Oro e ortiche イタリア語メモ
love solfege 『調和性ラトゥリア』より

ベートーベン風とは?
原詞が真名辺あやさん、作詞がSimona Stanzani Piniさん、
歌手は綾野えいりさんという、いつもの高品質クラシカルアートポップス。
こちらのnoteで真名辺さんによる原詞が見られるぞ!

えいりさんの歌声の「女神感」に浸るべし。

ご本家様特設ページ

何とbandcampで無料で聴けるようになりました。
勿論惚れたらお金も払えます。

※動詞の法(ムード)は、特に接続法とか条件法とか書いていない限り直説法です。

oroーロ)・・「金、金銭、富、貴重なもの、金色」。男性名詞単数形。
e(エ)・・「~と」。接続詞。
ortiche(オルティーケ)・・「イラクサ(複)」。女性名詞orticaオルティーカ(イラクサ)の複数形。

『金と蕁麻イラクサ

スィー)・・「はい、そう」。英語のyesに当たる肯定の副詞。
il(イル)・・男性名詞単数形につく定冠詞。
silenzio(スィンツィオ)・・「静寂、沈黙、忘却」。男性名詞単数形。
èー)・・「(それは)~である」。英語のbe動詞に当たる自動詞essereッセレの三人称単数現在形。
oroーロ)・・「金、金銭、富、貴重なもの、金色」。男性名詞単数形。
 ことわざの「沈黙は金」とは少しニュアンスが違う。"Il silenzio è d'oro."だと「沈黙は金に(値するもの)である」だけど、この歌詞だと「沈黙は金(そのもの)である」感じ。
che(ケ)・・「~であるところの」。関係代名詞。
brucia(ブーチャ)・・「(それは)焼ける」。自他動詞bruciareブルチャーレ(燃やす、焼く、枯渇させる、燃える、焼ける)の三人称単数現在形。
rovente(ロヴェンテ)・・「真っ赤に焼けた、灼熱の、熱烈な」。形容詞単数形。

『そう、沈黙は真っ赤に焼ける金』

cosaーザ)・・「何」。女性名詞単数形。ここでは疑問代名詞che cosaの略。
vuoi(ヴイ)・・「(君は)~したい」。補助動詞volereヴォーレ(~したい)の二人称単数形現在形。後ろに不定詞を伴う。
ricomprare(リコンプーレ)・・「買い戻すこと」。他動詞の不定詞。

con(コン)・・「~をもって、~を用いて」。前置詞。
l'oroーロ)・・「金」。頭語が母音の単数名詞につく定冠詞l'+男性名詞oroーロ(金、金銭、富、貴重なもの、金色)。「金=沈黙」。
nessuno(ネッーノ)・・「誰も~ない、何も~ない」。不定代名詞。男性形。
lo)・・「そのことを」。三人称単数男性直接目的格(弱形)の人称代名詞。ここでは性とは無関係の指示代名詞。
saー)・・「(それは)知っている」。自他動詞sapereーレ(知る、知っている、~できる、~のような気がする)の三人称単数現在形。

『君がその金を以って何を買い戻したいのか、知る者はいない』

cosaーザ)・・「何」。女性名詞単数形。ここでは疑問代名詞che cosaの略。
vuoi(ヴイ)・・「(君は)~したい」。補助動詞volereヴォーレ(~したい)の二人称単数形現在形。後ろに不定詞を伴う。
riavere(リアヴェーレ)・・「取り戻すこと」。他動詞の不定詞。

indietro(インディートロ)・・「後ろに、遅れて、引き返して、戻して」。副詞。
ancor(アンール)・・「再び」。副詞ancoraアンーラ(まだ、もっと、再び)のトロンカメント(語尾脱落)。
nessunッスン)・・「誰も~ない」。不定代名詞nessunoネッーノ(誰も~ない、何も~ない)がトロンカメント(語尾脱落)。
lo)・・「そのことを」。三人称単数男性直接目的格(弱形)の人称代名詞。ここでは性とは無関係の指示代名詞。
saー)・・「(それは)知っている」。自・他動詞sapereーレ(知る、知っている、~できる、~のような気がする)の三人称単数現在形。

