Requiem イタリア語&ラテン語メモ
love solfege 『Requiem』より
深海を舞台にした物語を織り成すコンセプトアルバム、
『9つの緋色』の中の一曲にして、
メジャーベストアルバム『Requiem』の表題曲。
Ricordiが、「9つめのベアトリーチェ」へ恋人が捧げる想いならば、
こちらは主人公クロトリアによる出会えなかった彼女へ、自身の目的への弔いと、
一人残された彼に対する想い。
イタリア語部分の語り手はLaura Baggioさん、
ラテン語コーラス含む部分の歌手は鮎さん。
メモはイタリア語およびラテン語部分のみ。
何とbandcampで無料で聴けるようになりました。
勿論惚れたらお金も払えます。
※イタリア語の動詞の法(ムード)は、特に接続法とか条件法とか書いていない限り直説法です。
※ラテン語のカナは、黒字が教会式発音風ルビ、青字が古典式発音風ルビです。前者の短音長音は適当です。古典式のアクセントは強弱ではなく高低ですが、ここではどうでもいいです。
・requiem(レクイエム)・・「レクイエム、死者のためのミサ(曲)、鎮魂曲」。イタリア語としては無変化の男性名詞(ときに女性名詞)。
元はラテン語の女性名詞requiēs(休息、安息)の単数対格。Missa prō Dēfūnctīs(死者のためのミサ)の入祭文冒頭が"Requiem
aeternam dōnā eīs, Domine,"(彼らに永遠の安息を与え給え、主よ)であることから。
『レクイエム』
【イタリア語】
・la(ラ)・・女性名詞単数形につく定冠詞。
・nona(ノーナ)・・「9人目の」。序数詞(形容詞)nono(9番目の)の女性単数形。
・persona(ペルソーナ)・・「一人、人、誰か」。女性名詞単数形。
・dall'occhio(ダッロッキオ)・・「目を持った」。縮約冠詞dall'(前置詞daと頭が母音の単数名詞につく定冠詞l'の縮約)+男性名詞occhio(目)の単数形。
・rosso(ロッソ)・・「赤い」。形容詞男性単数形。"persona dall'occhio rosso"で「赤い片目を持った人」。「(両目とも)赤い目の人」なら"persona
dagli occhi rossi"。
・è(エ)・・英語のbe動詞に当たる助動詞essereの三人称単数現在形。ここでは自動詞の過去分詞と一緒に近過去時制を作っている。
・morta(モルタ)・・自動詞morire(死ぬ)の過去分詞。女性単数形。"è morta"で「(彼女は)死んだ」。
『9つめの緋色は死んでしまった』
・la(ラ)・・女性名詞単数形につく定冠詞。
・nona(ノーナ)・・「9人目の」。序数詞(形容詞)nono(9番目の)の女性単数形。
・persona(ペルソーナ)・・「一人、人、誰か」。女性名詞単数形。
・dall'occhio(ダッロッキオ)・・「目を持った」。縮約冠詞dall'(前置詞daと頭が母音の単数名詞につく定冠詞l'の縮約)+男性名詞occhio(目)の単数形。
・rosso(ロッソ)・・「赤い」。形容詞男性単数形。"persona dall'occhio rosso"で「赤い片目を持った人」。「(両目とも)赤い目の人」なら"persona
dagli occhi rossi"。
・è(エ)・・英語のbe動詞に当たる助動詞essereの三人称単数現在形。ここでは自動詞の過去分詞と一緒に近過去時制を作っている。
・morta(モルタ)・・自動詞morire(死ぬ)の過去分詞。女性単数形。"è morta"で「(彼女は)死んだ」。
『9つめの緋色は死んでしまった』
・la(ラ)・・女性名詞単数形につく定冠詞。
・mia(ミーア)・・「私の」。一人称単数の所有形容詞。女性単数形。
・strada(ストラーダ)・・「道路、道、手段、生き方、軌道」。女性名詞単数形。
