Istoria〜Musa〜 ギリシア語メモ3.Terpsichora

Τερψιχόρα

合唱と舞踊
リラを奏で 舞い踊る女神

こちらのサイトでムーサ九柱の図像を見ることができます。

 ちょっと文語的かも。やっぱり志方さんのδは[ð](ザ、ズィ、ズ、ゼ、ゾ)ではなく[d](ダ、ディ、デュ、デ、ド)ですね。置き換えてお読み下さい。
※動詞の相(アスペクト)は、「アオリスト相」とか「完了相」とか書いてない限り継続相、態(ヴォイス)は特に断りがない限り能動態です。

παίξεクセ)・・「(君が)演奏しろ」。動詞παίζω ゾ(自:遊ぶ、はしゃぐ/他:〜を演奏する)の能動アオリスト形έπαιξαペクサの命令法単数形。
※ギリシア語の命令法は、単複の区別はあるが二人称のみ。時制も表さず、話し手が命じる動作をどのように捉えているかということで継続相とアオリスト相を使い分ける。この場合の命令法アオリスト相は、話し手が「演奏が始まって終わるまで」を意識して、「さあ、弾いて!」と言っている・・ということでいいのかな?
όμορφουςモルフュス)・・「美しい」。形容詞όμορφοςモルフォス(美しい)の男性複数対格形。
ήχουςフス)・・「調べを」。男性名詞ήχοςホス(音、音声)の複数対格。
με(メ)・・「〜で、〜をもって」。対格につく前置詞。
τη(ティ)・・女性名詞単数対格につく定冠詞。
λύραラ)・・「リラ(で)」。女性名詞λύρα ラ(リラ)の単数主格か対格。ここでは対格。
※古典的なリラ(リュラー)は、小さな共鳴胴から伸びる2本の腕に渡した横木に弦を張った竪琴。だいたい4弦か7弦で、西洋絵画でよく天使が持ってるやつ。共鳴胴の大きなキタラなども総称して「リラ」と言う場合がある。

『リラもて奏でよ 美しい調べを』

εξύμνησε(エクスィムニセ)・・「(君が)讃えろ」。他動詞εξυμνώエクスィム(賞賛する、賛美する)の命令法アオリスト相単数形。
※ここもアオリスト相の命令。ニュアンスとしては「讃え続けなさい」ではなく「さあ、讃えなさい」かな。
τον(トン)・・男性名詞単数対格につく定冠詞。
χορό(ホ)・・「舞踊を」。男性名詞χορός(ダンス、舞踊)の単数対格。
της(ティス)・・女性名詞単数属格につく定冠詞。
φλόγας(フューガス)・・「炎の」。女性名詞φλόγαフューガ(火炎、情熱)の単数属格。

τον(トン)・・男性名詞単数対格につく定冠詞。
ρυθμό(リ)・・「律動を」。男性名詞ρυθμόςリ ス (律動、リズム、テンポ、拍子)の単数対格。
της(ティス)・・女性名詞単数属格につく定冠詞。
ψυχής(プスィス)・・「魂の」。女性名詞ψυχήプスィ(精神、魂)の単数属格。
ψυχήは古典読みで「プシューケー」。ギリシア神話にこの名前を持つ美少女が登場する。愛の矢で恋心を操るエロス(エロース)君が、うっかり恋に落ちるお相手。いつも他人に振りまいている苦悩とか切なさとか諸々を自ら味わう羽目になる。うんたらかんたらでハッピーエンド。「愛」は「魂」と結びついてこそ「喜び」を生むそうな。