『君が再び取り返したいものが何なのか、知る者はいない』

perché(ペル)・・「~なので、~だから」。接続詞。
nessuno(ネッーノ)・・「誰も~ない、何も~ない」。不定代名詞。男性形。
haー)・・英語のhave動詞に当たる助動詞avereヴェーレの三人称単数現在形。ここでは他動詞の過去分詞と一緒に近過去時制を作っている。

maiイ)・・「これまで一度も~したことがない、決して~ない」。否定の副詞。ここではnessunoと一緒に否定の強調。
sentito(センティート)・・他動詞sentireセンティーレ(感じる、聞く)の過去分詞。"Ha sentito"で「(それは)聞いた」。
la(ラ)・・女性名詞単数形につく定冠詞。
tua(トゥア)・・「君の」。二人称単数の所有形容詞女性単数形。

voceヴォーチェ)・・「声」。女性名詞単数形。

『これまで誰も君の声を聞いたことがないから』

mutaータ)・・「口の利けない」。形容詞mutoート(口の利けない、黙ったままの、音がしない)の女性単数形。
la(ラ)・・女性名詞単数形につく定冠詞。
verità(ヴェリー)・・「真実」。無変化の女性名詞。
è)・・英語のbe動詞に当たる助動詞essereッセレの三人称単数現在形。ここでは過去分詞と一緒に受動態を作っている。

dall'invidia(ダッリンヴィーディア)・・「羨望によって」。縮約冠詞dall'(前置詞daと頭が母音の単数名詞につく定冠詞l'の縮約)+女性名詞invidiaインヴィーディア(ねたみ、嫉妬、羨望)の単数形。
celata(チェータ)・・他動詞cerareチェーレ{(抽象的なものを)隠す}の過去分詞。女性単数形。"è celata"で「(彼女は)隠される」。

rinchiusa(リンキーザ)・・他動詞rinchiudereリンキーデレ(閉じ込める、幽閉する、納める)の過去分詞。女性単数形。ここにもèがかかって、"è rinchiusa"で「(彼女は)閉じ込められる」。
in(イン)・・「~の中に」。前置詞。
una(ウナ)・・女性名詞(単数形)につく不定冠詞。
gabbiaッビア)・・「鳥かご、檻」。女性名詞単数形。
ahimè(アイー)・・「ああ!、ひどい!、なんてこと!」。悲哀、苦痛、同情、不快の間投詞。

la(ラ)・・女性名詞単数形につく定冠詞。
verità(ヴェリー)・・「真実」。無変化の女性名詞。
èー)・・「(それは)~である」。英語のbe動詞に当たる自動詞essereッセレの三人称単数現在形。
un(ウン)・・男性名詞(単数形)につく不定冠詞。
fior(フィール)・・「花」。男性名詞fioreフィーレ(花)がトロンカメント(語尾脱落)。

『緘黙した真実は、羨望によって隠され、檻の中に閉じ込められている。何たることか、真実は花』

la(ラ)・・女性名詞単数形につく定冠詞。
carrozza(カッッツァ)・・「馬車、(列車の)客車」。女性名詞単数形。
èー)・・英語のbe動詞に当たる助動詞essereッセレの三人称単数現在形。ここでは自動詞の過去分詞と一緒に近過去時制を作っている。

ormai(オルーイ)・・「今ではもう、ついに、もはや」。副詞。
partita(パルティータ)・・自動詞partireパルティーレ(出発する、動き出す、発車する、壊れる、だめになる、発する)の過去分詞。女性単数形。"è partita"で「(彼女は)出発した」。

si(スィ)・・三人称の再帰代名詞。
avvia(アッヴィーア)・・「(それは)近づく」。他動詞avviareアッヴィーレ(派遣する、向かわせる、やり出す、設立する)の再帰動詞形avviarsiアッヴィルスィ(~に向かう、近づく、行く、なりつつある、始動する、うまくことが運ぶ)の三人称単数現在形。
versoヴェルソ)・・「~の方へ、~に向かって」。前置詞。
la(ラ)・・女性名詞単数形につく定冠詞。
fineフィーネ)・・「終わり、終点」。女性名詞単数形。

『馬車は既に出発し、終わりに向かって走っている』

e(エ)・・「そして」。接続詞。
le(レ)・・女性名詞複数形につく定冠詞。
ruote(ルーテ)・・「車輪(複)」。女性名詞ruotaータ(車輪)の複数形。

scandiscono(スカンディスコノ)・・「(それらは)一定の間隔で時間経過を示す」。他動詞scandireスカンディーレ(音節を区切りながらはっきりと発音する、韻律の脚に分けて明瞭に発音する、一定の間隔で時間経過を示す、強勢をつける)の三人称複数現在形。「リズミカルな走行音を出している」意味っぽい。

il(イル)・・男性名詞単数形につく定冠詞。
tempoンポ)・・「時間」。男性名詞単数形。
a(ア)・・「~へ」。前置詞。
te)・・「君」。二人称単数目的格(強形)の人称代名詞。前置詞がついて間接目的格。
rimasto(リスト)・・「残った、残された」。形容詞男性単数形。