・mi(ミ)・・「私から」。一人称単数間接目的格(弱形)の人称代名詞。
・è(エ)・・英語のbe動詞に当たる助動詞essereの三人称単数現在形。ここでは他動詞の過去分詞と一緒に受動態を作っている。
・stata(スタータ)・・英語のbe動詞に当たる自動詞essereの過去分詞。女性単数形。ここでは受動態の近過去時制を作っている。
・rubata(ルバータ)・・他動詞rubare(盗む、奪う)の過去分詞。女性単数形。"è stata rubata"で「(彼女は)奪われた」。
『私の道は奪われた』
・ora(オーラ)・・「今や」。副詞。
・c'è(チェ)・・「そこに~がある」。副詞ci(ここに、そこに、あそこで)+è(英語のbe動詞に当たる自動詞essereの三人称単数現在形)。
・il(イル)・・男性名詞単数形につく定冠詞。
・vuoto(ヴオート)・・「空き、真空、空しさ、空虚感」。男性名詞単数形。
『今あるのは空しさ』
・ma(マ)・・「しかし、でも」。接続詞。
・rimasto(リマスト)・・「残った、残された」。形容詞男性単数形。自動詞rimanere(留まる、残る、~の状態である、~になる)の過去分詞。
・lui(ルイ)・・「彼は」。三人称単数男性主格の人称代名詞。
・lui(ルイ)・・「彼は」。三人称単数男性主格の人称代名詞。
・è(エ)・・「(それは)~である」。英語のbe動詞に当たる自動詞essereの三人称単数現在形。
・tutto(トゥット)・・「すべての」。形容詞男性単数形。
・ciò(チョ)・・「このこと、そのこと」。代名詞。男性扱い。
・che(ケ)・・「~であるところの」。関係代名詞。
・lei(レイ)・・「彼女は」。三人称単数女性、主格の人称代名詞。
・ha(ア)・・英語のhave動詞に当たる助動詞avereの三人称単数現在形。ここでは過去分詞を伴って近過去時制を作っている。
・lasciato(ラッシャート)・・他動詞
『けれど残された彼――彼女が置いていった全てである彼は』
・ride(リーデ)・・「(それは)嘲笑する」。自動詞ridere(笑う、嘲笑する)の三人称単数現在形。
・con(コン)・・「~で」。前置詞。
・occhi(オッキ)・・「両目」。男性名詞
"con occhi(コノッキ)"
・tristi(トリスティ)・・「悲しい」。形容詞triste(悲しい、憂鬱な、陰気な)の複数形。
『悲しい目をして笑っている』
・lei(レイ)・・「彼女は」。三人称単数女性、主格の人称代名詞。
・era(エラ)・・「(それは)~だった」。英語のbe動詞に当たる自動詞essereの三人称単数半過去形。ここでは過去における継続、状態。
・l'unica(ルーニカ)・・「唯一の」。頭語が母音の単数名詞につく定冠詞l'+形容詞unico(たった一つの、唯一の)の女性単数形。
※歌詞カードではl'ubica。たぶん誤植。
・luce(ルーチェ)・・「光、日光」。女性名詞単数形。
・per(ペル)・・「~にとっては」。前置詞。
・lui(ルイ)・・「彼」。三人称単数男性間接目的格(強形)の人称代名詞。
『彼女は彼にとってただ一つの光だった』
・d'ora(ドーラ)・・「今の」。前置詞di+副詞ora(今、現在、今さっき)。
・in(イン)・・前置詞。
・poi(ポーイ)・・「その後に、それから」。副詞。"d'ora in poi"で「今後、以後」。
・io(イーオ)・・「私は」。一人称単数形主格の人称代名詞。
・cosa(コーザ)・・「何」。疑問代名詞"che cosa"の省略形。
・potrei(ポトレイ)・・「(私は)できる」。英語のcanっぽい自動詞potere(~できる、~するかもしれない)の条件法現在一人称単数形。語り手の感情を強く表す用法。ここでは不安げな感じ?