『讃えよ 炎の舞踊を 魂の律動を』

για(ヤ)・・「〜のゆえに」。"for"。対格と共に用いる前置詞。
 同形で「いざ!」という間投詞にもなるので、歌の中ではこちらの意味も込めて繰り返しているのかもしれない。
τα(タ)・・中性名詞複数主格あるいは対格につく定冠詞。
παθιασμένα(パスィアズナ)・・「熱烈な」。他動詞として「(苦痛、災難)を受ける、(病気、怪我)を患う」の意味を持つπαθαίνωパ ス ェ ノの受動分詞παθιασμένοςパ ス ィ ア ズ ノ ス(病んでいる、熱に浮かされた)の中性複数主格あるいは対格形。
αισθήματα(エススィマタ)・・「気持ちを」。中性名詞αίσθημα ス ス ィ マ(感覚、気持ち、感情)の複数主格か対格。この場合は対格。
τις(ティス)・・女性名詞複数対格につく定冠詞。
μυστικές(ミスティス)・・「秘密の」。形容詞μυστικόςミ ス テ ィ (秘密の、内緒の)の女性複数主格形か対格形。
ευχές(エフヒェス)・・「願いを」。女性名詞ευχήエ フ ヒ ィ(心からの願い、祈り)の複数主格か対格。ここでは対格。

『熱い想いを 秘めた願いを』

※枠内、バックコーラスで繰り返しています。

για(ヤ)・・「〜のゆえに」。"for"。対格と共に用いる前置詞。
τα(タ)・・中性名詞複数主格あるいは対格につく定冠詞。
παθιασμένα(パスィアズナ)・・「熱烈な」。他動詞として「(苦痛、災難)を受ける、(病気、怪我)を患う」の意味を持つπαθαίνωパ ス ェ ノの受動分詞παθιασμένοςパ ス ィ ア ズ ノ ス(病んでいる、熱に浮かされた)の中性複数主格あるいは対格形。
για(ヤ)
τα(タ)
παθιασμένα(パスィアズナ)
※どうもαισθήματαとは聴こえない。

τις(ティス)・・女性名詞複数対格につく定冠詞。
μυστικές(ミスティス)・・「秘密の」。形容詞μυστικόςミ ス テ ィ (秘密の、内緒の)の女性複数主格形か対格形。
ευχές(エフヒェス)・・「願いを」。女性名詞ευχήエ フ ヒ ィ(心からの願い、祈り)の複数主格か対格。ここでは対格。

『熱い(想い)を 秘めた願いを込めて』

όλαオーラ)・・「全てを」。複数形のみの中性名詞όλαオー{形容詞όλοςオーロス(全ての)の名詞化}の主格か対格。この場合は対格。
στον(スン)・・「〜の中の」。前置詞σε(幅広くat in onの意味を持つ)と定冠詞τονト ン(男性名詞単数対格につく)の省略形。
κόσμοズモ)・・「世上を」。男性名詞κόσμοςズモス(宇宙、世界、世間)の単数対格。

『世上の全てを』

※枠内の単語をバックコーラスで繰り返してる・・かなぁ?

τραγούδα(トラザ)・・「(あなたが)歌え」。自動詞τραγουδώト ラ グ (歌う)の命令法単数形。
※今度は継続相の命令法・・だよな?この場合は進行中の動作?既に演奏したり讃えたりしてるところにもう一押し、「もっと歌おう〜声を張り上げて〜♪」なニュアンス?
 ・・あれ?別形
τραγουδάω(トラグザオ)の活用だったら、もしかしてここもアオリスト相の命令法になるの?どっちでも日本語訳変わらないけど。

『歌え』

ύφανεファネ)・・「(君が)織りなせ」。他動詞υφαίνωフ ェ(織る、織りなす)の能動アオリスト形ύφανα フ ァ ナの命令法単数形。また命令法アオリスト相。
τον(トン)・・男性名詞単数対格につく定冠詞。
ήχοホ)・・「音を」。男性名詞ήχος ホ ス(音、音声)の単数対格形。
την(ティン)・・女性名詞単数対格につく定冠詞。
επαναλαμβανόμενη(エパナラムヴァメニ)・・「繰り返される」。他動詞επαναλαμβάνωエ パ ナ ラ ム ヴ ァ ノ(再開する、反復する、復唱する)の受動(現在)分詞επαναλαμβανόμενοςエ パ ナ ラ ム ヴ ァ  メ ノ ス(繰り返し起きる)の女性単数対格形。
※この単語はカサレウザ(純正語)由来。とても文語的。普通、受動分詞の尻尾はμένοςであって、όμενοςは滅多にない。
προσευχή(プロセフヒィ)・・「祈りを」。女性名詞προσευχήプ ロ セ フ ヒ ィ(祈り、祈祷)の単数主格か対格。ここでは対格。