『そして車輪の音が時を刻み、君に残された時間を知らせる』

cadeーデ)・・「(それは)落ちる」。自動詞cadereーレ(倒れる、落ちる、沈む)の三人称単数現在形。

una(ウナ)・・女性名詞(単数形)につく不定冠詞。
pioggia(ピッジャ)・・「雨」。女性名詞単数形。

di(ディ)・・「~の」。前置詞。
pietre(ピートレ)・・「石(複)」。女性名詞pietraートラ(石)の複数形。
ma)・・「しかし、でも」。接続詞。

nessuno(ネッーノ)・・「誰も~ない、何も~ない」。不定代名詞。男性形。
guarda(グルダ)・・「(それは)気にかける」。自他動詞guardareグワルーレ(凝視する、眺める、注目する、気にかける、重視する)の三人称単数現在形。

『石の雨が降っているのに、誰も顧みない』

le(レ)・・女性名詞複数形につく定冠詞。
tue(トゥエ)・・「君の」。二人称単数の所有形容詞女性複数形。
ditaディータ)・・「指(複)」。男性名詞ditoディート(指)の複数形。「一つの手か足の指のまとまり」を表す複数形になると女性名詞化する(le dita)。「複数の人の人差し指」とかだと男性名詞のまま(i diti)。

doloranti(ドロンティ)・・「痛む」。形容詞doloranteドロンテ(痛む、うずく)の複数形。自他動詞dolorareドローレ(苦しむ、悩む、痛む、苦しませる)の現在分詞。

gli(リ)・・定冠詞。男性名詞複数形の内、頭語が母音、あるいはs+子音、もしくはz、gn、pn、ps、xのいずれかで始まるものにつく。
occhiッキ)・・「両目」。男性名詞occhioッキオ(目)の複数形。
lacrimanti(ラクリンティ)・・「涙ぐむ」。自他動詞lacrimareラクリーレ(涙を流す、泣く、嘆き悲しむ、悼む)の現在分詞lacrimanteラクリンテの複数形。

『君の痛む指、涙ぐむ目』

ortiche(オルティーケ)・・「イラクサ(複)」。女性名詞orticaオルティーカ(イラクサ)の複数形。
 "conosciuto come l'ortica"「イラクサのように知られている」=「(悪事を仕出かして)悪名高い」という慣用句がある。実物のイラクサであると同時に、主人公に着せられた汚名の象徴でもあるかもしれない。

tra(トラ)・・「~と~の間の」。前置詞。
le(レ)・・女性名詞複数形につく定冠詞。
ditaディータ)・・「指(複)」。男性名詞ditoディート(指)の複数形。「一つの手か足の指のまとまり」を表す複数形になると女性名詞化する。

delle(デッレ)・・「~の」。縮約冠詞。前置詞diディと女性名詞複数形につく定冠詞leの縮約。
maniーニ)・・「両手」。女性名詞manoーノ(手)の複数形。手首から先を指す。-o/-iの変化だけど女性名詞。

soloーロ)・・「~だけ」。副詞。
loroーロ)・・「彼らが、彼女らが」。三人称複数、ここでは主格の人称代名詞。

『両手の指の間の蕁麻イラクサ、ただそれだけが』

sannoンノ)・・「(それらは)知っている」。自他動詞sapereーレ(知る、知っている、~できる、~のような気がする)の三人称複数現在形。
beneーネ)・・「うまく、上手に、よく、とても」。副詞。

quanto(クント)・・「どれほど、どれだけ」。疑問副詞。
èー)・・「(それは)~である」。英語のbe動詞に当たる自動詞essereッセレの三人称単数現在形。
forteフォルテ)・・「激しい、強い」。形容詞単数形。
e(エ)・・「そして」。接続詞。

nonン)・・「~ない」。否定の副詞。
si(スィ)・・三人称の再帰代名詞。
arrende(アッンデ)・・「(それは)屈する」。他動詞arrendereアッンデレ{(奪ったものを)返す、引き渡す、ゆだねる}の再帰動詞形arrendersiアッレンルスィ(降伏する、屈する、譲歩する)の三人称単数現在形。現代だと、他動詞はあまり使われない。再帰動詞の方はよく使われている。

il(イル)・・男性名詞単数形につく定冠詞。
cuor(クール)・・「心」。男性名詞cuoreーレ(心臓、心)がトロンカメント(語尾脱落)。

『その心がどれほど強く、挫けないかを篤と知る』

le(レ)・・女性名詞複数形につく定冠詞。
tue(トゥエ)・・「君の」。二人称単数の所有形容詞女性複数形。
virtù(ヴィルトゥー)・・「徳、美徳、能力(複)」。無変化の女性名詞。ここでは複数。