・fare(ファーレ)・・「すること」。英語のdoっぽい他動詞の不定詞。"cosa potrei fare?"で「(私が)できることあるかな?」ぐらいのニュアンス。
『これから私に何ができるんだろう?』
・riuscirò(リウッシロー)・・「(私は)うまくやるだろう」。自動詞riuscire(うまく~できる、~に成功する、~の結果に終わる)の一人称単数未来形。"riuscire a 不定詞"で「うまくいく、いい結果を得る」。
※歌詞カードではRiusciro。
・mai(マイ)・・「いったい」。副詞。ここでは疑問文の強調。
・a(ア)・・前置詞。
・salvarlo(サルヴァルロ)・・「彼を救うこと」。他動詞salvare(救う、守る、蓄える)の不定詞+三人称単数男性直接目的格(弱形)の人称代名詞lo。
『どうやったら彼を救えるの?』
・desidero(デズィーデロ)・・「(私は)したい」。他動詞desiderare(欲する、望む、祈る)の一人称単数現在形。"desiderare 不定詞"で「~したい」。
・salvare(サルヴァーレ)・・「救うこと」。他動詞の不定詞。
・questi(クエスティ)・・「これらの、彼らの」。指示形容詞男性複数形。
・occhi(オッキ)・・「両目」。男性名詞
・tristi(トリスティ)・・「悲しい」。形容詞triste(悲しい、憂鬱な、陰気な)の複数形。
『この悲しい瞳を救いたい』
・quando(クワンド)・・「~の時に」。接続詞。
・guarda(グワルダ)・・「(それが)眺める」。他動詞guardare(凝視する、眺める)の三人称単数現在形。
・me(メー)・・「私を」。一人称単数直接目的格(強形)の人称代名詞。
・nei(ネイ)・・「~の中に」。縮約冠詞。前置詞inと男性名詞複数形につく定冠詞iの縮約。
・miei(ミエイ)・・「私の」。一人称単数の所有形容詞。男性複数形。
・occhi(オッキ)・・「両目」。男性名詞
・c'è(チェ)・・「そこに~がある」。副詞ci(ここに、そこに、あそこで)+è(英語のbe動詞に当たる自動詞essereの三人称単数現在形)。
・solo(ソーロ)・・「~だけ、ただ」。副詞。
・lei(レイ)・・「彼女は」。三人称単数女性、主格の人称代名詞。
・il(イル)・・男性名詞単数形につく定冠詞。
・passato(パッサート)・・「過去、歴史、経歴」。男性名詞単数形。
『彼が私を見つめる時、私の目の中には彼女だけが、過去が在る』
【ラテン語】
※参考
Requiem aeternam dona eis, Domine,
et lux perpetua luceat eis.
In memoria aeterna erit iustus:
ab auditione mala non timebit.
主よ、彼らに永遠の安息を与え給え
そして、絶えざる光が彼らを照らさんことを
正しき人は永遠に記憶され
悪評に憂慮することはない
Gradual: In memoria(昇階唱)より
レクィエム | エテルナム | ドーナ | エイス |
Requiem | aeternam | dōnā | eīs, |
レクィエム | アエテルナム | ドーナー | エイース |
名詞 | 形容詞 | 動詞 | 人称代名詞 |
安息を | 永遠の | (君が)与えろ | 彼らに |
彼らに永遠の安息を与えろ |
・requiemはここでは第5変化女性名詞requiēs(休息、気晴らし、慰め、安息)の単数対格。この単語、基本的に第3変化名詞(語幹:requiēt-)だけど、単数形は第5変化(語幹:requi-)することもある。どうなってんだ。第3変化の対格ならrequiētemで、こっちでも意味は変わらない。
・aeternamは第1第2変化形容詞aeternus(永遠の、不滅の、絶え間ない)の女性単数対格形。
・dōnāは第1活用他動詞dōnō(与える、贈る)の命令法能動(二人称)単数形。
・eīsは、三人称複数男性(女性中性)の人称代名詞。ここでは与格。
『彼らに永遠の安息を与え給え』
ルークス | エテルナ | ルーチェアト | エイス |
Lūx | aeterna | lūceat | eīs, |
ルークス | アエテルナ | ルーケアト | エイース |
名詞 | 形容詞 | 動詞 | 人称代名詞 |
光が | 絶え間ない | (それが)輝くように | 彼らに |
絶え間ない光が彼らに輝くように |
・lūxは第3変化女性名詞単数主格。「光、輝き、昼、日光、一日、生命」などを意味する。
・aeternaは第1第2変化形容詞aeternus(永遠の、不滅の、絶え間ない)の女性単数主格形。