τραγούδι(トラズィ)・・「歌よ!」。中性名詞τραγούδιト ラ  ズ ィ(歌)の(単数)呼格。

γίνεイィネ)・・「(君は)〜になれ」。中・受動態(異態)動詞γίνομαιイ ィ ノ メ(生じる、起こる、〜になる)の受動アオリスト形έγινα ギ ナの命令法単数形。
※ここの命令法アオリスト相は、瞬間的な「さあ、今!」というニュアンスが分かり易いかもしれない。
έναーナ)・・基数詞(1、一つ)あるいは不定冠詞ένας ナ スの中性主格か対格。ここでは対格。
μεγάλο(メロ)・・「大きな」。形容詞μεγάλοςメ  ロ ス(大きい、巨大な、偉大な)の中性単数主格形か対格形。
κύμαマ)・・「うねりに」。中性名詞κύμα マ(波、波状のもの、うねり)の単数主格か対格。ここでは対格。

『音を 繰り返される祈りを織り成して 歌よ 一つの大きなうねりとなれ』

κοίταタ)・・「(君は)見ろ」。他動詞κοιτάζωキ  ー ゾ(見る、見つめる)の別形κοιτάωキ  ー オの命令法継続相単数形。あるいはこれまた別形κοιτώキ の命令法アオリスト相単数形・・どっちだ?やっぱり日本語訳は変わらんけど。
προς(プス)・・「〜の方を」。対格につく前置詞。
τον(トン)・・男性名詞単数対格につく定冠詞。
ουρανό(ウラノー)・・「空を」。男性名詞ουρανόςウ ラ  ス(空)の単数対格。

με(メ)・・「〜で、〜をもって」。対格につく前置詞。
ευλύγιστα(エヴギスタ)・・「しなやかな」。形容詞ευλύγιστοςエ ヴ ギ ス ト ス(しなやかな、柔軟な)の中性主格形か対格形。
χέριαヒィエリア)・・「両手を」。中性名詞χέριヒ ィ エ(手、腕、掌。上肢部をゆるっと指す言葉)の複数主格か対格。ここでは対格。

πάρταルタ)・・「(君が)取れ」。他動詞παίρνω ル ノ(取る)の能動アオリスト形πάρω ロの命令法単数形πάρτε ル テと定冠詞τα(中性名詞複数主格か対格につく)の省略形・・だと思う。
※命令法アオリスト相。παίρνωは幅広い意味があるから、「さあ、手に入れなさい」とか「さあ、奪いなさい」とか「さあ、抱きしめなさい」とか色々訳せる。・・なんでこんなに不規則動詞ばっかりなんだ。
όλαオーラ)・・「全てを」。複数形のみの中性名詞όλαオー{形容詞όλοςオーロス(全ての)の名詞化}の主格か対格。この場合は対格。
στον(スン)・・「〜の中の」。前置詞σε(幅広くat in onの意味を持つ)と定冠詞τονト ン(男性名詞単数対格につく)の省略形。
κόσμοズモ)・・「世上を」。男性名詞κόσμοςズモス(宇宙、世界、世間)の単数対格。
όλαオーラ)
στον(スン)
κόσμοズモ)

『空を見上げ しなやかな両腕で 世上の全てを包み込め』

τα(タ)・・中性名詞複数主格か対格につく定冠詞。
πόδιαズィア)・・「両足は」。中性名詞πόδι ズ ィ(足、脚)の複数主格か対格。この場合は主格。
που(プ)・・「するところの」。"that"。関係代名詞。
πατάνε(パーネ)・・「(それらは)踏む」。他動詞πατώパ (踏む)の別形πατάωパ  オの直説法現在三人称複数形。
το(ト)・・中性名詞単数主格か対格につく定冠詞。
χώμαーマ)・・「大地を」。中性名詞χώμα ー マ(土、地面)の単数主格か対格。ここでは対格。
είναιイーネ)・・「(それらは)〜だ」。連辞動詞είμαι ー メ(存在する、〜だ:be動詞的なもの)の直説法三人称単数もしくは複数現在形。ここでは複数現在形。
γεμάτα(イェタ)・・対格につく形容詞γεμάτοςイ ェ ー ト ス(〜でいっぱいの、満ちた)の女性単数対格形。
ζωή(ゾー)・・「生命を」。女性名詞ζωή(命、生命、寿命)の単数主格か対格。ここでは対格。
τα(タ)
πόδιαズィア)
που(プ)
πατάνε(パーネ)
το(ト)
χώμαーマ)