スィー)・・「はい、そう」。英語のyesに当たる肯定の副詞。

valgonヴァルゴン)・・「(それらは)価値がある」。自他動詞valereヴァーレ(~の価値がある、値打ちがある、尊い、~と等価である、優れている、獲得する)の三人称複数現在形valgonoヴァルゴノがトロンカメント(語尾脱落)。
più(ピ)・・「もっと」。比較の副詞。"più di~"で「~よりもっと」。
dell'oro(デッーロ)・・「金より」。縮約冠詞dell'(前置詞diディと頭が母音の単数名詞につく定冠詞l'の縮約)+男性名詞oroーロ(金、金銭、富、貴重なもの、金色)。

『君の美徳は、そう、金よりも価値があるけれど、』

maー)・・「しかし、でも」。接続詞。

perdonルドン)・・「(それらは)失くす」。他動詞perdereルデレ(なくす、失う)の三人称複数現在形perdonoルドノがトロンカメント(語尾脱落)。
valor(ヴァール)・・「真価」。男性名詞valoreヴァーレ(価値、優秀さ、勇気、株式、証券、重要性、真価)がトロンカメント(語尾脱落)。

se(セ)・・「もし~なら」。接続詞。
vengonヴェンゴン)・・自動詞venireヴェーレ(来る、行く)の三人称複数現在形vengonoヴェンゴノがトロンカメント(語尾脱落)。ここでは過去分詞と一緒に受動態を作っている。
sepolte(セルテ)・・他動詞seppellireセッペッーレ(埋葬する、地下に埋める、片づける、しまう、隠す)の過去分詞。女性複数形。"vengono sepolte"で「(彼女らは)埋められる、隠される」。

『地に埋められてしまえば、真価を失くしてしまう』

mutaータ)・・「黙ったままの」。形容詞mutoート(口の利けない、黙ったままの、音がしない)の女性単数形。

la(ラ)・・女性名詞単数形につく定冠詞。
verità(ヴェリー)・・「真実」。無変化の女性名詞。
èー)・・英語のbe動詞に当たる助動詞essereッセレの三人称単数現在形。ここでは過去分詞と一緒に受動態を作っている。

dall'invidia(ダッリンヴィーディア)・・「羨望によって」。縮約冠詞dall'(前置詞daと頭が母音の単数名詞につく定冠詞l'の縮約)+女性名詞invidiaインヴィーディア(ねたみ、嫉妬、羨望)の単数形。
celata(チェータ)・・他動詞cerareチェーレ{(抽象的なものを)隠す}の過去分詞。女性単数形。"è celata"で「(彼女は)隠される」。

rinchiusa(リンキーザ)・・他動詞rinchiudereリンキーデレ(閉じ込める、幽閉する、納める)の過去分詞。女性単数形。ここにもèがかかって、"è celata"で「(彼女は)閉じ込められる」。
in(イン)・・「~の中に」。前置詞。
una(ウナ)・・女性名詞(単数形)につく不定冠詞。
gabbiaッビア)・・「鳥かご、檻」。女性名詞単数形。
ahimè(アイー)・・「ああ!、ひどい!、なんてこと!」。悲哀、苦痛、同情、不快の間投詞。

la(ラ)・・女性名詞単数形につく定冠詞。
verità(ヴェリー)・・「真実」。無変化の女性名詞。
èー)・・「(それは)~である」。英語のbe動詞に当たる自動詞essereッセレの三人称単数現在形。
un(ウン)・・男性名詞(単数形)につく不定冠詞。

fior(フィール)・・「花」。男性名詞fioreフィーレ(花)がトロンカメント(語尾脱落)。

『緘黙した真実は、羨望によって隠され、檻の中に閉じ込められている。何たることか、真実は花』

la(ラ)・・女性名詞単数形につく定冠詞。
carrozza(カッッツァ)・・「馬車、(列車の)客車」。女性名詞単数形。
èー)・・英語のbe動詞に当たる助動詞essereッセレの三人称単数現在形。ここでは自動詞の過去分詞と一緒に近過去時制を作っている。