元ネタ昇階唱では、ここは"perpetua"。第1第2変化形容詞perpetuus{(空間的に)連続した、広く行き渡った、普遍の、(時間的に)不断の、絶え間ない、永続する、永久の}の女性単数主格形。"aeterna"とは微妙にニュアンスは違うけど、ここではほぼ同義語。
・lūceatは第2活用自動詞lūceō(光る、輝く、明るい、明るくなる、明白である)の接続法現在三人称単数形。ここでは願望の接続法。
・eīsは、三人称複数男性(女性中性)の人称代名詞。ここでは与格。自動詞の目的語。
『絶えなき光が彼らを照らさんことを』
エレイソン |
Eleison, |
エレイソン |
動詞 |
(君が)同情しろ |
哀れめ |
・eleison(ἐλέησον)は古典ギリシア語の他動詞ἐλεέω(哀れむ)の命令法能動アオリスト相二人称単数形。古典ギリシア語風には「エレエーソン」、現代ギリシア語風またはラテン語教会式では「エレイソン」と発音する。
『哀れみ給え』
イン | メモリア | エテルナ | エリト | ユーストゥス |
In | memoriā | aeternā | erit | iūstus |
イン | メモリアー | アエテルナー | エリト | ユーストゥス |
前置詞 | 名詞 | 形容詞 | 動詞 | 形容詞(名詞) |
~の中に | 記憶 | 永遠の | (それが)あるだろう | 正しい人は |
正しい者は永遠の記憶の中に存在するだろう |
・inは前置詞。ここでは奪格支配。変化や移動を伴わない時間、場所、状態を表す。
・memoriāは第1変化女性名詞memoria(記憶力、記憶、追憶、記録)の単数奪格。
・aeternāは第1第2変化形容詞aeternus(永遠の)の女性単数奪格形。
・eritは英語のbeに当たる不規則自動詞sumの直接法(能動)未来三人称単数形。ここは単純未来(在るだろう)と捉えても、普遍的未来(在るものだ)と捉えてもいい。
・jūstus(iūstus)は第1第2変化形容詞男性単数主格形。「正当な、公平な、合法の、適切な」の意味だけど、ここでは男性名詞化。
『正しい人は永遠に記憶されるであろう』
レクィエム | エテルナム | ドーナ | エイス |
Requiem | aeternam | dōnā | eīs, |
レクィエム | アエテルナム | ドーナー | エイース |
名詞 | 形容詞 | 動詞 | 人称代名詞 |
安息を | 永遠の | (君が)与えろ | 彼らに |
彼らに永遠の安息を与えろ |
『彼らに永遠の安息を与え給え』
ルークス | エテルナ | ルーチェアト | エイス |
Lūx | aeterna | lūceat | eīs, |
ルークス | アエテルナ | ルーケアト | エイース |
名詞 | 形容詞 | 動詞 | 人称代名詞 |
光が | 絶え間ない | (それが)輝くように | 彼らに |
絶え間ない光が彼らに輝くように |
『絶えなき光が彼らを照らさんことを』
エレイソン |
Eleison, |
エレイソン |
動詞 |
(君が)同情しろ |
哀れめ |
『哀れみ給え』
イン | メモリア | エテルナ | エリト | ユーストゥス |
In | memoriā | aeternā | erit | iūstus |
イン | メモリアー | アエテルナー | エリト | ユーストゥス |
前置詞 | 名詞 | 形容詞 | 動詞 | 形容詞(名詞) |
~の中に | 記憶 | 永遠の | (それが)あるだろう | 正しい人は |
正しい者は永遠の記憶の中に存在するだろう |
『正しい人は永遠に記憶されるであろう』
【イタリア語】
・un(ウン)・・「ある」。男性名詞(単数形)につく不定冠詞。
・giorno(ジョルノ)・・「日」。男性名詞単数形。
・ho(オ)・・英語のhave動詞に当たる助動詞avereの一人称単数現在形。ここでは過去分詞を伴って近過去時制を作っている。
・iniziato(イニッツィアート)・・他動詞iniziare(開始する)の過去分詞。"iniziare a 不定詞"で「~し始める」。
・ad(アド)・・前置詞aが母音で始まる単語につく時の形。
・amarlo(アマルロ)・・「彼を愛すること」。他動詞amare(愛する)の不定詞+三人称単数男性直接目的格(弱形)の人称代名詞lo。"ho iniziato ad amarlo"で「(私は)彼を愛し始めた」。
"ad amarlo(アダマルロ)"
『いつしか、私は彼を愛するようになった』
・nei(ネイ)・・「~の中に」。縮約冠詞。前置詞inと男性名詞複数形につく定冠詞iの縮約。
・miei(ミエイ)・・「私の」。一人称単数の所有形容詞。男性複数形。
