひらがな多めだったのに、3章以降、『ひらがな規定』を考える方が面倒臭くなって、結局ルビだらけ。

 ゲール語のムリヤリカタカナルビも統一が取れてなかったり、英数字と漢数字がごたまぜだったり、おそらく誤字脱字だらけだったり、そういうところはまだまだ未完成ですが、もう誤字脱字以外は直すのやめよっかな〜とか思案中。

 いずれ紙の本にした時には、全部直すつもりですし。

 いかん。あとがきってゆーより愚痴になってきた。

 ここまで読んで下さって本当にありがとうございました。





 06.09.21 Fin.