ormai(オルーイ)・・「今ではもう、ついに、もはや」。副詞。
partita(パルティータ)・・自動詞partireパルティーレ(出発する、動き出す、発車する、壊れる、だめになる、発する)の過去分詞。女性単数形。"è partita"で「(彼女は)出発した」。

si(スィ)・・三人称の再帰代名詞。
avvia(アッヴィーア)・・「(それは)近づく」。他動詞avviareアッヴィーレ(派遣する、向かわせる、やり出す、設立する)の再帰動詞形avviarsiアッヴィルスィ(~に向かう、近づく、行く、なりつつある、始動する、うまくことが運ぶ)の三人称単数現在形。
versoヴェルソ)・・「~の方へ、~に向かって」。前置詞。
la(ラ)・・女性名詞単数形につく定冠詞。
fineフィーネ)・・「終わり、終点」。女性名詞単数形。

『馬車は既に出発し、終わりに向かって走っている』

e(エ)・・「そして」。接続詞。
le(レ)・・女性名詞複数形につく定冠詞。
ruote(ルーテ)・・「車輪(複)」。女性名詞ruotaータ(車輪)の複数形。

scandiscono(スカンディスコノ)・・「(それらは)一定の間隔で時間経過を示す」。他動詞scandireスカンディーレ(音節を区切りながらはっきりと発音する、韻律の脚に分けて明瞭に発音する、一定の間隔で時間経過を示す、強勢をつける)の三人称複数現在形。

il(イル)・・男性名詞単数形につく定冠詞。
tempoンポ)・・「時間」。男性名詞単数形。
a(ア)・・「~へ」。前置詞。
te)・・「君」。二人称単数目的格(強形)の人称代名詞。前置詞がついて間接目的格。
rimasto(リスト)・・「残った、残された」。形容詞男性単数形。

『そして車輪の音が時を刻み、君に残された時間を知らせる』

la(ラ)・・女性名詞単数形につく定冠詞。
volontà(ヴォロンー)・・「意志、意向」。女性名詞単数形。

intessuta(インテッータ)・・「編み上げた」。形容詞intessutoインテッート(~を織り込んだ、作り上げた、張り巡らせた)の女性単数形。
nel(ネル)・・「~の中に」。縮約冠詞。前置詞inインと男性名詞単数形につく定冠詞ilイルの縮約。
tuo(トゥオ)・・「君の」。二人称単数の所有形容詞男性単数形。
cuor(クール)・・「心」。男性名詞cuoreーレ(心臓、心)がトロンカメント(語尾脱落)。

libererà(リベレー)・・「(それは)解き放つだろう」。他動詞liberareリベーレ(解放する、免除する、解除する)の三人称単数未来形。
tutteトゥッテ)・・形容詞tuttoトゥット(全ての、全部の)の女性複数形。ここでは副詞的に「すっかり、完全に」かな。

le(レ)・・女性名詞複数形につく定冠詞。
piume(ピーメ)・・「羽(複)」。女性名詞piumaーマ(羽毛、羽、翼)の複数形。
più(ピ)・・比較の副詞。ここでは定冠詞とセットで最上級「最も~な」。
candideンディデ)・・「真っ白な」。形容詞candidoンディド(純白の、純潔な、無垢な、単純な)の女性複数形。

『君の心に編み上げたその意志は、何よりも白い羽根をすっかり解き放つことだろう』

cadeーデ)・・「(それは)落ちる」。自動詞cadereーレ(倒れる、落ちる、沈む)の三人称単数現在形。

una(ウナ)・・女性名詞(単数形)につく不定冠詞。
pioggia(ピッジャ)・・「雨」。女性名詞単数形。

di(ディ)・・「~の」。前置詞。
pietre(ピートレ)・・「石(複)」。女性名詞pietraートラ(石)の複数形。
ma)・・「しかし、でも」。接続詞。

nessuno(ネッーノ)・・「誰も~ない、何も~ない」。不定代名詞。男性形。
guarda(グルダ)・・「(それは)気にかける」。自他動詞guardareグワルーレ(凝視する、眺める、注目する、気にかける、重視する)の三人称単数現在形。