・occhi(オッキ)・・「両目」。男性名詞
・lui(ルイ)・・「彼は」。三人称単数男性主格の人称代名詞。
・cerca(チェルカ)・・「(それは)探す」。自他動詞cercare(探す、探し求める、努める、努力する)の三人称単数現在形。
・la(ラ)・・女性名詞単数形につく定冠詞。
・speranza(スペランツァ)・・「希望、望み」。女性名詞単数形。
『私の目の中に、彼は希望を探している』
・forse(フォルセ)・・「たぶん、おそらく、かも」。副詞。
・quello(クエッロ)・・「もの」。指示代名詞。男性単数形。ここでは関係代名詞の先行詞。性数関係なく「このこと、このもの」を指している。
・che(ケ)・・「~であるところの」。関係代名詞。
・lui(ルイ)・・「彼は」。三人称単数男性主格の人称代名詞。
・vede(ヴェーデ)・・「(それは)見る」。他動詞vedere(見る、~が見える)の三人称単数現在形。
・è(エ)・・「(それは)~である」。英語のbe動詞に当たる自動詞essereの三人称単数現在形。
・soltanto(ソルタント)・・「ただ~だけ、~のみ」。副詞。
・l'occhio(ロッキオ)・・「(片)目」。頭が母音の単数名詞につく定冠詞l'+男性名詞occhio(目)の単数形。
・rosso(ロッソ)・・「赤い」。形容詞男性単数形。
※歌詞カードではrosse。たぶん誤植。
・di(ディ)・・「~の」。前置詞。
※歌詞カードではdè。たぶん誤植。
・lei(レイ)・・「彼女」。三人称単数女性、間接目的格(強形)の人称代名詞。
『彼が見ているものは、彼女の緋色の片目だけかもしれない』
・ma(マ)・・「しかし、でも」。接続詞。
・per(ペル)・・「~にとっては」。前置詞。
・me(メー)・・「私」。一人称単数間接目的格(強形)の人称代名詞。
・va(ヴァ)・・「(それは)行く」。自動詞andare(行く)の三人称単数現在形。
・bene(ベーネ)・・「うまく、上手に」。副詞。"Va bene"で「分かった、結構、OK」。
・anche(アンケ)・・「~もまた」。接続詞。
・così(コズィ)・・「このように、そのように、こう、そう」。副詞。
『けれど、私はそれでもいい』
・se(セ)・・「もし~なら」。接続詞。
・è(エ)・・「(それは)~である」。英語のbe動詞に当たる自動詞essereの三人称単数現在形。
・amore(アモーレ)・・「愛、愛する人」。男性名詞単数形。
・quello(クエッロ)・・「もの」。指示代名詞。男性単数形。ここでは関係代名詞の先行詞。
・che(ケ)・・「~であるところの」。関係代名詞。
・provo(プローヴォ)・・「(私は)感じる」。他動詞provare(試す、~してみる、感情を覚える)の一人称単数現在形。
・per(ペル)・・「~に対して」。前置詞。
・lui(ルイ)・・「彼」。三人称単数男性間接目的格(強形)の人称代名詞。
・per(ペル)・・「~にとっては」。前置詞。
・me(メー)・・「私」。一人称単数間接目的格(強形)の人称代名詞。
・va(ヴァ)・・「(それは)行く」。自動詞andare(行く)の三人称単数現在形。
・bene(ベーネ)・・「うまく、上手に」。副詞。"Va bene"で「分かった、結構、OK」。
・così(コズィ)・・「このように、そのように、こう、そう」。副詞。
『私が彼に抱く気持ちが愛ならば、私はそれでいい』
歌詞カードにイタリア語部分の公式日本語訳あり。
ラテン語のコーラスは、Missa prō Dēfūnctīs(死者のためのミサ)で唱えられる固有文、Graduale(昇階唱)を元に一部変更を加えたものみたい。たぶんこれで合ってるんじゃないかな?
冒頭、lauraさんの朗読中は暗い夜の水底。そこに朝日が差し込んで幾筋も降り注ぐ光芒。鮎さんの歌声と共に揺蕩う光の格子。仄明るくなった海中で再びlauraさんの朗読――みたいに場面が移り変わるのが見える。オーギュスト棒さんの見せたい景色と細部は違うかもしれんけど、ミュージカルを見ている気分にさせてくれる。
『9つの緋色』だと、ここからSerendipityへの流れがすごくいい。
この文章書いてる人はイタリア語やラテン語に関してド素人です。
このページはあくまで『9つの緋色』または『Requiem』CD等買った人向け、参考にならない辞書もどきであって、
著作権侵害の意図はありません。が、もし怒られたら消えます。
・参考文献
・Free Choral Music: "Requiem aeternam"
https://www.cpdl.org/wiki/index.php/Requiem_aeternam