『大地を踏む両足は 生命(力)に満ちている』

παίξεクセ)・・「(君が)演奏しろ」。動詞παίζω ゾ(自:遊ぶ、はしゃぐ/他:〜を演奏する)の命令法アオリスト相単数形。
όμορφουςモルフュス)・・「美しい」。形容詞όμορφοςモルフォス(美しい)の男性複数対格形。
ήχουςフス)・・「調べを」。男性名詞ήχοςホス(音、音声)の複数対格。
με(メ)・・「〜で、〜をもって」。対格につく前置詞。
τη(ティ)・・女性名詞単数対格につく定冠詞。
λύραラ)・・「リラ(で)」。女性名詞λύρα ラ(リラ)の単数主格か対格。ここでは対格。
εξύμνησε(エクスィムニセ)・・「(君が)讃えろ」。他動詞εξυμνώエクスィム(賞賛する、賛美する)の命令法アオリスト相単数形。

『リラもて奏でよ 美しい調べを 讃えよ』

ώ(オー)・・「おお」。間投詞。

φανταχτερά(ファンダフテ)・・「派手な」。形容詞φανταχτερόςフ ァ ン ダ フ テ (派手な、けばけばしい)の中性複数主格形か対格形。
ρούχαハ)・・「衣服が」。複数形の中性名詞ρούχα ハ(服)の主格か対格。ここでは主格。

που(プ)・・「するところの」。"that"。関係代名詞。
χορεύουν(ホヴン)・・「(それらは)踊る」。自動詞χορεύωホ  ヴ ォ(踊る、揺れる)の直説法現在三人称複数形。
τρελά(トレ)・・「狂おしく」。形容詞τρελόςト レ  ス(気の狂った、熱狂した)の中性複数主格形か対格形。
πιο(ピオ)・・「より、もっと」。副詞。形容詞や副詞と共に比較級を作る。
όμορφαモルファ)・・「美しく」。形容詞όμορφοςモルフォス(美しい、きれいな)の中性複数主格形か対格形。
από(ア)・・「〜よりも」。前置詞。比較級の後に“απόア +名詞の対格形”で比較の対象を表す。
πεταλούδες(ペタズェス)・・「蝶々(よりも)」。女性名詞πεταλούδαペ タ  ザ(蝶)の複数主格か対格。ここでは対格。

『おお 鮮やかな衣服は 狂おしく 蝶たちよりも美しく 舞い踊る』

※枠内の単語が使われている歌詞はバックコーラスです。

ύφανεファネ)・・「(君が)織りなせ」。他動詞υφαίνωフ ェ(織る、織りなす)の能動アオリスト形ύφανα フ ァ ナの命令法単数形。
τον(トン)・・男性名詞単数対格につく定冠詞。
ήχοホ)・・「音を」。男性名詞ήχος ホ ス(音、音声)の単数対格形。
την(ティン)・・女性名詞単数対格につく定冠詞。
επαναλαμβανόμενη(エパナラムヴァメニ)・・「繰り返される」。他動詞επαναλαμβάνωエ パ ナ ラ ム ヴ ァ ノ(再開する、反復する、復唱する)の受動(現在)分詞。女性単数対格形。
προσευχή(プロセフヒィ)・・「祈りを」。女性名詞προσευχήプ ロ セ フ ヒ ィ(祈り、祈祷)の単数主格か対格。ここでは対格。