『石の雨が降っているのに、誰も顧みない』

le(レ)・・女性名詞複数形につく定冠詞。
tue(トゥエ)・・「君の」。二人称単数の所有形容詞女性複数形。
ditaディータ)・・「指(複)」。男性名詞ditoディート(指)の複数形。「一つの手か足の指のまとまり」を表す複数形になると女性名詞化する。
doloranti(ドロンティ)・・「痛む」。形容詞doloranteドロンテ(痛む、うずく)の複数形。自他動詞dolorareドローレ(苦しむ、悩む、痛む、苦しませる)の現在分詞。

gli(リ)・・定冠詞。男性名詞複数形の内、頭語が母音、あるいはs+子音、もしくはz、gn、pn、ps、xのいずれかで始まるものにつく。
occhiッキ)・・「両目」。男性名詞occhioッキオ(目)の複数形。
lacrimanti(ラクリンティ)・・「涙ぐむ」。自他動詞lacrimareラクリーレ(涙を流す、泣く、嘆き悲しむ、悼む)の現在分詞lacrimanteラクリンテの複数形。

『君の痛む指、涙ぐむ目』

ortiche(オルティーケ)・・「イラクサ(複)」。女性名詞orticaオルティーカ(イラクサ)の複数形。

tra(トラ)・・「~と~の間の」。前置詞。
le(レ)・・女性名詞複数形につく定冠詞。
ditaディータ)・・「指(複)」。男性名詞ditoディート(指)の複数形。「一つの手か足の指のまとまり」を表す複数形になると女性名詞化する。

delle(デッレ)・・「~の」。縮約冠詞。前置詞diディと女性名詞複数形につく定冠詞leの縮約。
maniーニ)・・「両手」。女性名詞manoーノ(手)の複数形。手首から先を指す。-o/-iの変化だけど女性名詞。

soloーロ)・・「~だけ」。副詞。
loroーロ)・・「彼らが、彼女らが」。三人称複数、ここでは主格の人称代名詞。

『両手の指の間の蕁麻イラクサ、ただそれだけが』

sannoンノ)・・「(それらは)知っている」。自他動詞sapereーレ(知る、知っている、~できる、~のような気がする)の三人称複数現在形。
beneーネ)・・「うまく、上手に、よく、とても」。副詞。

quanto(クント)・・「どれほど、どれだけ」。疑問副詞。
èー)・・「(それは)~である」。英語のbe動詞に当たる自動詞essereッセレの三人称単数現在形。
forteフォルテ)・・「激しい、強い」。形容詞単数形。
e(エ)・・「そして」。接続詞。

nonン)・・「~ない」。否定の副詞。
si(スィ)・・三人称の再帰代名詞。
arrende(アッンデ)・・「(それは)屈する」。他動詞arrendereアッンデレ{(奪ったものを)返す、引き渡す、ゆだねる}の再帰動詞形arrendersiアッレンルスィ(降伏する、屈する、譲歩する)の三人称単数現在形。

il(イル)・・男性名詞単数形につく定冠詞。
cuor(クール)・・「心」。男性名詞cuoreーレ(心臓、心)がトロンカメント(語尾脱落)。

『その心がどれほど強く、挫けないかを篤と知る』

 アンデルセン童話の『白鳥の王子(野の白鳥)』(原題:De vilde Svaner)モチーフですと!?昔絵本読んでたのに全然気づかなかった!
 魔法で白鳥に姿を変えられた11人の兄たちを元に戻すため、棘々のイラクサを摘んで11枚の帷子かたびら(Pantser-skjorte)を編む妹姫の物語。手を傷つけながら全ての帷子を編み上げるまで、彼女は言葉を発することが許されない。沈黙を守れなければ、兄たちが死んでしまうからだ。魔女だと誤解されようとも、火炙りの刑を言い渡されようとも、彼女は弁解の言葉を口にしない。刑場へ向かう馬車の中でも、黙々とイラクサの帷子を編み続ける。
 
 「調和性ラトゥリア」のアルバムコンセプトがよく分かる気がする一曲。
 めっちゃ前奏長いよ!カラオケ向きじゃなさそうだけど、ピアノも聞き惚れる。じゃんじゃんじゃ-ん!たららんらんらんらんらーららら♪躍動感のある音運びがかっこいい。えいりさんの歌声も強さ、厳しさを感じさせつつ柔らかい。"La volontà intessuta nel tuo cuor~"の所なんて、本当に希望を感じさせる旋律と歌い方なんだ。なるほど、これが「目がミカン」、じゃない「女神感」。



素材を一部加工の上お借りしています↑

この文章書いてる人はイタリア語に関してド素人です。
このページはあくまで『調和性ラトゥリア』CD等買った人向け、
参考にならない辞書もどきであって、
著作権侵害の意図はありません。が、もし怒られたら消えます。


参考文献