τραγούδι(トラズィ)・・「歌よ!」。中性名詞τραγούδιト ラ  ズ ィ(歌)の(単数)呼格。

γίνεイィネ)・・「(君は)〜になれ」。中・受動態(異態)動詞γίνομαιイ ィ ノ メ(生じる、起こる、〜になる)の受動アオリスト形έγινα ギ ナの命令法単数形。
έναーナ)・・基数詞(1、一つ)あるいは不定冠詞ένας ナ スの中性主格か対格。ここでは対格。
μεγάλο(メロ)・・「大きな」。形容詞μεγάλοςメ  ロ ス(大きい、巨大な、偉大な)の中性単数主格形か対格形。
κύμαマ)・・「うねりに」。中性名詞κύμα マ(波、波状のもの、うねり)の単数主格か対格。ここでは対格。
έναーナ)
μεγάλο(メロ)
κύμαマ)

『音を 繰り返される祈りを織り成して 歌よ 一つの大きなうねりとなれ』

τα(タ)・・中性名詞複数主格か対格につく定冠詞。
πόδιαズィア)・・「両足は」。中性名詞πόδι ズ ィ(足、脚)の複数主格か対格。この場合は主格。
που(プ)・・「するところの」。"that"。関係代名詞。
πατάνε(パーネ)・・「(それらは)踏む」。他動詞πατώパ (踏む)の別形πατάωパ  オの直説法現在三人称複数形。
το(ト)・・中性名詞単数主格か対格につく定冠詞。
χώμαーマ)・・「大地を」。中性名詞χώμα ー マ(土、地面)の単数主格か対格。ここでは対格。
είναιイーネ)・・「(それらは)〜だ」。連辞動詞είμαι ー メ(存在する、〜だ:be動詞的なもの)の直説法三人称単数もしくは複数現在形。ここでは複数現在形。
γεμάτα(イェタ)・・対格につく形容詞γεμάτοςイ ェ ー ト ス(〜でいっぱいの、満ちた)の女性単数対格形。
ζωή(ゾー)・・「生命を」。女性名詞ζωή(命、生命、寿命)の単数主格か対格。ここでは対格。
τα(タ)
πόδιαズィア)
που(プ)
πατάνε(パーネ)
το(ト)
χώμαーマ)

『大地を踏む両足は 生命(力)に満ちている』

κοίταタ)・・「(君は)見ろ」。他動詞κοιτάζωキ  ー ゾ(見る、見つめる)の別形κοιτάωキ  ー オの命令法継続相単数形。あるいは別形κοιτώキ の命令法アオリスト相単数形。
προς(プス)・・「〜の方を」。対格につく前置詞。
τον(トン)・・男性名詞単数対格につく定冠詞。
ουρανό(ウラノー)・・「空を」。男性名詞ουρανόςウ ラ  ス(空)の単数対格。

με(メ)・・「〜で、〜をもって」。対格につく前置詞。
ευλύγιστα(エヴギスタ)・・「しなやかな」。形容詞ευλύγιστοςエ ヴ ギ ス ト ス(しなやかな、柔軟な)の中性主格形か対格形。
χέριαヒィエリア)・・「両手を」。中性名詞χέριヒ ィ エ(手、腕、掌)の複数主格か対格。ここでは対格。

πάρταルタ)・・「(君が)取れ」。他動詞παίρνω ル ノ(取る)の能動アオリスト形πάρω ロの命令法単数形πάρτε ル テと定冠詞τα(中性名詞複数主格か対格につく)の省略形・・たぶん。
όλαオーラ)・・「全てを」。複数形のみの中性名詞όλαオー{形容詞όλοςオーロス(全ての)の名詞化}の主格か対格。この場合は対格。
στον(スン)・・「〜の中の」。前置詞σε(幅広くat in onの意味を持つ)と定冠詞τονト ン(男性名詞単数対格につく)の省略形。
κόσμοズモ)・・「世上を」。男性名詞κόσμοςズモス(宇宙、世界、世間)の単数対格。
όλαオーラ)
στον(スン)
κόσμοズモ)

『空を見上げ しなやかな両腕で 世上の全てを包み込め』

※枠内の単語が使われている歌詞はバックコーラスです。

παίξεクセ)・・「(君が)演奏しろ」。動詞παίζω ゾ(自:遊ぶ、はしゃぐ/他:〜を演奏する)の命令法アオリスト相単数形。
όμορφουςモルフュス)・・「美しい」。形容詞όμορφοςモルフォス(美しい)の男性複数対格形。
ήχουςフス)・・「調べを」。男性名詞ήχοςホス(音、音声)の複数対格。
με(メ)・・「〜で、〜をもって」。対格につく前置詞。
τη(ティ)・・女性名詞単数対格につく定冠詞。
λύραラ)・・「リラ(で)」。女性名詞λύρα ラ(リラ)の単数主格か対格。ここでは対格。

『リラもて奏でよ 美しい調べを』

εξύμνησε(エクスィムニセ)・・「(君が)讃えろ」。他動詞εξυμνώエクスィム(賞賛する、賛美する)の命令法アオリスト相単数形。
τον(トン)・・男性名詞単数対格につく定冠詞。
χορό(ホ)・・「舞踊を」。男性名詞χορός(ダンス、舞踊)の単数対格。
της(ティス)・・女性名詞単数属格につく定冠詞。
φλόγας(フューガス)・・「炎の」。女性名詞φλόγαフューガ(火炎、情熱)の単数属格。

τον(トン)・・男性名詞単数対格につく定冠詞。
ρυθμό(リ)・・「律動を」。男性名詞ρυθμόςリ ス (律動、リズム、テンポ、拍子)の単数対格。
της(ティス)・・女性名詞単数属格につく定冠詞。
ψυχής(プスィス)・・「魂の」。女性名詞ψυχήプスィ(精神、魂)の単数属格。

『讃えよ 炎の舞踊を 魂の律動を』

παίξεクセ)・・「(君が)演奏しろ」。動詞παίζω ゾ(自:遊ぶ、はしゃぐ/他:〜を演奏する)の命令法アオリスト相単数形。
όμορφουςモルフュス)・・「美しい」。形容詞όμορφοςモルフォス(美しい)の男性複数対格形。
ήχουςフス)・・「調べを」。男性名詞ήχοςホス(音、音声)の複数対格。
με(メ)・・「〜で、〜をもって」。対格につく前置詞。
τη(ティ)・・女性名詞単数対格につく定冠詞。
λύραラ)・・「リラ(で)」。女性名詞λύρα ラ(リラ)の単数主格か対格。ここでは対格。
εξύμνησε(エクスィムニセ)・・「(君が)讃えろ」。他動詞εξυμνώエクスィム(賞賛する、賛美する)の命令法アオリスト相単数形。

『リラもて奏でよ 美しい調べを 讃えよ』

για(ヤ)・・「〜のゆえに」。"for"。対格と共に用いる前置詞。
τα(タ)・・中性名詞複数主格あるいは対格につく定冠詞。
παθιασμένα(パスィアズナ)・・「熱烈な」。他動詞として「(苦痛、災難)を受ける、(病気、怪我)を患う」の意味を持つπαθαίνωパ ス ェ ノの受動分詞παθιασμένοςパ ス ィ ア ス ノ ス(病んでいる、熱に浮かされた)の中性複数主格あるいは対格形。
αισθήματα(エススィマタ)・・「気持ちを」。中性名詞αίσθημα ス ス ィ マ(感覚、気持ち、感情)の複数主格か対格。この場合は対格。
τις(ティス)・・女性名詞複数対格につく定冠詞。
μυστικές(ミスティス)・・「秘密の」。形容詞μυστικόςミ ス テ ィ (秘密の、内緒の)の女性複数主格形か対格形。
ευχές(エフヒェス)・・「願いを」。女性名詞ευχήエ フ ヒ ィ(心からの願い、祈り)の複数主格か対格。ここでは対格。

『熱い想いを 秘めた願いを』

※枠内、バックコーラスで繰り返しています。


素材をお借りしています

この文章書いてる人は素人です。もー何が何だかさっぱりです。
このページはあくまで『Istoria〜Musa〜』買った人向け、参考にならない辞書もどきであって、
著作権侵害の意図はこれっぽっちもありません。が、もし怒られたら消えます。

参考文献
 『現代ギリシア語辞典』(リーベル出版 第3版増補版 2004)

 『現代ギリシア語文法ハンドブック』(白水社 2009)

 "Welcome to Modern Greek Verbs"
  http://modern-greek-verbs.tripod.com/home.html